11 真実と事実
下着屋についてもう一度凛達は、どの下着にするか選び始めていた。
「お兄はこういうスケスケの下着はどうでありんすか?」
「凛が履きたいパンツを選んだらいいんじゃない?」
「それじゃあこれにするでありんす」
凛は手に持っていたスケスケの下着を、カゴに入れてまた下着を選び始めていた。
「妾はこの三枚でいいや」
唯の手にはフリルのついた白いパンツと、花柄の青いパンツとピンクのティーバックを選んでいた。まさかティーバックを選ぶとは思ってなかった。結構大胆なんだな唯って。
「わっちも決めたでありんすよ」
凛の持ったカゴの中にはさっき見せた、スケスケの下着の上下に花柄のピンクのブラジャーと、花柄の赤いティーバックとフリルのついた、黒いブラジャーと白いパンツを選んでいた。何でスケスケの下着は上下を揃えてるのに、他の下着は上下を揃えてないんだよ。それを凛に聞くとスケスケの下着は俺を、誘惑する為で他の下着は違う組み合わせで、下着を着けたかったかららしい。
「私達も選び終わりました」
レイチェルの持つカゴの中には、花柄の赤いパンツとブラジャーと、フリルのついた青い下着の上下と、黒と白の縞模様のパンツとブラジャーを選んでいた。モニカのカゴの中にはブラジャーは入っておらず、白いパンツと白い下着に黒い水玉模様のついた下着と、フリルのついた赤い下着を選んでいた。
「それじゃあ会計するぞ」
「うん」
俺は四人の選んだカゴを持って、会計をしに行く。服ほどじゃないがやっぱりこれだけあると、それなりに金がかかるな。会計を終えて下着屋を出ると、外は夕焼け空になっていた。俺は空間移動を使い屋敷の広間に移動する。
「ただいまぁ」
「おかえりなさいませご主人様」
「おう」
何時間も待たされて疲れていたので、俺はソファーに横になってくつろいでいた。
「どんな下着を買ってきたの?」
アルシア達は四人の選んだ下着や服に興津々で、四人は買ってきた服や下着を見せていた。ソファーで横になっているとナナが、温かいお茶を出してくれた。
「ありがとう。ナナ」
「私は夕食の準備をしてきますね」
「私も手伝うよナナちゃん」
「ありがとうございます。梨沙様」
ナナと梨沙は夕食の準備をする為広間を出ていった。暫くすると夕食の準備を終えたナナと、梨沙が広間に戻って来て台車に乗せた料理を、テーブルに並べていた。
「いただきます」
両手を合わせて俺達は夕食を食べ始める。やっぱりナナと梨沙の作る料理は美味いな。今日の夕食はシチューで毎日食べたいと思うくらい美味しい。他にもパンとご飯があって好きな方を、シチューと一緒に食べれるようになっていた。レストランで食べた料理も美味しかったけど、ナナや梨沙の作った料理ほどじゃなかったからな。
「そうだ。ナナに聞きたい事があったんだけど、カツカレーって作れる?」
「後オムライスもだよ旦那様」
「作れますよ」
「それじゃあ今度作ってくれるか?」
「はい。分かりました」
レストランで食べたカツカレーのカツは、凄く美味しかったからなぁ。オムライスも卵がふわふわで美味しかったし、ナナに作ってもらうの楽しみだな。
「こんなに美味しいご飯が毎日食べれて幸せだなぁ」
そう言いオリヴィアはシチューをパンと一緒に食べていた。
「幸せか」
「何か言ったかい? 旦那様」
「いや何でもないよ」
夕食を食べ終えてナナと梨沙は、全員の食器を片付けていた。
「オリヴィア二人だけで話がしたいんだけどいいか?」
「うん。構わないよ」
俺はオリヴィアと共に広間を出ようとすると、凛に声をかけられる。
「待ちなんし。どこに行くでありんすかお兄」
「オリヴィアと話がしたくてな」
「ならわっちも一緒に行くでありんす」
「二人だけで行かせてくれ」
「でも」
「必ず戻ってくるから心配するな」
それを聞いた凛は何も言わずに頷き、俺は凛の頭を撫でた後空間移動を使って、マールの所に移動する。
「どうしてマールさんの家の前に来たの?」
「直ぐに分かる。マール居るだろ」
俺はマールの住んでいる家の扉をノックする。
「今日はなんの用なんだいゼローグ」
「オリヴィアの記憶を元に戻してほしいんだ」
「私の記憶戻すってどう言うことゼロ」
「いいのかい記憶を戻しても、私は知らないよどうなっても」
「あぁ」
マールはため息をつきながらオリヴィアの頭に、手を当ててオリヴィアの記憶を元に戻していた。
「思い出した。父さんと母さんは盗賊に襲われて死んだんじゃない。お前に殺されたんだゼローグ」
そう言ったオリヴィアの体は怒りで震えていた。
「そうだ。俺がお前の両親を殺した」
「どうして父さんと母さんを殺したんだ」
俺の胸ぐらをつかんだオリヴィアの顔は涙で溢れていた。
「今から話す事は全て真実だ、だがそれを信じるか信じないかは、お前次第だオリヴィア」
「お前の両親は昔知らない奴はいないくらい、凄く有名な殺人鬼だった」
「父さんと母さんが殺人鬼……嘘だ……嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ! そんなの嘘だ! あの優しいお父さんとお母さんが殺人鬼なんてそんな訳ない!」
オリヴィアは大粒の涙を流して、地面にへたり込んでしまった。
「嘘じゃない。言っただろ今から話す事は真実だって。あの時あの村で起こった事を全て話そう」




