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BATTLE OF THE GOD〜神々の戦い〜  作者: エックス
第二章 七十二柱の悪魔
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19 負ける訳にはいかないから

「私に負ける訳にはいかなくなった? それは私に勝てばゼローグからの、ご褒美が待っているから?」


「そうでありんす」


 そう言って凛は小さく頷いた。


「なるほど、ではお互いの望みを賭けて戦いましょう。私は貴方に勝って王都に居る人間を殺す為、貴方は私に勝ってゼローグからのご褒美の為に……」


 アガレスがそう言った後二人は同時に飛び出して行く。アガレスは魔剣ストレイルで凛に斬りかかり、凛は両手に妖気を集中させてアガレスの魔剣ストレイルを、手刀で迎え撃つ。

 すげぇな凛は、パワーアップしたとはいえあのストレイルの一撃を、両手の手刀だけで防ぐとはなぁ。今後凛が妖力を増やしていって九尾になったら、凛はどれくらい強くなるんだろうなぁ。


「驚きですね、まさかストレイルの一撃を手刀で、受け止めるとは思いませんでしたよ」


「わっちも驚いているでありんす……まさか手刀でその魔剣の一撃を、防げるとは思わなかったでありんすよ」


「ふっ……ですが驚いてる暇はありませんよっ!」


 アガレスと凛は戦いを再開すると魔剣と手刀を幾度も交えていた。手数では凛の方が上だがパワーはアガレスの方が上だ。

 凛はストレイルの一撃を両手で受け止めたり、上手く交わしたりしながらアガレスに攻撃している。対するアガレスも凛の手刀を紙一重で交わしている。この勝負どっちが勝つか分からなくなってきたな。


「君には驚かされてばかりだよ。ストレイルの一撃を一度も食らうことなく、私に攻撃してくるんだからね」


「さっきも言ったでありんしょうこの戦いは、絶対に負ける訳にはいかないのでありんす! だから貴方には絶対に勝つでありんす!」


「ゼローグの事を愛してるのですね。私には誰かを愛するという感情は分かりませんけどねっ!」


「知りたいとは思わないのでありんすか?」 


「思いませんね、私はただ命令に従うのみ」


「命令?」


「おっと、お喋りが過ぎましたね。戦いの続きをしましょうか」


 俺と唯は離れた所で二人の戦いを見ていたので、ここからじゃ二人が何を話してるのかが分からない。後で凛に何を話してたのか聞いてみるか。隣に居る唯は二人の戦いを黙って見ていた。

 隔離空間(アイソレッドスペース)の中に居る相手とは会話をする事は出来ない為、隔離空間(アイソレッドスペース)は解除してある。

 まぁ俺は検索空間(サーチスペース)を使えば隔離空間(アイソレッドスペース)の中に居る相手が、言った事は分かるけど俺の言った事は相手には聞こえないからな。


「そろそろ決着つけましょうか」


「わっちも賛成でありんす」


 何を話してたのかは分からないが、どうやら二人はこの戦いの決着をつけるようだ。

 アガレスは魔剣に魔力を溜めて、凛は自分の右手に妖力を溜めている。この一撃で勝負が決まる。


「これで終わりだぁぁぁ!」


「これで終わりでありんす!」


 アガレスと凛は同時に全力の一撃を放ち、互いに放った攻撃はぶつかりその衝撃で、辺り一帯は破壊し尽くされた。

 俺は二人の攻撃がぶつかる瞬間に、唯をもう一度隔離空間(アイソレッドスペース)で囲ったので唯は隔離空間(アイソレッドスペース)に守られて無傷だった。

 俺は二人に目線を向けると立っていたのは凛の方だった。どうやら凛はなんとかアガレスに勝てたようだ。俺は唯を囲っている隔離空間(アイソレッドスペース)を解除して、唯と共に凛の所に駆けつけた。

 アガレスはあれだけの大技を放った為か、地面に倒れ死んでいた。俺は直ぐに死んだアガレスをルイーザの力を使って完全に滅ぼした。


「おつかれ、凛」


「うん!」


「さぁ、屋敷に戻るぞ。皆が心配してるだろうからな」


「うん」


 二人は同時に笑顔で返事をすると凛は、俺に抱きついてきた。俺は凛の頭を優しく撫でた後、空間移動(ワープホール)で屋敷の広間に移動する。


「ただいま!」


「おかえりなさいませ、ご主人様、凛様、唯様。皆さん心配していましたよ」


「悪い悪い、散歩の途中で七十二柱の悪魔にでくわしてな」


「それで帰りが遅かったんですね」


「他の皆は?」


「もう遅いので部屋で就寝しましたよ」


「そっか、遅くまでありがとな。ナナ」


 そう言った後俺はさっき凛にもしたように、ナナの頭を感謝を込めて優しく撫でてあげた。


「凛やナナだけずるいよ旦那様、妾の頭も撫でてほしいよ」


「分かった分かった」


 俺は唯の頭を凛やナナと同様に、優しく撫でて上げると唯は顔を赤くして、恥ずかしそうにしていた。自分で撫でて欲しいって言ってたのに、何で恥ずかしがるんだよ。


「さぁ、今日はもう寝ようぜ。凛のご褒美も明日でいいだろ?」


「うん、わっちも疲れて眠いからご褒美は明日でいいでありんすよ」


「ご褒美って何です? ご主人様」


「俺が凛にアガレスに勝てたら何でも一つだけ、凛の言うことを聞いてやるって言ったんだよ」


「なるほど、そういう事でしたか」


 その後俺達は部屋に戻ってパジャマに着替える。凛はブラジャーをつけた後に着ぐるみパジャマを着ていた。そして俺達は俺を真ん中にして、ベッドに川の字になって眠りについた。

 朝になり眼が覚めると凛と唯の着ている着ぐるみパジャマの、チャックが開いていて下着が丸見えになっていた。何でこの二人は何時もチャックが全開なんだ?


「二人共起きろ、朝だぞ!」


「朝ぁ?」


「うぅん」


 凛と唯は目を擦りながら同時に欠伸をしていて、それが可笑しくて思わず笑ってしまった。俺は部屋を出て顔を洗って歯を磨く為に一階に降りて、顔を洗って歯を磨いた後部屋に戻ると、凛と唯は座ったまま眠っていたのでとても驚いた。

 俺は凛と唯をもう一度起こして着替えさせた後、二人を連れて一階に降りて顔を洗って歯を磨かせた後、広間に入ると何時ものようにメイド服を着たナナが居た。


「おはようございます、ご主人様」


「おはよう、ナナ」


 その後少し待っているとアルシア達が来て、広間に全員が揃ったのでナナが朝食を台車に乗せて、広間にやって来た。俺達は朝食のパンを食べ終えた後、それぞれ好きな事をしていた。


「凛は俺に何して欲しいんだ?」


「わっちとお兄だけで王都でデートがしたいでありんす!」


「あぁ、いいぜ。それじゃあ早速王都に行こうぜ。凛」


「うん!」


 凛と二人だけになる事は最近は無かったから、凛との王都でのデート凄い楽しみだな。すると俺の体からルイーザが出て来くると、ルイーザはソファーに横になって眠りについた。俺と凛の話を聞いていて自分は邪魔だと思ったんだろうな。

 俺と凛は屋敷を出る時にナナが馬車で、王都まで送ってくれる事になった。帰りはゆっくり歩いて帰りたいと凛が言った為、行くときだけナナに王立に送ってもらう。俺と凛は馬車に乗ると馬車は王都に向けて進みだした。

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