10 下着は何色が好きですか?
下着屋に着いて中に入ると中には、色んな下着が置いてあった。
「それじゃあ俺は外で待ってるから、選らんだら教えてくれ」
そう言い俺は下着屋を出ようとすると、凛に服の裾を掴まれた。
「何で服の裾掴んでるの?」
「お兄が居ないとどの下着にしていいか、分からないでありんす。それにわっちを置いて何処にも行かないっていう約束を、忘れたでありんすか?」
何で外で待つだけなのに約束の事言うんだ、大した距離離れていないだろ。
「分かったよここで待つから選んでこい」
「お兄も一緒に選らんでほしいでありんす」
「何で俺も一緒に選ぶんだよ」
「お兄の好みの下着を買うからに決まってるでありんすよ」
何で俺の好みの下着を買うんだよ、下着なんて何でもいいだろ。
「お兄は何色の下着が好きでありんすか」
凛はどんな下着にしようか選びながら、俺の好きな色の下着を聞いてくる。他の三人もどの下着にするか選んでいた。
「似合えば何色でもいいんじゃねぇの?」
「なるほどねぇ。似合えば何色でもいいならこんなのはどうかえ旦那様」
そう言い唯はフリルのついた、白いパンツを見せてくる。
「いいんじゃないか」
「本当かい? 旦那様」
「あぁ。それと下着も三枚くらい、選んでいいからな」
俺は下着を選んでいる四人に言うが、四人は下着選びに夢中になっていた。本当に聞いてるのかな下着選びに夢中で、聞いてない気がするけど。
「ゼローグさん。こういう下着は好きですか?」
そう言ってレイチェルは花柄の赤いパンツを見せてくる。レイチェルまで何で俺に聞いてくるんだ。
「あぁ。いいんじゃないか。て言うか四人は下着の試着とかしなくていいの?」
そう言われて四人は同時にしまったと言う様な顔をしていた。何で今まで気づかなかったんだよ、阿呆なのかこいつら。
「それじゃあわっちは下着の試着に行ってくるでありんす」
「妾も試着に」
「私達も」
そう言い四人は幾つかの下着を持って、試着室に入っていった。この店には試着室が五つあって四人が四つの試着室を、使っているので試着室は一つしか空いていない。試着室の扉は顔と足が見える構造になっていて、会話が出来るようになっていた。この下着屋は女性の下着しか置いていないので、男に覗かれる事はない。多分。俺は四人の試着が終わるまで、凛が入っている試着室の前で待っていた。下着の試着を終えて四人は試着室から出てくると、またどの下着にするか選んでいた。
「なぁ。一度飯食いに行かない? 今物凄く腹減ってるんだけど」
この店に来て一時間程が経って今は昼時で、さっきから俺のお腹から腹の虫が鳴いている。
「そうでありんすね。一度昼食にするでありんす」
「仕方ないね。絡新婦も腹が減っては下着は選べぬと言うからね」
言わねぇよ。腹が減っては戦は出来ぬだろうが、なんだよ腹が減っては下着は選べぬって、新しいことわざ作ってんじゃねぇよ。俺は目の前にサッカーボールくらいの空間移動を、展開してその中に昼食は王都で食べ手行くことと、帰りが遅れる事と夕食前には帰る事を書いた紙を入れて、屋敷の広間のテーブルの上に移動させる。俺達は一度昼食を食べる為に、王都にあるレストランに向かった。レストランに着くと昼時だから待つかと思ったけど、そこまで混んでいなかったので、直ぐに昼食を食べる事ができそうだ。
「どれくらい待つのかな?」
「そこまで混んでないから長い時間待つことは無いと思うよ」
「楽しみだねお姉ちゃん」
「うん」
四人は楽しそうに話ながら、始めてのレストランに興奮しているようだった。十分程待っていると名前を呼ばれて、テーブルに案内されて五人でテーブルに座る。
「好きなの選んでいいからな」
「はい」
「見てお姉ちゃん色んな食べ物があるよ!」
レイチェルとモニカはメニューを見ながら、どれにするか選んでいた。メニューにはカレーやオムライスやハンバーグなど、様々な料理がメニュー表に載っていた。
「俺はカツカレーにしようかな」
「じゃあわっちもお兄と同じカツカレーにするでありんす」
「妾はこのオムライスっていうのにしようかな」
「二人はどれにするんだ?」
俺はメニュー表をみていたレイチェルとモニカに、どの料理にするか聞いてみる。
「私はこのハンバーグ定食にします」
「お姉ちゃんはハンバーグ定食かぁ。それじゃあ私はこのチーズハンバーグ定食にする」
全員どれにするか決まったので店員さんを呼んで、決めた料理を注文する。少しの間待っていると注文した料理を持って店員さんが来る。
「いただきます」
俺と凛と唯は手を合わせて言うとレイチェルとモニカも、それに倣って手を合わせていた。
「美味いなこのカツ」
衣がサクサクしていて肉も柔らかくて、凄く美味しい。
「妾のオムライス一口あげるから旦那様の、カツカレーも一口貰ってもいいかえ?」
「あぁ。いいよ」
俺は唯からオムライスを一口貰った後、カツカレーのカツを一口あげた。オムライスは卵がふっくらしていて、美味しかった。
「本当だ美味しいねこのカツ」
「私も一口貰ってもいいですか?」
「勿論いいよ」
俺はレイチェルにカツを一口あげた後、ハンバーグを一口貰った。ハンバーグはジューシーで凄く美味しかった。
「サクサクしてて美味しいですね」
「お姉ちゃんずるい私も食べたい!」
「はい。どうぞ」
俺はモニカにカツを一口あげた後、チーズハンバーグを一口貰った。普通のハンバーグもジューシーで、美味しかったけどチーズハンバーグも、ジューシーで凄く美味しいかった。
「カツカレー美味かったなぁ。帰ったらナナに作れるか聞いてみようかな」
「オムライスも作れるか聞いて見ようよ旦那様」
「そうだな」
「ハンバーグ美味しかったねお姉ちゃん」
「うん!」
昼食を食べ終えて会計をした後、俺達はもう一度さっきの下着屋に、下着を買うた為に昼食の感想を話ながら向かっていた。




