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BATTLE OF THE GOD〜神々の戦い〜  作者: エックス
第三章 正体不明 Code『UNKNOWN』
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02 正体不明

「悪魔が消えたってどういう事?」


 とても驚いた顔をして梨沙が言う。


「分からねぇ。……考えられる理由は何者かが七十二柱の悪魔を、一瞬で消滅させたか」


 一体何が……。検索空間(サーチスペース)の範囲がもっと広ければ、原因が分かっただろうが……。はぁ、面倒な事になって来たなこりゃ。


「ねぇ、何者かって誰?」


 首を傾げて俺に聞いてくる梨沙。


「さぁな。今の所何も分かんねぇ」


 サタンなら何か知ってるかな? ちょっと聞いてみよう。そう思い意識を集中させ、中に居るサタンに話しかける。


 おい、サタン。聞きてぇことがあるんだ。


『突如消えた七十二柱の悪魔についてだろ?』


 何だよ、聞いてたのか。それなら話が早い。で、何か知ってんのか?


『昔お前に魔王を倒せば、あの女を生き返らせると言った奴がいただろう?』


 あぁ、それがどうかしたのか?


『そいつの目的は不明だが、一つ解っているのは奴が来訪者(ビジター)、つまり異世界の悪神にこの世界の存在を教えたと言う事だ』


 それと、七十二柱の悪魔が消えたのと何が関係あるんだ?


『お前の予想は多分正しい。何者かが七十二柱の悪魔を存在ごと消滅させた。そんな芸当が出来るのはお前と神くらいだ』


 何が言いてぇんだよ。


『今回の一件はそいつは関与していない。つまり、この世界の遥か上空の天界。……神々が動き出したって事さ』


 神が動き出した? 何でだよ?


『知るかよ、神の考えなんざ誰にも分かんねぇよ。だが、用心しろよゼローグ。どうにも、嫌な予感がする。早い内に神の領域に至った方が良さそうだぞ』


 忠告ありがとさん。


 ……神の領域……。はぁ、本当、俺の悩みの種だな。神の領域は……。


「ゼロ? どうしたの? ぼーっとして」


 心配気な表情で梨沙が言う。隣に居るナナも心配そうにしていた。

 俺は二人の頭を撫でてこう言う。


「何でもねぇ。ちょっと、中に居るサタンと話してただけさ」


 やっぱりこの事、一応アリアに報告した方がいいよな。


「この事はアリア様に報告した方がいいのでわ?」


 ナナが言う。どうやらナナも俺と同じ事を考えていた様だ。


「あぁ、俺もそう思ってた所さ。面倒だがちょっくら言ってくるわ」


「私もゼロと一緒に行きたい!」


 少し頬を赤くしつつも、真剣な表情で梨沙が言う。


「分かった。一緒に行こうか」


 俺がそう言うと梨沙は、パァっと明るい表情になり、嬉しそうにこう言った。。


「うんっ! 嬉しい」


「悪いなナナ留守番を頼めるか?」


「勿論です、ご主人様。行ってらっしゃいませ」


 ナナは軽くお辞儀をして言う。

 俺は空間移動(ワープホール)を使い瞬時に王宮の前に移動する。本当は門の前に移動した方がいいんだろうけど、今は緊急事態だからな、今日は大目に見てもらおう。

 俺と梨沙はアリアの居る部屋に、案内されれ俺と梨沙は部屋の中に入る。すると、そこには、シャロン、ウィリアル、エミリア、が居たのだ。ん? 一体どういう事だ?


「来たか、ゼローグ。それに梨沙も来たのだな。さて、各騎士団団長の報告を聞こうか」


 アリアは俺と梨沙に声をかけた後、部屋の奥にある豪華な装飾がされた、椅子に座った。


「じゃあ、先ずは私から報告しよう。先程、七十二柱の悪魔が現れた地点に向かったら、どういう訳か突如その悪魔が消えました」


 シャロンがアリアに報告する。どうやら俺と同じ報告内容の様だ。


「何だよ、おめぇも俺と同じ報告内容かよ」


 ウィリアルが驚いた顔で言う。

 て事は俺ら三人同じ報告内容って訳か……。すると、エミリアがスケッチブックに報告内容を書いていた。スケッチブックを見るとそこには、私も同じですと書いてあった。


「どうやら、全員同じ報告内容だったみたいだな」


「それじゃあ、お前も……」


 ウィリアルが言う。


「あぁ、昼前に検索空間(サーチスペース)に現れた七十二柱の悪魔が突如消えた……」


 さぁて、益々面倒な事になって来たぞ。


「他の者も同様の時間か?」


 アリアがシャロン達に、悪魔が消えた時間を聞く。


「はい、私もゼローグと同じ時間帯です」


「俺もだ」


 エミリアはスケッチブックに素早く書くと、それをアリアに見せた。スケッチブックには、私もですと書いてあった。

 つまり、これは――。


「なるほど……」


 アリアはそう言った後、顎に手をやり頭を悩ませていた。


「アリア、七十二柱の悪魔は存在を消滅させられていた。それが出来るのは、俺と神くらい。つまり、これは神々の仕業と考えていいだろう」


 神は一体何がしたいんだ? ただ単にさっさと七十二柱の悪魔を殲滅させたいのか、それとも――。他に何か目的があるのか……。


「神々の仕業……か。だが、一体何の目的で……」


 アリアは再び顎に手をやり何かボソボソ言っていた。そして、こう言う。


「正体不明だな」


「正体不明……UNKNOWNって訳か……」


 正体も目的も一切不明、正に正体不明(アンノウン)だな。

 はぁ、本当、何で俺ってこうも面倒な事に、巻き込まれんのかね。俺としては、さっさとセシリアを生き返らせて、平和に暮らしたいんだがなぁ。

 まるで俺は掃除機みたいだな。集まったゴミを掃除する。来訪者(ビジター)正体不明(アンノウン)が俺の行く道を、邪魔をする世界のゴミって訳だ。……他にもゴミが集まりそうだな。こりゃ。


「取り敢えず、今回はここまでにしよう。私も他にやる事もあるからな」


 椅子から立ち上がってアリアが言う。


「そんじゃ、俺らは屋敷に帰るぜ。じゃあな」


 俺は空間移動(ワープホール)を使い屋敷の広間に移動した。


「お帰りなさいませ、ご主人様」

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