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BATTLE OF THE GOD〜神々の戦い〜  作者: エックス
第二章 七十二柱の悪魔
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25 神器の可能性

「神器の二つの可能性? どういう意味だ!」


「そのままの意味さ、神器には二つの力の解放がある。一つが限界突破(リミットブレイク)、そして、もう一つが臨界突破(クリティカルブレイク)これが神器の二つの可能性だ。んでもって、二つの能力には大きな違いがあるんだ。限界突破(リミットブレイク)は命を削るが性能は、臨界突破(クリティカルブレイク)の十倍になる危険なパワーアップ。そして、臨界突破(クリティカルブレイク)は性能は限界突破(リミットブレイク)に劣るが、命ではなく体力のみを削る安全なパワーアップ。本来はどちらか片方しか、習得する事は出来ないんだが、俺はその両方の力を扱える」


「何故貴様はどちらか片方しか、習得する事が出来ない力を、両方とも扱えるんだ」


「簡単さ、俺が天才だからだ! ……さて、お話はここまでだ、始めようか罰の執行を! 臨界突破(クリティカルブレイク)!」


 途端、右手に持っていた煉獄が、光輝き無数の光の粒子となる。


「刀が光の粒子に……」


 光の粒子は、俺の全身を覆う様に、足、太股、腰、腕、肩、胸、そして顔に集まり、鎧を形成していき、全身鎧と化す。

 腕の鎧からは、煉獄の炎が燃え盛っている。

 まぁ、煉獄の炎も言っても、煉獄が放射していた炎程は、熱くはないんだけどね。


臨界突破者(クリティカルブレイカー)、煉獄、全身鎧(フルアーマー)!」


「紅い全身鎧……これが、臨界突破(クリティカルブレイク)


 俺は、俺と凛とシトリーを囲っていた隔離空間(アイソレッドスペース)を解除すると、凛がこう言った。


「あれ? お兄、隔離空間(アイソレッドスペース)を解除したでありんすか?」


「あぁ、もう使う必要は無いからな」


「使う必要が無いとはどういう事だ?」


「この姿は、神器解放時に常に放射していた熱を、鎧に収束させた姿。この姿になれば周りに仲間が居ても、安心して戦える。まぁ、微量の熱は放っているけどな」


「ふっ、面白い! おらぁぁぁあああ!!」


 シトリーは、手元に魔法陣を展開して、禍々しいオーラを放つ魔剣を取り出し、俺に向かって斬り掛かってくる。

 俺はシトリーの魔剣の一撃を、片手で受け止める。すると、魔剣は一瞬で溶けていき、ドロドロの黒い液体になる。


「そんな……俺の魔剣が溶けた……だと……そんな、馬鹿な!」


 シトリーは自分の魔剣が、ドロドロに溶けた事に、酷く狼狽していた。俺は、そんなシトリーに、とても呆れていた。


「はぁ……お前、人の話を聞いてなかったのか?」


「何?」


「言っただろ、この姿は神器解放時に、常に放射していた熱を、鎧に収束させた姿だと」


 シトリーは、俺の言った事を理解したようで、ハッとした表情をしていた。


「人の話はよく聞くべきだぜ。……さて、今度は俺のターンだ」


 俺は手を前に出して、炎を放射して刀の形にする。


「煉獄刀!」


「炎が刀になった」


「これで終わりだ」


 俺は煉獄刀を地面に突き刺すと、刺した所から、シトリーを中心に円を描くようにして、炎が燃え盛っていく。


「煉獄・灼熱地獄!」


「うぁぁぁぁああああ!!」


「地獄の業火に焼かれて死ね」


 あっという間にシトリーは、黒焦げとなるが、まだ意識がある様だ。普通ならこれで死んでるんだけどな。俺は、左手に消滅の力を集中させて、シトリーに放った。


「なんだ、この球体は」


 シトリーは、俺が放った消滅の力に、手を伸ばして触れると、触れた箇所がどんどん消滅していく。


「俺の腕がぁぁぁぁああああ!! くそぉぉぉぉおおおお!!」


 シトリーを完全に消滅させた後、俺は臨界突破(クリティカルブレイク)を解除する。俺達のデートを邪魔しなかったら、もう少し長生き出来たのにな。


「ふぅ、食後の軽い運動にはなったかな。行こうぜ、凛!」


「うん!」


 俺と凛はまた手を繋ぎ、屋敷に向けて歩きながら、話していた。シトリーとの戦いで、時間を食っちまったからな。

 歩くペース少しだけ早めたいけど、歩くペースは、凛とゆっくり歩いて帰りたいので、ゆっくりのまま歩いている。


「レストランで食べたご飯、美味しかったでありんすね」


「あぁ、凄い美味しかったよな。それとあのジャンボパフェも、もう食べたくないけど」


「わっちも、もう、あのジャンボパフェは食べたくないでありんす」


 あのジャンボパフェの破壊力は酷かった、その前に、ステーキを食べていたのも、悪かったのかもしれないんだけどね。

 それに、あの後気持ち悪くなって、宿屋で休むことになったんだよな。


「デート楽しかったな!」


「うん、すっごく楽しかったでありんす。……わっち、お兄に出会えて幸せでありんす!」


「あぁ、俺も幸せだよ。凛」


 俺と凛は、向き合って口づけを交わし、今度は互いの舌を絡め合う。

 長く濃厚なキスを終えて、俺は凛の事を抱きしめていた。


「愛してるよ、凛」


「わっちも、誰よりもお兄の事を、愛しているでありんす」


「さて、イチャつくのはここまでにして、そろそろ行こう。じゃないと帰りが遅くなっちまう」


「うん!」


 俺と凛は歩くペースを早めて、屋敷に向けて歩き出した。

 何時かセシリアを生き返らせて、凛と一緒に三人でこんなふうに、歩く事が出来たらいいな。


「何時かセシリアさんと一緒に、三人で並んでこんなふうに、歩きたいでありんすね」


 どうやら凛も、俺と同じ事を考えていた様だ。

 その為にも凛も言った様に、魔王を倒して必ずセシリアを生き返らせる。

 それが駄目なら、俺が何がなんでも生き返らせてやる。


「あぁ!」

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