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BATTLE OF THE GOD〜神々の戦い〜  作者: エックス
第二章 七十二柱の悪魔
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12 何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも

「お前が暮らしていたあの村は殺人鬼が、集まって作られたんだ」


「それじゃあ。お父さんやお母さんだけじゃなく、村の皆が殺人鬼だったって事?」


「そうだ」


「皆幼い私に優しくしてくれて、いい人ばかりだったのに」


 地面にへたり込んだオリヴィアは、また涙を流していた。


「あの日俺はアリアの頼みでお前の暮らしていた、あの村に訪れていたんだ」


「どうして?」


 涙を流しながらオリヴィアは俺に、村に訪れていた理由を聞いてくる。


「王都では何人もの人々が行方不明になる事件が、多発していてとある村で千人を超える人々が、殺されているという噂を聞いたアリアが、俺にその噂を確かめてほしいと言ったからだ。あの村に何人もの人が宿泊しに来ている所を、一度は見た事あるだろ」


「あるよ。だけどそれだけじゃ千人を超える人が死んだ事にはならない」


「言ったろあの村に訪れていたって、お前の両親を含めた村人達は、村に宿泊しに来た人を寝込みに襲い殺していたんだよ」


 へたり込んだまま顔を上げたオリヴィアは、とても驚いた顔をしていた。


「勿論宿屋で休憩していた俺の部屋にも、村人が現れた。その時俺を殺す為に現れた村人がお前の両親だった。噂を確信した俺はこれ以上被害を出させない為に、あの日村を壊滅させた」


「それでお父さんとお母さんを殺したの?」


「実際は少し違うんだ」


「それどういう事?」


 涙を吹きながら立ち上がったオリヴィアは、不思議そうな顔をしていた。


「あの時お前の両親はこう言っていた自分達はどうなってもいいから、娘だけは助けてくれって。そしてあの娘が幸せに生きれるように育ててくれと。まさかあの時今から自分達を殺そうとしてる奴に、自分の娘を育ててくれと言うとは思わなかったよ」


 それを聞いたオリヴィアの顔は、今までにないくらい、驚いた顔をしていた。


「そして最後にお前に渡すものがある」


「私に渡すもの?」


「マール、アレを持って来てくれるか」


「はいはい」


 マールはため息をついてオリヴィアに渡すものを、取りに家に戻って行く。


「ほらっ!」


 家から戻って来て取ってきた物を、俺に向かって投げてくる。


「ありがとな。これをお前に渡したかった」


 俺はマールに預けていた物を、オリヴィアに渡す。


「これは何?」


「そいつは神器一撃必殺(ストライクデッドリー)お前の両親から預かっていた物だ」


 オリヴィアは渡された両親の形見である、黒いサバイバルナイフを大事そうに持っていた。


「何でお父さんとお母さんが神器を持ってたの?」


「さぁな」


 あの時俺もオリヴィアの両親に聞いたが、何も言ってくれなかったからな。


「俺が憎いか?」


「うん。今すぐ殺したい程に憎いよ」


「ならその神器を使って俺を殺すか?」


「それもいいね。お父さんとお母さんの形見である、このサバイバルナイフでお前を殺すのもいいかもね。だけどお前は呪いのせいで永遠に死なない、私の憎しみは一生晴れることはない」


 そう俺は呪いで永遠に死ねない。だからこそオリヴィアの憎しみを晴らすには、この方法しかないと思う。


「お前の言った通り俺は呪いで永遠に死ねない、だから何度でも俺を殺せ」


「え?」


 下を向いていたオリヴィアは、驚いた顔で俺の方を向く。俺達の会話を聞いていたマールも、驚いた表情をしている。


「何度でも、何度でも、何度でも、何度でも、何度でも俺を殺せ、俺に対する憎しみが晴れるまで何度でも俺を殺せ、俺はお前を憎んだりしないから」


「何でそんな事を」


「お前の両親との約束だからなそれに、永遠に死ねない俺に対する憎しみを晴らすには、この方法しかないだろ」


 俺は笑顔でオリヴィアの方を向く。


「さぁ! 景気づけに一発俺を殺してもいいんだぜ! 一発と言わず二三発殺してもいいぜ」


 俺は今までにないくらいのキメ顔で、オリヴィアに言う。


「もういい。今日はもうそんな気分じゃなくなった」


 その時俺には少しだけオリヴィアが、笑っているようにみえた。


「そうか。何時でも俺を殺しにこいよ、お前の俺への憎しみが晴れるまで」


「用がすんだら帰りな皆心配してるんじゃないの?」


 特に凛はもの凄く心配してるだろうな。


「帰るぞオリヴィア」


「うん」


 俺は空間移動(ワープホール)を使って屋敷の広間に、移動しようとしたが悪魔が現れたので、移動を中止した。


「七十二柱の悪魔か」


「はい。私はサタン様に仕える七十二柱の悪魔が一人、ナベリウスにございます」


 ナベリウスと名乗った女性はこっちに向かって歩いて来て、黒いロングヘアに黒いワンピースを着た美人な悪魔だ。胸はアルシアや唯より胸が大きくて、凛やレイチェルよりも小さい。


「レイチェル・グレモリーとモニカ・グレモリーは何処ですか?」


 どうやらナベリウスは裏切ったレイチェルと、モニカを探しに来たようだ。


「聞いてどうする?」


「その場で殺します。裏切った七十二柱の悪魔など、存在する価値などありません」


 やっぱり裏切ったレイチェルと、モニカを殺すつもりか。


「そんな事させると思うか?」


「はぁ。仕方ない力ずくで聞き出しましょうか」


 ナベリウスは歩きながら異空間から禍々しいオーラを放つ魔剣を取り出した。


「悪いがお前と戦うのは俺じゃなくてオリヴィアだ」


「何で私が戦わないといけないのよ!」


「いいじゃねぇか。お前の新しい力を試すチャンスだろ」


 オリヴィアは少し考えた後、ナベリウスと戦う事を了承した。オリヴィアは一歩前に出ると、神器を解放する構えをとる。


「神器解放一撃必殺(ストライクデッドリー)!」

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