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BATTLE OF THE GOD〜神々の戦い〜  作者: エックス
第二章 七十二柱の悪魔
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14 誰よりも愛した女性

「それにしても凄かったなぁオリヴィア。ナベリウスをわざと挑発して、ナベリウスを怒らせて大技を放つように仕向け、ナベリウスにお前が殺られたと思わせてスキを作り、一撃必殺(ストライクデッドリー)で一撃を与えるなんてな」


「ゼロの行った通りナベリウスの持っていた魔剣は、私が伸ばした柵を全てオーラだけで破壊してしまうからね、彼女を怒らせて大技を放たせてそのスキを狙ったんだ」


 オリヴィアって頭脳派なのかな? 俺なら圧倒的な力でねじ伏せるけど。


「さて帰るか」


「うん」


「じゃあなマール」


 俺はマールに向かって手を振るとマールも、手を降ってくれた。俺は空間移動(ワープホール)を使って屋敷の広間に移動する。


「ただいま!」


 広間に着いて皆にそう言うと凛が、俺に抱きついてきた。


「遅いでありんすお兄。心配したでありんすよ」


「ごめんな」


 俺は抱きついたままの凛の頭を優しく撫でると、凛はとても嬉しそうにしていた。


「お兄その右目はどうしたでありんすか?」


 抱きついていた凛はそう言い顔を上げて、不思議そうにしていた。俺は広間に皆が居ることを確認すると、右目に浮かび上がったウロボロスの紋章について説明し始める。凛はずっと俺に抱きついたままだ。


「この右目は普段は隠してたんだけど、七十二柱の悪魔を滅する時は、どうしても右目にこのウロボロスの紋章が、浮かび上がるんだよ」


「それじゃあ何で今は隠してないでありんすか?」


「いちいち隠しいても結局は七十二柱の悪魔を、滅する時に右目に紋章が浮かび上がるから、いいやと思ってな」


 皆に右目のウロボロスの紋章について説明し終えると、凛が俺の目をじーっと見つめていた。


「どうした凛、俺の目をじーっと見つめて」


「どうしてお兄の左目は呪われているでありんすかね?」


 俺もそう思うよ何で呪われているんだろうなぁ。前に俺と凛と唯とルイーザの四人でお風呂に入った時に、ルイーザに聞いたけど教えてくれなかったんだよな。


「どうして凛ちゃんはゼロちゃんの左目が、呪われている事を知っているの?」


「昔お兄と暮らしている時にお兄が左目の事とか、色々教えてくれたからでありんす」


 今まで抱きついていた凛は俺から離れて、アルシアに俺の左目が呪われていることを、知っている理由を説明していた。


「だから凛ちゃんはゼロちゃんの左目が、呪われている事を知っていたんだね」


「それにしてもどうして団長の左目が、呪われているのか気になるね」


 本当何でだろうな、もう一度ルイーザに俺の左目が、呪われている理由を聞こうかな。教えてくれるかは分からないけど。


「ルイーザ聞こえてるだろ? 俺の左目が呪われている理由を教えてくれよ」


『分かったよ少しだけ教えあげるよ』


 ルイーザは俺のお腹から上半身だけを出してそう言った後、俺の体から飛び出して俺の前に現れる。


「お前の左目が呪われている理由は、お前の昔の恋人に関係している」


 それを聞いた俺はあまりの驚きに、言葉が出なかった。


「ゼロちゃんの昔の恋人?」


 アルシアは不思議そうな顔をして首を傾げていた。


「私が教えてやれるのはここまでだ」


 そう言ってルイーザは俺の体の中に戻って行く。まさか俺の左目が呪われている理由が、あいつに関係しているとはな。今までで一番驚いたかも。


「ご主人様の昔の恋人について聞いてもいいですか?」


「その前に何か食べる物無い? 腹減っちゃった」


 俺のお腹からは腹の虫が鳴いていて、俺は自分のお腹を擦る。


「確かに私達もゼロちゃんとオリちゃんが、戻って来るまで何も食べてなかったから、お腹ペコペコだよ」


 そう言ったアルシアのお腹からも、腹の虫が鳴いていた。


「それにお風呂にも入ってないしね」


「分かりました直ぐに準備します」


「私も手伝うよナナさん」


 そう言ってナナと梨沙は遅めの夕食を作りに行った。俺達はナナと梨沙が夕食の準備を、終えるまでソファーに座って待っていた。ソファーに座り話しながら三十分程待っていると、広間に夕食の調理を終えたナナと梨沙が、台車に夕食を乗せて入ってきた。


「美味そうな匂い」


 テーブルに料理が置かれていき料理を置き終えたナナと、梨沙もソファーに座る。


「いただきます!」


 全員で両手を合わせて言った後、少し遅めの夕食を食べる。今日の夕食はご飯と味噌汁と焼き魚だ。味噌汁の具は豆腐と和布とネギが入っている。


「この焼き魚脂が乗っていて凄く美味しいな」


 あっという間に夕食を食べ終えるとナナと梨沙は、食器を台車に乗せて厨房に向かった。


「焼き魚美味かったなぁ。また食べたいな」


「あんなに美味しい魚なら幾らでも食べれちゃうよね!」


 食器を洗い終えたナナと梨沙が広間に戻って来ると、ナナと梨沙は皆に温かいお茶を淹れた後ソファーに座る。そして全員が俺に視線を集めていた。


「お兄」


 ソファーに座っていた凛は、心配そうな顔をして、俺の方を見ていた。


「大丈夫だ」


 そう言い俺は凛を安心させる為に、凛の頭を優しく撫でる。


「……セシリア・レスティン。俺が誰よりも愛した女性だ。そして俺が友を敵に回す原因となった、俺の大切な恋人の名前だ」

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