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BATTLE OF THE GOD〜神々の戦い〜  作者: エックス
第二章 七十二柱の悪魔
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27 謎だらけのゼローグ

 自室で少しの間待っていると、部屋の扉が開かれて、凛達が部屋に入って来た。


「ご主人様っ!!」


 ナナは部屋に入ると、涙を流して俺の事を呼んで、抱きついてきた。他の皆も安堵の涙を流している。


「ご主人様、ご主人様ぁ!!」


「心配かけたな、ナナ」


「ナナちゃんは、凛ちゃんの次にゼロちゃんの事を、心配してたんだよ。勿論、私達もゼロちゃんの事を、心配してたんだからね!」


「皆には本当に心配かけたな」


「このまま貴方が、目を覚まさなかったら、私は……」


「本当にごめんな」


 それにしても、身体が動かないって、本当に不便だな。王宮で寝ていた時は、少ししたら動けたけど、今回はまだ身体は動きそうに無いな。ナナは漸く泣き止み、今は俺から離れた所に居る。


「なぁ、凛、一つ聞いていいか?」


「何でありんす?」


「どうやって俺を、ここまで運んで来たんだ?」


「それはあの時、お兄が倒れそうになった所を、魔王がお兄を支えた後に、お兄が気を失って、魔王が屋敷までお兄を運ぶのを、手伝ってくれたからでありんすよ」


 そう言った凛の言葉に俺は、驚きを隠せなかった。メフィストフェレスが俺を、屋敷まで運んでくれたって訳か……。どうして? 疑問は尽きないが、考えるのは後でいいか……。


「何もされなかったか?」


「……うん」


「そっか、それなら良かった……」


 すると、徐々に睡魔が俺を襲って来た。なんとか、睡魔に耐えようとするが、睡魔には敵わず俺は眠りについた。


「お兄、お兄、起きるでありんす。もう朝でありんすよ」


「……うぅん、朝ぁ?」


「そうでありんす。朝食を食べるでありんすよ」


 俺はベッドから起き上がり、目を擦りながら、大きな欠伸をする。


「ふわぁぁぁ……」


「ほら、着替えるでありんすよ!」


 そう言って凛は、俺をパジャマから普段着ている、服に着替えさせる。俺を着替えさせた後、凛は俺の手を握り、部屋を出て一階に降りた後、顔を洗ってくれた。正にいたれりつくせりだ。

 顔を洗った後、凛は再び俺の手を握り、広間まで連れて行ってくれた。中に入ると、既に他の皆は、自分の席に座って俺達を待っていた。


「おはようございます。ご主人様」


「おはよう。ゼロ」


「おはよう。ゼロちゃん!」


「おはよう。団長」


「おはよう。ゼローグ」


「おはようございます。ゼローグさん」


「おはよう。ゼローグ」


 皆は笑顔で俺に、おはようと言ってくれる。俺も、皆に心配かけた詫びも含めて、笑顔でおはようと言った。


「さぁ、朝食を食べるでありんすよ」


「あぁ」


「いただきます!」


 全員で手を合わせて言った後、皆で朝食のパンを食べ始める。朝食を食べ終えるとナナは、部屋の隅に在る台車に食器と、ジャムの入った瓶を置いた後、食器を洗いに厨房に向かった。


「梨沙、話があるんだけどいいか?」


「うん」


 俺は梨沙を連れて、外に出て庭に向かった。

 庭に着くと俺は、庭に置いてある椅子に座って、もう一つの椅子に梨沙を座らせる。


「話って何? ゼロ?」


「前にさ、俺が二割の力で、殺気を放った事があっただろう?」


「うん、それがどうかした?」


「あの時は、怖い思いをさせちまって、悪かったな」


「ううん、気にしないでいいよ、それくらい。話たかったのはその事?」


「それもあるんだけどさ……」


 俺が本当に梨沙と話たかったのは、あの時、殺気を放って、怖い思いをさせた事を、謝る為じゃない。

 どうして俺の事が――。


「どうして俺の事を好きになったんだ?」


「っ! ……それわね、貴方が覚えているかは、分からないけど、前の世界に居た時に、小学校で一緒のクラスだった時、私は成績が良かっただけで、クラスの大半の人から虐められていたんだ。他の皆は知らんぷりで、誰も助けてくれないと、思ったそんな時にね、貴方が私の事を助けてくれたからだよ」


「それで、俺の事を好きになったのか……」


「うん」


 俺は梨沙の事を、どう思ってるんだろう? 好きなのかな? 嫌いでは無いよな。俺は梨沙の告白に、どう答えてあげればいいんだろう?


『そのまま思った事を、伝えればいいだろう』


 思った事を伝えるって、どういう事だよルイーザ。


『はぁ、ゼローグ、お前は梨沙の事を、どう思っているんだ? 好きでは無いのか?』


 勿論好きだよ、でもそれは仲間としてだ。一人の女性としてじゃない。


『ならばそれを伝えればいいだろう?』


 俺は立ち上がって、梨沙の前に立つと、梨沙に立ち上がるように促す。よし、言うぞ!


「梨沙、俺は梨沙の事が好きだよ。だけどそれは仲間としてだ。……だからさ、俺が自信をもって梨沙の事を、好きだと言える日まで、待っててくれないか?」


「……うん! 嬉しい、ありがとう。ゼロ!」


 そう言って梨沙は、涙を流して喜び、俺に抱きついて来た。俺は優しく梨沙の頭を撫でてあげると、梨沙はとても嬉しそうにしていた。


「ねぇ、ゼロ、私も貴方に言いたい事っていうか、聞きたい事があるの」


「何だ?」


「その前に、二つ程確認したい事があるの、一つは、ゼロは呪いで死ぬ事が出来ないんだよね? それって死ぬ事が出来ないだけで、肉体は歳を取るんだよね?」


「あぁ、多分な」


「もう一つは、ルイーザさんの不滅の力でも歳は取るの?」


『不滅になるだけで歳は取るぞ』


「それじゃあ何で、ゼロは神の加護を宿して無いのに、三年前と見た目が、変わっていないの?」


 そういえば、考えた事なかったけど、どうして何だ? 俺は呪いとルイーザの力で死なない。

 梨沙の言ったように、死なないだけで肉体は歳を取る筈だ、なのになんで……俺は、歳を取ってないんだ?


「俺にも分からん、何で歳を取らないんだろうな」


「貴方って謎だらけな人だよね」


「え?」


「だって、そうでしょ? 神気を十二種も持っていたり、何故か歳を取らなかったり、他にも色々!」


「そうだな!」


 それにしても、何で歳を取らないんだろう? 我ながら謎だな。

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