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BATTLE OF THE GOD〜神々の戦い〜  作者: エックス
第二章 七十二柱の悪魔
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21 可愛い服が欲しいんです!

 俺と凛は以前泊まっていた宿屋で、ベッドに横になって、休憩をしていた。


「気持ぢ悪いよぉ……食べ過ぎだよぉ……」


「わっちもでありんす……あんなの……頼まなければよかったでありんす」


 ステーキを食べた後に、あのジャンボパフェを食べた為か、もの凄く気持ち悪い。

 例えるなら、フェリーに乗る時は船酔いするから、酔い止めの薬を飲むものだ。

 だけど偶に、ハズレの酔い止めの薬があったりする。酔い止めの薬を飲んでも、全く酔いが収まらいのだ。

 吐けば楽になれるのに、酔い止めの薬を飲んだ為か、吐きたいのに吐けないという事になってしまって、目的地に着くまでが地獄の様に感じてしまう。

 そして今、正にその状況だ。気持ち悪くて仕方ない。地獄の様だ。

 宿屋に来て一時間程経つと、大分気分が良くなったので、俺と凛は宿屋を出て、胃薬を買ってそれを飲んだ。


「あのジャンボパフェのせいで、酷い目にあった」


「全くでありんす」


 俺と凛は今はベンチに座って、再び休憩をしていた。


「凛は何処か行きたい所は無いのか?」


「服屋さんに行きたいでありんす」


「新しい着物が欲しいのか?」


「ううん、アルシア達が着てるような、可愛い服が欲しいでありんすよ」


「そっか、それじゃあ、服屋に向けて出発!」


 そう言って俺と凛は、ベンチから立ち上がって、俺達は以前レイチェル、モニカ、唯、凛と俺の五人で行ったことのある、服屋に向けて歩きだした。

 フィリナ王国は中心に広場があって、その広場を囲むようにお店や飲食店や、宿屋やアリアの居る王宮や、学長先生やレティーシャの居る王立フィリナ学園などがある。

 服屋に着いて中に入ると、凛は楽しそうな顔をして、服を選んでいた。


「お兄、どっちがわっちに似合うと思うでありんすか?」


 そう言って凛は右手に、肩から肘くらいまでの長さがある、レースが付いた黒いワンピースを持っていて、左手には色違いの、白いワンピースを持っている。


「うーん、黒かなぁ」


「それじゃあ、この黒いワンピースにするでありんす」


「他に欲しい服は無いのか?」


「他にも選んでいいんでありんすか?」


「当たり前だろ!」


「やったー!」


 そう言って凛はスキップをして、買い物かごを取ると、さっきよりも凄い嬉しそうな顔をして、店内にある服を選んでいた。


「どれにしようか迷うでありんす。こっちもいいけど、こっちのもいいでありんす」


 そう言った凛は、フリルの付いた白いミニスカートと、赤いギンガムチェックのミニスカートを手に取って、両方を交互に見ていた。


「決められないなら、両方にしてもいいんだよ」


「本当でありんすか!」


「あぁ、今日はとことん凛にサービスしてあげるからさ!」


「お兄大好き!」


 そう言って凛は笑顔で俺に抱きついてきた。凛の大きくて柔らかい胸が、俺に当たり、もにゅぅぅぅうううとした感触が服を通して伝わってきた。

 今俺は、世界一幸せだ、この時の為に生きてきたと言っても過言ではない。永遠に続けばいいと思う程だ。

 だがその幸せも永遠に続く訳ではない。凛は俺から離れると、両手に持っていたミニスカートを、かごの中に入れて再び服を選んでいた。


「そういえば試着はしなくてもいいのか?」


 すると凛はハッとした顔をすると、直ぐに試着をしに、試着室に入っていった。そういえばこのやり取り、前にもした気が……

 二度も同じ事をするあたり、やっぱり阿呆なのかな。

 試着室は鏡があって、中に入ってる人の顔と、足が見えるようになっている。ここは女性服専門なので、店内に男は俺しかいない。

 五分程すると試着を終えた凛が、試着室から出て来た。


「どうだった?」


「ばっちりでありんす!」


 そう言った後、凛は笑顔で鼻歌を歌いながら、再び服を選び始めていた。

 凛は白と黒の縞模様のニットと、シャツを重ね着風の、ベージュのチュニックと、緑色のカーディガンを、かごの中にいれた後、凛は靴下を見ていた。凛は悩んだ結果、白いハイソックスと、黒いニーソックスをかごの中に入れていた。


「もういいのか?」


「うん!」


 俺は凛から買い物かごを受け取って、会計をしに凛とレジに向った。会計をした後ソフトクリームを二つ買って、広場のベンチに座って二人で、ソフトクリームを食べていた。俺がバニラで凛がチョコレートだ。


「ソフトクリーム凄い美味しいでありんす!」


 凛は幸せそうな顔をして、ソフトクリームを食べていた。どうやら凛は、ソフトクリームを気に入ってくれた様だ。


「バニラ味も食べてみたいでありんす」


「うん、いいよ」


 俺は凛にバニラ味の、ソフトクリームを渡して、凛からチョコレート味の、ソフトクリームを受け取った。凛は受け取ったバニラ味の、ソフトクリームを舐めた後、笑顔でこう言った。


「バニラ味も美味しいでありんす!」


 あっという間に、ソフトクリームを食べ終えた俺と凛は、王都の中をぶらぶら歩いていると、王立フィリナ学園が見えてきたので、久しぶりに俺と凛は、王立フィリナ学園に向かう事にした。中に入ると俺達に気づいた教員が、学長室まで案内してくれた。


「あら、久しぶりじゃない! ゼローグ団長、そっちの子は前に、地下闘技場を借りに来た時にいた子ね!」


「凛でありんす」


「今日はどうしたの?」


「改めて礼を言おうと思って」


「お礼を言うなら、レティーシャを呼びましょうか?」


「あぁ、頼むよ」


 俺と凛はレティーシャが来るまで、ソファーに座って、学長先生に出された、お茶を飲んでいた。暫くするとレティーシャがドアをノックして入って来た。学長室に入って来たレティーシャは、凄く驚いた顔をしていた。


「ゼローグ団長! お久しぶりです!」


「あの時は案内してくれてありがとな」


「いえ、そんな、お礼を言われる事じゃないですよ」


「お兄、あの時ってどの時でありんすか?」


「俺がこっちの世界に来て間もない頃、アリアの命令でここの地下闘技場で、神器を使いこなす修業をしてたんだよ。で、その時に地下闘技場までレティーシャが、案内してくれたんだ」


「そうだったんでありんすね」


 その後俺、凛、学長先生、レティーシャの四人で、ソファーに座って、今まで何があったのかとか、凛との出会い等を話していた。

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