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BATTLE OF THE GOD〜神々の戦い〜  作者: エックス
第二章 七十二柱の悪魔
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39 再戦 ゼローグVS魔王サタン

 ゼロが倒れてから一週間がたった。

 未だゼロは眠りについたままだ。私と凛さんはゼロの部屋で、ゼロが目覚めるのをずっと待っていた。

 暴走して元に戻ったと思えば、今度は一週間も眠り続けるなんて……。ゼロのバカ。早く目覚めてよね。

 ……どれくらい時間がたったのかな、外は日が暮れようとしている。今日も目覚めないのかな。このまま目覚めなかったらどうしよう……。そう思うと私の両目から、大粒の涙が幾つも流れていた。


「うっ……」


 えっ、今の声は……。ゼロ、なの? そう思いゼロに視線を移すと、ゼロはゆっくりと目を開けてこう言った。


「……ここは……一体?」


「お兄!」


「ゼロ!」


 私と凛さんはゼロが目を覚ますと、同時にゼロに抱きついていた。


「また、心配かけたみたいだな……」


 私達の頭を撫でながらゼロが言う。


「本当に心配したんだからね」


 私は再び溢れそうな涙を堪えながら、ゼロに言う。


「ごめんな」


 ゼロがそう言った後、私とゼロの唇が重なった。……え!? ゼロからの不意なキスで私は暫くの間、硬直していた。


「ゼ、ゼ、ゼロ!? 急にどうしたのよ!」


 驚いた口調で私がそう言うと、ゼロは優しい顔でこう言う。


「心配かけた詫びだ。本当、ごめんな」


「梨沙だけずるいでありんす! わっちにもキスしてほしいでありんす!」


 頬を膨らませて凛さんが言う。


「ハハハ、分かった、分かった」


 そう言ってゼロは今度は凛さんと、キスをする。


「これで満足かな?」


「うん!」


 そう言い満面の笑みで頷く凛さん。

 さて、ゼロが目覚めた事をアルシア達に言いに行かないと……。そう思い、席を立とうとすると、凛さんがこう言う。


「わっちは皆にお兄が目覚めた事を、伝えに行くでありんすよ」


「あぁ、そうか、ありがとな凛」


 身体を起こして言うゼロ。


「ありがとう、凛さん」


 私も凛さんにお礼を言う。凛さんは手を振りながら、部屋を出て行く。

 ゼロと二人っきり、何を話せばいいんだう。二人っきりなんて、私がゼロを好きになった理由を話した時以来だ。

 何か、気まずい。……そうこうしてる内に凛さんがアルシア達と部屋に入って来た。何を話すか考える内に、二人っきりの時間が終わってしまった。

 部屋に入って来たナナさんと唯さんは、ゼロに抱きついて同時にこう言う。


「ご主人様!」


「旦那様!」


 ゼロは私と凛さんが抱きついた時の様に、ナナさんと唯さんの頭を、優しく撫でる。


「心配かけたな、二人共」


 ゼロはそう言うと、ナナさんにキスをした後、唯さんにキスをした。唐突の事でナナさんと唯さんは、私と同様で硬直していた。


「ご、ご主人様!」


「旦那様……」


 間の抜けた顔で言うナナさんと唯さん。


「心配かけた詫びさ」


「ナナさんと唯さんだけずるーい! 私にもキスしてゼロちゃん!」


 アルシアが言う。


「ふっ、分かったよ」


 そう言ってゼロはアルシアにキスをした。

 アルシアとキスをした後、ゼロはリーディエットさんがもじもじしながら、「私にもキスしてください」と言ってゼロはリーディエットさんともキスをする。

 結局ゼロは、心配をかけた詫びとしてエスフィールさんを除く、全員とキスをする事になった。皆、ゼロとのキスはとても嬉しかった様で、顔を最大限に紅潮させていた。そして、意外にもフィーユさんが一番、顔を真っ赤にしていた。

 もう一つ分かったのがオリヴィアが、ツンデレだったと言う事だ。オリヴィアの可愛い一面が見れたのは収穫だ!


 エスフィールさんはやっぱりゼロの事を恨んでいる様だ。まぁ、でも、それは仕方のない事だと思う。ゼロが妖狐の里を滅ぼしたこ事で、復讐者となった妖狐の生き残りの(えにし)によって、両親を殺されて貴族の奴隷になってしまったのだから。

 だけど、ゼロにも妖狐の里を滅ぼすだけの理由があった。……いつか、二人が仲直りする日がくるといいな。


「さて、皆とのキスで目もバッチリ覚めた事だし、行きますかあの場所に。……全員で行くか? それとも、行きたい奴だけにするか?」


 ベッドから降りてゼロが言う。


「私は行かない」


 腕を組みゼロを睨んで、エスフィールさんが言う。


「おっけー、他に残る奴は居るか?」


 ゼロが私達の顔を見渡して言う。


「残るのはフィーだけ? 一人で大丈夫かなぁ」


 リーディエットさんが、エスフィールさんの方を見ながら、心配そうにして言う。


「心配すんな、この屋敷は俺が絶対空間(アブソリュートスペース)で守るからよ」


 リーディエットさんの頭に、手を乗せてゼロが言う。


「良かったね! フィー!」


 リーディエットさんは笑顔で、エスフィールさんに言うが、エスフィールさんはそっぽを向いている。ゼロは、リーディエットさんの頭から手を話すと、こう言う。


「そんじゃ、行くぜ。神器解放! 時空(タイムスペース)空間移動(ワープホール)!」


 移動した先には魔王サタン、魔王レヴィアタン、魔王メフィストフェレスの三人が待っていた。


「よぉ、待ったか?」


 ゼロが手を上げて言う。

 刹那、魔王サタンがいきなりゼロに殴りかかって来た! 残り二人の魔王は私達の前に立ち、ゼロとサタンの戦いを黙って見ている。一体、どういう事なんだろう? 他の皆も私と同様で、この状況を理解出来ていない様だ。


「いきなり殴りかかるとは、酷いじゃねぇかっ! サタンっ!」


 そう言いゼロはサタンに反撃開始する。

 どうやら、再び、ゼロとサタンが戦う事になる様だ。一度目の戦いは三年前、ゼロがサタンに敗北して、ルイーザさんが現れた時。

 二度目は一週間前、凛さんが死んだ事でゼロが暴走して、ウロボロス・ドラゴンとなりサタンと戦った時。

 そして、今宵、三度目の戦い。最強の騎士ゼローグと、魔王サタンとの戦いが始まった――。

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