13 必殺の神器
オリヴィアが神器を解放させると手に持っていた、サバイバルナイフは元の倍大きくなって刀くらいの大きさになっていた。だが大きくなっただけで形などは、変わってはいなかった。俺が所持してる神器も解放しても、形が変わったりしないから、全ての神器は解放しても形は変わらないのかな。
神器一撃必殺は名前の通り相手を、一撃で殺す事ができる必殺の神器。相手が七十二柱の悪魔だろうが魔王だろうが、確実に一撃で殺す事ができるだろう。まぁ七十二柱の悪魔は最後は俺が滅ぼす事になるけどね。
「お父さんとお母さんの形見の神器の力を、貴方で試させてもらう。そして貴方を確実に殺す!」
「やれるものならやってみるがいい。だが、私を殺したところでまた復活するがな」
それを聞いたオリヴィアが、どうしたらいいと言う様な顔をして、俺の方を向いてくる。
「俺が確実に滅ぼすから心配すんな。だから思いっきりやれよオリヴィア」
「分かった」
オリヴィアはナベリウスの方を向くと、ナベリウスに向かって攻撃し始める。オリヴィアは幾つもの柵を地面から伸ばして、ナベリウスを捕らえようとしていたが、ナベリウスは地面から伸びた柵を飛び跳ねて、軽々と躱していた。多分、オリヴィアは神の加護檻の能力を使って、ナベリウスを檻の中に閉じ込めた後に、一撃必殺でナベリウスに攻撃するつもりなんだろう。
「そんな物で私を捕らえられると思うなよ、お前の能力は知っている。その柵に捕らえられれば、突破者や魔王クラスの実力がなければ、脱出不可能の檻だろう? ならばその柵に捕らえられる事なく、お前を殺せばいいだけの事だ。だが、お前の神器の能力が分からない以上、下手な真似はできないがね」
どうやらナベリウスはオリヴィアの能力を知っている様だ。ナベリウスの言ったようにオリヴィアの能力は、何方も躱す事ができればどうって事はない。
だが逆に言えば少しでも躱すのが後れると、そこにあるのは死だ。柵に捕まれば永遠に脱出不可能の檻となり、未来永劫檻の中だ。
そして一撃必殺の一撃を食らえば確実に死ぬ。
オリヴィアの檻の能力は捕まれば、脱出不可能の檻となる。オリヴィアが檻の能力を解除しても檻が消える事はない。恐ろしいものだよ。
「確かに私の能力は躱す事ができれば、どうって事はない。だが躱す事が出来ないくらいに柵を、伸ばせばどうなるかな?」
それを聞いたナベリウスは、少し驚いていた顔をしていた。オリヴィアは地面から千を超える柵伸ばして、ナベリウスを捕らえようとしていたが、ナベリウスは手に持っている魔剣を一振りしただけで、地面から伸びた千を超える柵を全て、魔剣のオーラのみで破壊していた。アモンやモニカの持っていた魔剣は全て、無名の魔剣だった。勿論ナベリウスの魔剣もだ。だけどナベリウスの持っている魔剣は、アモンやモニカの持っていた魔剣よりも、一回りくらい強いんじゃないかと、思ってしまう程だ。
「まさか魔剣のオーラだけで全ての柵を、破壊してしまうとは驚きだよ」
「当たり前でしょう。他の悪魔が持つ魔剣よりも一回り強いんだから」
どうやらアモンやモニカの持つ魔剣よりも、一回り強いことは合っていたようだ。オリヴィアに相手を任せて大丈夫なのか、ちょっとだけ心配になってきた。いざという時は俺が相手をしよう。
「参ったな無数の柵で捕らえようにも、たった一振りで全ての柵が破壊されてしまう。これじゃあ埒が明かないな」
「お前みたいな雑魚じゃ私には、絶対に勝てない。さっさと諦めてゼローグに、変わってもらえば?」
「いいのか? あの男と相手をすれば確実に滅びるよ。まぁ私に負けるんだから何方にせよ、貴方が滅びる事に変わりないか」
「言ってくれるじゃない雑魚の分際で!」
ナベリウスはオリヴィアの方に走って行く。魔剣の禍々しいオーラはさっきよりも、とても強く発せられていた。どうやらナベリウスはオリヴィア言ったことに、怒ったようでナベリウスの顔は、憤怒の形相になっていてかなり怖い。オリヴィアはナベリウスの憤怒の形相を見ても、臆せずにナベリウスと戦っているが、徐々にオリヴィアの方が押されていた。
「所詮はこの程度お前みたいな雑魚じゃ、私には勝てないんだよ!」
「くっ!」
ナベリウスはオリヴィアに攻撃をしながら、魔剣にオーラを集中させて、オリヴィアと戦っていた。集中させたオーラを一気に放つつもりか。それしてもまさか魔剣にオーラを、集中させながら戦えるとはな。驚いた。今度俺もやってみようかな。煉獄で刀に炎を集中させつつ戦ったり、フェイルノートの聖なる力をチャージしつつ、相手の攻撃を躱したりするのとか面白そうだ。そんな事を考えているとナベリウスの持つ魔剣は、既にオーラが全開まで溜まっているようだった。
「これで終いだ」
ナベリウスはそう言いオリヴィアに向かって、溜めたオーラをに変えて攻撃する。
「所詮は雑魚だな。さて次は貴様の番だ」
ナベリウスはそう言って俺の方を向いて、指を指してくる。
「その男は貴方には殺られはしないし、私が殺らせたりしない。その男を殺るのは私だけで十分だ」
背後にいるオリヴィアに気づいたナベリウスは、とても驚いた顔をしながら後ろを振り向いた刹那、ナベリウスはオリヴィアの神器の一撃を食らっていた。オリヴィアの勝ちだな。
「時間停止」
俺は時空の時間の能力を使って、ナベリウスの時間だけを止める。そさて右手に消滅の力を集中させる。右目のウロボロスの紋様は普段は、隠してるけど消滅の力を使う時は、どうしても右目に紋様が現れてしまう。アモンを滅する時も思ってたけど、常にウロボロスの紋様は右目に出したままにしようかな。
「ゼローグその右目は一体何なんだ?」
「説明はナベリウスを滅した後でいい?」
それを聞いたオリヴィアは小さく頷いた。俺は右手に集中させた消滅の力を、ナベリウスに放つとナベリウスは、跡形もなく消滅した。




