07 新しい仲間
アリアに悪魔の軍団を倒した事や、新しく仲間が増えた事を報告し終えた後、俺が今まで何をしていたのかを二人に説明していた。レイチェルはまだ腰が抜けているので、今もお姫様抱っこしている。
「つまりお前はなんやかんやあって、異世界から戻って来てなんやかんやあって、今に至ると」
「そういう事だ」
「って、分かるかボケェ!」
そう言ってウィリアルは俺の頭を、思いっきり殴ってきた。
「痛ってぇな何すんだこのやろう! レイチェル落としたらどうすんだ!」
「何すんだじゃねぇよ。てめぇ説明はしょりすぎだろ! なんやかんやってなんだ!」
「なんやかんやはなんやかんやだよ」
「そこを説明しろって言ってんの!」
説明しろと言われても面倒くせぇしな。
「はぁ、お前に聞いた俺が馬鹿だった」
そう言ってウィリアルは、大きくため息を吐いている。
「説明はもういいだろ。自己紹介をしよう」
そう言いシャロンは初めて合う凛と唯に自己紹介を始める。
「私はシャロン・バークレー。よろしくね」
シャロンの容姿は金髪のショートヘアで、アルシア達と似たような鎧を着ている。身長はナナやアルシアより少し小さい。凛と同じくらいの身長だ。
「俺はウィリアル・アルウェッグだ。よろしくな」
そう言ってウィリアルは凛と唯に、握手を求める。ウィリアルの容姿は逆立った黒い髪に、隣に居るシャロンやアルシア達と、似たような鎧を着ている。そういえば王都にいる騎士は皆、似たような鎧を着ていたな。
「お兄以外の男と仲良くする気は、ないでありんす」
「妾も旦那様以外の男と仲良くする気はないよ」
二人はウィリアルの握手には応じず、俺の後ろに隠れてしまう。見事に握手を断られたな。
「それじゃあ俺達は屋敷に戻るわ」
屋敷に梨沙とナナを待たせたままだからな。屋敷に戻った後梨沙とナナはレイチェルとモニカが、仲間になる事を了承するかな。不安だ。
「またなゼロ」
そう言ってシャロンとウィリアルは、軽く手を振っている。ウィリアルが涙目に見えるのは、きっと気のせいだろう。
「おう!」
俺は空間移動で梨沙とナナの居る、屋敷の広間に移動する。
「ただいま」
「おかえりなさい。ご主人様」
「おかえりゼロ」
「ところでご主人様の隣に居る方と、ご主人様が抱えているその方は、誰なんですか?」
俺は抱えていたレイチェルを下ろす、流石にもう立てるようになってるだろう。
「悪いな俺のせいで」
「いいんです。頼んだのは私なんですから」
「この二人が誰かだったよな」
「はい」
「七十二柱の悪魔で新しい仲間だ」
「どうして七十二柱の悪魔が仲間になったんですか?」
ナナは冷静にレイチェルとモニカが、仲間になった理由を聞いてくる。梨沙は驚いて固まっている。俺はアリアに報告したようにナナにも、同じ様に説明した。
「それじゃあ。あの殺気はご主人様が放ったものだったんですね」
「もしかして屋敷まで届いてた?」
「はい! ばっちり届いてました」
「やっぱり二割じゃなくて一割の力で、殺気を放つべきだったな」
屋敷まで届いてたとはな我ながら驚きだ、それに梨沙に怖い思いをさせちまったな。後で何かしてあげよっと。
「今二割って言いいました?」
やべぇ。口がすべった。
「やっぱり! お兄全力で殺気を放ってなかったでありんすね」
「そういえばどうして凛ちゃんはゼロちゃんの殺気に、怯えもしなかったの? 私なんてもう少しで漏らしちゃいそうだったのに」
もう少しで漏らしちゃいそうって、女の子が軽い感じで言っていいもんじゃないだろ。
「昔お兄が三割くらいの力で殺気を放った所を、間近で見た事があったでありんすよ」
「そんなことよりどうして全力で、殺気を放たなかったんですか?」
そう言ってレイチェルは怒った顔で俺に、詰め寄ってくる。レイチェルは怒った顔も可愛いな。
「俺が全力で殺気を放ったら、この世界の生物皆、あまりの恐怖に死んじまうから、加減をしないといけない訳ですよ」
「凛さんの時は三割の力で殺気を放ったのに、どうして私達に殺気を放った時は、二割だったんですか?」
「それは話すと長いと言うか何と言うか」
「長くてもいいので今すぐ話してください」
そう言ってレイチェルは怒った顔で、更に俺との距離を詰め寄って来る。
「凛は銀狐の妖狐で通常妖孤色狐ってのは、長い年月を経て妖力を増やしそれにより、尻尾が増えていって最終的には、九尾の狐になるんだけど、凛は神の加護を宿していた為に、捨てられたんだよ、それで妖孤?狐の里に行って妖孤憑き狐を全滅させた後、凛を育てていたんだけど、凛が妖狐って理由で虐められているのを知って、俺の可愛い凛を泣かせた奴に後悔させる為に、三割くらいの力で殺気を放ったしだいです」
「お兄大好き!」
凛はそう言って後ろから俺に、抱きついてくる。俺の背中には凛の大きくて、柔らかい胸が当たっている。
「話が長くて半分以上分かりませんでした」
「話が長くてもいいって言ったのお前だろうが!」
自分で話は長くてもいいって言っておいて、聞いた後で話が長いはないだろ。おまけに話が長くて半分以上分からないって事があんのか。
「でも、貴方が凛さんを、とても愛してる事は、分かりました」
「そうか、そうだ! 今日からレイチェルとモニカも、ここで住むから」
俺はナナにレイチェルとモニカもこの屋敷に、住む事を伝える。
「分かりました。レイチェル様とモニカ様のお部屋はどこにするんですか?」
「部屋は別々か大きい部屋に一緒のどっちがいい?」
俺は二階に上がる際にレイチェルとモニカに、部屋を何方にするかを聞く。
「一緒でいいです」
「それじゃあ今日からここが二人の部屋な」
屋敷の四隅には大きな部屋があり二つの部屋は、壁を挟んで隣になっていて、レイチェルとモニカの部屋は、アルシアとメロディアの部屋を壁で挟んでいる。
「ありがとうございます。何から何まで」
「気にすんな」
その日の夕方夕食を食べる際にソファーが足りず、俺は王都に行って三人掛けのソファーを買いに行く事になった。




