31 絶対強者
「アリア、呆けてないで次の奴の領域数を計測しろよ。日が暮れちまうぞ。エミリアも皆の所に戻りな」
エミリアは首を横に振った後、スケッチブックを取り出し、スケッチブックに何かを書いていた。
エミリアは書き終えると、スケッチブックを俺に見せてくれて、スケッチブックには一緒に居たいと書いてあった。
俺はエミリアの団員達に視線を向けると、団員達は小さく頷いていた。俺に任せるって訳ね。俺はエミリアの頭に手を置いて笑顔で言う。
「分かった、一緒に居よう! アリア続けてくれ!」
「あぁ、それじゃあ、次! ブリリアント騎士団団員、シャルロット・アンナ・ファリス!」
「は、はい!」
シャルロットは腰よりも長いピンク色のウェーブがかかった髪に、ピンク色の瞳で他の騎士が着ている鎧と同様の鎧を着ている。ほんわかした感じの娘だなぁ。
シャルロットは返事をした後、領域数計測装置の前に立ち、下画面に触れると上の画面にシャルロットの領域数が表示される。
「領域数は二万三千か、よし、次! ブリリアント騎士団団員、ヴェロニカ・ジュリア・バーリン!」
「はい!」
ヴェロニカは紺色のカールのかかった肩まである髪に、紺色の瞳に鎧を着ている。
ヴェロニカは返事をすると、領域数計測装置に手を触れて、画面にヴェロニカの領域数が表示される。
「一万九千っと、次、ブリリアント騎士団団員、ステファニー・ティファニール!」
「はい!」
ステファニーはレイチェルやモニカの様な、赤い髪よりも鮮やかな紅色のツインテールに、紅色の瞳に騎士の鎧を来た美少女だ。
やっぱり、可愛い子は永遠に見ていられるなぁ。幸せだなぁ。
ステファニーは領域数計測装置に手を触れると、画面にステファニーの領域数が表示された。
「一万六千七百っと、次、ブリリアント騎士団団員、サリア・フロックリー!」
「はい!」
サリアは腰くらいある金髪のポニーテールに、金色の瞳で騎士の鎧を着ている。サリアも他の団員や、パルクラム騎士団の団員達の様な美少女だった。
サリアは領域数計測装置の前に立ち下画面に触れると、上画面にサリアの領域数が表示された。
「なるほど、二万一千か、次、ブリリアント騎士団団員、ヴァレリー・ルシルーク!」
「はい!」
おっとりした口調で返事をした少女は、肩よりも少し長いオレンジ色の髪で、髪の毛の先の方をゴムで止めた髪型をしていて、オレンジ色の瞳で騎士の鎧を着ている。ヴァレリーと呼ばれた少女は、とてもおっとりした雰囲気を放っていた。
ヴァレリーは領域数計測装置に触れると、ヴァレリーの領域数が画面に表示された。
「二万六千か凄いな。次、ブリリアント騎士団団員、アーシー・スカーレット!」
「はい!」
アーシーは黒髪のショートヘアに、黒色の瞳で騎士の鎧を着ている。さっき呼ばれたヴァレリーとは真逆の、お転婆な雰囲気だ。
アーシーは領域数計測装置に手を触れると、画面にアーシーの領域数が表示される。
アリアはアーシーの領域数をメモした後、次の人物の名前を呼んだ。
「領域数は一万五千っと、よし、次! プロエリウム騎士団団長、ウィリアル・アルウェッグ!」
「おう!」
ウィリアルは領域数計測装置の前に立つと、画面に手を触れる。するとウィリアルの領域数が上画面に表示される。
「ふむ、三万三千か、流石パラディンと言ったところか。よし、次! プロエリウム騎士団団員、レイドリッジ・ルーカス・ギャレット!」
「はい!」
レイドリッジは黒髪のオールバックに、黒い瞳で騎士の鎧を着ている。気合い十分って顔してるなこいつ。まぁ、男に興味ねぇしどうでもいいけどさ。
レイドリッジは領域数計測装置に手を触れると、レイドリッジの領域数が表示される。
気合い十分って割には、数値はそこまで高くないんだな。
「一万四千か。次、プロエリウム騎士団団員、アレン・エセルバート・ガルヴィン!」
「はい!」
アレンは黒い短髪ヘアに、黒色の瞳で騎士の鎧を着ている。好青年って感じの雰囲気だな。
『もう少し感想はないのか、ゼローグよ』
ない! 男には一切の興味がありません! 俺は常に美人な女の子にしか興味がありません!!
『そうか……それじゃあ、もう私は何も言わないよ』
「ふむ、一万七千か……よし、次! プロエリウム騎士団団員、ノーマン・スティール!」
「はい!」
ノーマンは見事なまでに髪の毛の一本も生えていなかった。ハゲである。もう少し柔らかく言えばスキンヘッド。だか、ハゲもスキンヘッドも変わらない。表現の仕方が柔らかいかそうでないかだけだ。
ノーマンは領域数計測装置に触れると、画面にノーマンの領域数が表示された。
「一万八千九百か、それじゃあ、次、プロエリウム騎士団団員、ヴィヴィアン・ハーキュリー!」
「はいです!」
よっしゃ! 待ちに待った女の子だぜ! あんなむさ苦しい男よりも、やっぱり可愛い女の子だよね!
ヴィヴィアンは肩まであるウェーブのかかった、水色の髪で水色の瞳をした美少女だった。とてもお淑やかな雰囲気だ。
ヴィヴィアンは領域数計測装置の前に立ち、画面に手を触れる。そして、ヴィヴィアンの領域数が表示される。お、おぉ、中々の数値だな。
「二万五千か凄いな。えーっと次は、プロエリウム騎士団団員、ウィルフレッド・ハロルド・グレイヴン!」
「はい!」
なんだよ、女の子が来たと思ったら、また男かよ。でも、こいつは初めて見る顔だな。
肩よりも長いウェーブのかかった銀色の髪に、銀色の瞳をしている。
ウィルフレッドと呼ばれた男は、領域数計測装置の前に立ち手を触れる。そして、ウィルフレッドの領域数が表示された。
「数値は二万か、次、プロエリウム騎士団団員、ライラ・ヴェオラナ・グレイヴン」
「はい!」
はい、可愛い! もう、最高だね。一日でこんなにも可愛い娘達を、見れるなんて俺はとても幸せである。まっ、全員セシリアと凛の可愛さには及ばないけどね!
それにしてもグレイヴンってあの二人兄妹か? それとも姉弟? まぁ、どっちでもいいや……考えるの面倒くせぇし。
ライラと呼ばれた少女は、兄と同じ位の長さの、ウェーブのかかった金髪に金色の瞳をしている。
ライラと呼ばれた少女は領域数計測装置の前に立つと、画面に手を触れる。そして、ライラの領域数が表示された。
「数値は一万八千か。さて、これで最後の騎士団だな」
「よしっ! そんじゃ俺からだな!」
「いや、お前は普通に考えて最後だろ」
「え?」
俺はアリアに言われて間抜けな声を出した後、少しの間硬直していた。
「何で俺だけ最後なんだよ!」
「いや、だって、お前が最初にやったら、後がやりにくかろう?」
「ぐっ!」
アリアに正論を言われて何も言い返すことが出来ない、見事に論破された。 ……はぁ、仕方ないか。
「それじゃあ、フォルティッシムス騎士団団員、アルシア・ハーヴェイ!」
「は、はい!」
アルシアは前に出て領域数計測装置の前にまで歩く。アルシアは領域数計測装置の画面に手を触れると、アルシアの数値が表示される。まぁ、数値はそこそこ良い方かな?
「一万七千五百っと」
こうして順調に他の団員の領域数の計測が進んで行き、残りは俺と師匠だけとなった。
他の団員の領域数はメロディアの領域数が一万六千、オリヴィアの領域数が二万三千、凛の領域数が二万四千、唯の領域数が一万五千、レイチェルの領域数が二万八千、モニカの領域数が二万六千だった。
「よし、次は突破者フィーユ・ロード!」
「ん? 私も測るのか?」
「嫌ならいいんだが」
「いや、構わないよ」
そう言って師匠は領域数計測装置の前に立つと、画面に手を触れる。そして、師匠の領域数が表示された。その数値は……。
「きゅ……きゅ……九十億……だと?」
デタラメな数値だな、こりゃ。でも、まぁ、流石って所かな? つーかこの装置何処までの領域数が測れるんだ?
師匠の領域数を見たこの場にいる全員が、その数値に硬直していた。エミリアの五万八千という他の騎士と、桁違いの数値を見た後にこの数値、理解が追いついている者など誰一人居ないだろう。
「アリア! あの装置の領域数の限界値って幾らだ?」
「え? あ……え、えーっと、九十億だ」
「九十億だとぉ!?」
えっ? それって師匠の領域数が限界値って事? マジで笑えねぇじゃん。どうすんの、これ?
「あぁ、これくらいやらないと、ゼローグや突破者の領域数を測れないと思ってな」
「そうか、そんじゃ、取り敢えず俺も測ってみる?」
「あぁ、そうだな。もう何が起きても驚かんぞ」
俺は前に出て、領域数計測装置まで歩いて行く。装置の前に立つと画面に手を触れる。
「あ、あれ?」
「ERROR?」
「え、何それ、ERRORってどういう事?」
「つまり、お兄の領域数は九十億以上?」
「うっそぉぉぉぉぉおおおおお!!」




