08 やっぱりお風呂は気持ちいいです
「夕食凄く美味しかったです。ナナさん」
「ありがとうございます」
夕食を食べ終えて食器を片付ける際に、レイチェルはナナに夕食の感想を言っていた。
成り行きで敵である七十二柱の悪魔が、仲間になったけどナナは以外に、あっさり二人を受け入れていた。
他の皆も事情を知っている為か、寛大に受け入れている。
梨沙を除いてだけどね、梨沙は未だに二人が仲間になる事に反対している。
まぁ敵である七十二柱の悪魔が、急に仲間になるなんて言われれば、誰だって梨沙と同じ反応をするだろうね。
「夕食も食べたし皆でお風呂に入ろう!」
そう言ってアルシアは皆をお風呂に誘っていた。
「わっちはお兄と入るから今日はいいでありんす」
「妾も旦那様と一緒に入りたい」
「それなら私も入りたい」
凛と唯だけじゃなくルイーザまでも俺と一緒に、お風呂に入ると言ってきたので少し驚いた。
「それじゃあ四人でお風呂に入るでありんすよ」
「レイチェルとモニカも一緒にお風呂に入るでしょ?」
アルシアはメロディアとオリヴィアとナナを誘った後、レイチェルとモニカもお風呂に誘っていた。
どうやら梨沙は一人でお風呂に入るみたいだ。
「私達も一緒に入っていいんですか?」
「当たり前じゃん。仲間でしょ?」
それを聞いてレイチェルとモニカは、とても嬉しそうにしていた。
お風呂には先に梨沙が入って、その後に俺達四人が入って最後に、アルシア達六人がお風呂に入る事になった。
レイチェルとモニカはお風呂に入った後、着る服がないので凛と唯が前に王都で買った、着ぐるみパジャマを貸すことになった。
梨沙がお風呂を入った後俺達四人は、風呂場に向かう。服を脱いだ後浴室に入って体を洗う。
「わっちがお兄の背中を流してあげるでありんす」
「妾も旦那様の背中を流したいよ」
「わ……私も流したい」
こうして俺は美女三人から背中を流してもらった後、今度は俺が三人の背中を流す事になった。
だけど流石に一人で、三人の背中を流す事はできないので、異空間から龍の手を取り出して、右腕につけた後、背中から龍の手を伸ばして、三人の背中を流した後浴槽に入る。
浴槽はとても大きくて、俺達四人が入ってもまだ余裕がある。
十一人で入っても、まだ余裕があるくらい大きい。
「ルイーザ一つ聞いていいか?」
「なんだ?」
「前にアモンを倒した時アモンがウロボロス・ドラゴンを、宿した者は宿した直後に死ぬって言ってたよな。なのに何で俺は生きてんだ。それに宿した直後に死ぬってどういう事なんだ?」
俺は今までずっと疑問だった事を、ルイーザに聞いてみた。俺達三人の視線がルイーザに集まる。
「本当は宿した直後に死ぬのではなく、力に目覚めた時に死ぬんだ。宿した者は私の強大な力に身体が耐えきれず、力に目覚めた直後に死ぬんだよ、皮肉な事にお前は呪いのおかげで、私の強大な力に耐える事が出来た。だから死ぬ事なく今も生きているのさ」
「なるほどね。でも皮肉な事にってどういう事だ、もしかして俺の左目が呪われている理由を、知ってるのか?」
再びルイーザに、俺達三人の視線が集まる。
「あぁ。知っている」
「本当か? どうして俺の左目は呪われているんだ?」
「それは私の口からは言えない」
「そうか」
「落ち込まなくても何時かお兄の左目が、呪われた理由が分かるでありんすよ。だから元気だしてお兄!」
「ありがとう。凛」
そう言い俺は凛の頭を撫でると凛は、耳と尻尾を出して喜んでいた。
「ずるい。妾の事も撫でてくれよ旦那様」
「分かった分かった」
俺は左手で凛の頭を撫でて右手で、唯の頭を撫でる。
「私の事も撫でてくれないのか?」
俺は背中から龍の手を伸ばして、ルイーザの頭も撫でてあげる。何で俺は風呂場で三人の頭を、撫でてるんだろ。
「そろそろ上がるか」
「そうでありんすな」
俺達は湯船に浸かった後浴室を出て、着替えるが凛と唯はレイチェルとモニカに、着ぐるみパジャマを貸していて、着る服がないので裸のままだ。
「やっぱりお風呂は気持ちいいでありんすね。お兄」
「そうだな」
「どうしたんだいお兄。わっちの体をまじまじと見て、そんなに見られると恥ずかしいでありんす。でもお兄が見たいと言うなら私の裸、幾らでも見てもいいでありんすよ」
凛は顔を真っ赤にして恥ずかしそうに、もじもじしながらそう言って、自分の体を見せてくる。
「それなら妾の裸だって思う存分、見てもいいんだよ旦那様」
「俺は凛と唯の下着を買ってあげないと、いけないなと思ってただけで、凛や唯の裸を見たい訳ではなくて」
「それじゃあ。見たくないでありんすかわっちと唯の生まれたままの姿」
「見たいです!」
「下着を買う話はどうしたんだ」
凛の魅力的な言葉に惑わされて、すっかり忘れていた。ルイーザありがとう。
凛と唯は裸のままだと、風邪を引くといけないので、狐と絡新婦の姿になっている。
広間に戻り俺はソファーで横になり、俺のお腹の上に狐と絡新婦の姿の凛と唯が、乗ってくつろいでいる。
三十分程すると、広間にお風呂を入り終えた、アルシア達が戻ってくる。
レイチェルとモニカは、凛と唯の着ぐるみパジャマを、着てるけど以外に似合っている。
ナナは何時ものように一人で、お風呂の掃除をしているみたいだ。何時もありがとうナナ。
「そうだ。明日凛と唯の下着を王都に買いに行くんだけど、レイチェルとモニカも自分の服とかを買いに、一緒に来ないか?」
「でも迷惑じゃないですか?」
「迷惑じゃないさ。二人もいいだろ?」
俺はお腹の上でくつろいでいる、凛と唯に聞いてみると二人は小さく頷いた。
「二人もいいってさ。来るだろ?」
「はい!」
そう言ったレイチェルとモニカは、とても嬉しそうだった。
「明日は九時くらいに屋敷を出るからな」
「はい!」
その後お風呂の掃除を終えたナナが、広間に戻って来た。
アルシア達はレイチェルとモニカと、ソファーに座って楽しそうに話していて、凛と唯は俺のお腹の上で気持ちよさそうに眠っていた。
梨沙とナナは何かを話していたが、よく聞こえなかった。
やがて夜になって俺達は部屋に戻って、眠りについた。




