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BATTLE OF THE GOD〜神々の戦い〜  作者: エックス
第二章 七十二柱の悪魔
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22 先は長い

 学長室で学長先生や、レティーシャとの話を終えて、学園を出て時間を確認すると、三時になっていた。どうやら、三十分近く学長室で学長先生や、レティーシャと話していたようだ。


「さて、どうしよっか。凛は何処か行きたい所はあるか?」


「うーん、あ、そうだ! アリアの居る王宮に行きたいでありんす!」


「王宮かぁ、最近アリアに会ってないし、いいかもしれないな!」


「それじゃあ、王宮に向けて出発でありんす!」


 俺と凛はアリアの居る、王宮に向けて歩き出した。フィリナ学園から王宮までは、そこまで遠くないので、あまり時間はかからなかった。

 王宮に着くと、門番をしている騎士は、アリアに確認を取った後、俺と凛を王宮の中に通してくれた。急に来たから、追い返されたりするかと思ったが、随分とあっさり通してくれた事に驚いた。

 俺と凛は、王宮の警護をしていた騎士に案内されて、アリアの居る部屋の前に到着した。中に入るとアリアは、とても豪華な装飾がされた机に向かって、山積みになった紙に目を通していた。机の前には机と同様に、豪華な装飾がされた、ローテーブルを挟んでソファーが、向かい合わせになっている。


「仕事中に悪いな」


「構わないよ。丁度、休憩にする所だった。何か用があったのだろう?」


「今、凛とデートをしてて、凛に行きたい所を聞いたら、凛がアリアの居る王宮に行きたいって言ってな。最近忙しくて、会ってなかったしさ」


「そういう事か、でも、いいのか? 折角の二人っきりのデートなんだろ?」


「いいんでありんす、お兄と二人っきりになれる時間は、幾らでもありんしょう」


「そうか、それじゃあ、三人でお茶でもしようか」


 そう言ってアリアは、部屋の隅に居たメイドさんに、お茶を出すように頼んだ後、ソファーに座って、俺と凛ももう一つのソファーに座った。

 メイドさんはテーブルにお茶を出した後、また部屋の隅に戻って行った。


「ねぇ、アリア、あの机に山積みになっている紙は、何なんでありんすか?」


「あぁ、あれは、他の騎士団が封印した、七十二柱の悪魔の資料とか、他にも色々ある」


「女王も大変でありんすね……七十二柱の悪魔は、どれくらい封印されたんでありんすか?」


「未だ二体のみだ。ゼローグ、お前七十二柱の悪魔を消滅させた数を、全然報告しないが、何体の七十二柱の悪魔を、消滅させたんだ?」


「えーっと、俺がアモンを倒して、レイチェルが仲間になった後に、オリヴィアがナベリウスを倒して、凛がアガレスを倒して消滅させたのが、レイチェルを除いた、アモンとレイチェルとアガレスの三体だな」


「そうか、それじゃあ、封印又は消滅させた七十二柱の悪魔は五体か……先は長いな」


 残りの七十二柱の悪魔は、新たに仲間になったレイチェルとモニカを除いて、八百五十七体か……本当に先が長いな。全ての七十二柱の悪魔を倒すのは、何時になるのやら。


「封印された、二体の七十二柱の悪魔の名前は、なんて言った?」


「ちょっと待て」


 そう言ってアリアは席を立って、机にに置いてあった二枚の紙を持って、ソファーに座り二枚の紙を俺に渡してくれた。

 二枚の紙に目を通すと一体はザガンで、もう一体はダンタリオンと名乗ったらしい。

 そして二体とも、サタンに仕える七十二柱の悪魔だった様だ。俺が消滅させた三体とレイチェルも、サタンに仕えていると言っていたな。


「どうしたでありんすか、お兄」


 そう言った凛は、不思議そうな顔をして、俺の顔を見ていた。


「封印された二体の七十二柱の悪魔と、俺が消滅させた七十二柱の悪魔。そして、レイチェル。全員が、サタンに仕える七十二柱の悪魔と名乗っていたんだ」


「それがどうかしたんでありんすか?」


「一人くらい、違う魔王に仕える七十二柱の悪魔が、居てもいいんじゃないかと、思ってな」


「でも、モニカが居るでありんすよ」


「そうなんだが……」


「はっきりしないなぁ、お前は何が言いたいんだ?」


「俺が、どれだけ強くなったのかを知る為に、サタンは自分に仕える七十二柱の悪魔を、仕向けたんじゃないかと思ってさ」


「お前の考え過ぎだろう……だいたいお前がどれだけ強くなったかを、サタンが知って何になるんだ?」


 確かに、アリアの言う様に、あいつが俺の強さを知った所で、どうにかできるとは思えないし、どうにかできた所で、最強無敵の俺を倒せるとは思えないし、やっぱり俺の考え過ぎか……。


「さて、私は仕事に戻るよ」


「それじゃあ、俺達はもう行くわ」


 俺と凛は、コップに残っていたお茶を飲み干して、部屋を後にした。王宮を出て空を見てみると、綺麗な夕焼け空になっていた。


「もう四時だけど、どうする? 凛」


「何時くらいに、屋敷に帰ったらいいでありんすかね?」


「えーっと、五時くらいに夕食を食べて、その後に広場で一休みした後に、帰ると考えると、七時くらいに帰るのがいいかな。王都から屋敷までは、徒歩で約六時間くらいかかるだろうから、屋敷に着くのは、深夜一時くらいかな……」


「そうでありんすか」


「何処か行きたい所はもうないのか?」


「お兄は、何処か行きたい所は、ないんでありんすか?」


「行きたい所かぁ、前に行った幽霊屋敷はどうだ?」


「いいでありんすよ!」


 俺と凛は幽霊屋敷に向けて歩き出した。その時、凛が俺の手を握ってきたのだ。少し驚いたが俺も凛の手を握り返すと、凛は嬉しそうな顔をしていた。やっぱりいつ見ても、凛の嬉しそうな顔は世界一可愛い!

 幽霊屋敷に着くと、以前来た時と全く変わっていなかった。久しぶりだなぁ。ここで土の中に居た八岐大蛇を倒して、唯が仲間になったんだよな。懐かしいなぁ。


「そんじゃ、入りますか」

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