06 グレモリーの姉妹
俺は異空間から煉獄を取り出す。アモンと戦った時の様に、煉獄は未解放の状態だ。
「俺と戦ってくれんのはどっちだ?」
そう言い俺は姉妹を交互に見て、刀を向ける。
「勿論私だ」
やっぱり俺の相手はこの断崖絶壁ちゃんらしい。隣の巨乳ちゃんは戦わないなら、ここに何しに来たんだ。まぁ、今は戦いを楽しむことにしよう。
「前に来たアモンよりも楽しませてくれよ」
「やっぱりアモンを殺したのはお前か」
「あぁ、そうだ、もしかして仲間が殺されて怒ってる?」
「いいやあいつが死のうが生きまいが、どっちでもいい。それにあいつとは仲間じゃない」
「そうかよ!」
俺は断崖絶壁ちゃんに向って行く。断崖絶壁ちゃんはアモンがやっていたように、手元に魔法陣を展開してそこから、禍々しいオーラを放っている魔剣を取り出し、刃を交える。
「お前アモンよりも強いだろ」
「まぁね。だけど私より、そこに居るお姉ちゃんの方が強いよ」
それを聞くとあの巨乳ちゃんとも、戦って見たくなったな。俺は断崖絶壁ちゃんと幾度も刃を交えていると後方から、魔力の弾が放たれて来て俺に当たるが、当たった箇所は直ぐに再生する。
「なんだ。あんたも戦る気になったのか?」
「本当は怖くて今にも逃げ出したいけど、このまま何もしなかったら、怒られちゃうから」
「誰に怒られるんだ?」
「それは言えないです」
魔王に怒られるのかなそれとも魔王じゃない、誰かに怒られるのかな。それに言えないってどういう事なんだ。これはあれだな……謎だな。
「それじゃあ、この戦いに俺が勝ったら、教えてもらうぜ」
こう言えば負けたら誰に怒られるのかを、俺に教える事になる。だけどそれは言えないからあの巨乳ちゃんは、俺と本気で戦ってくれるはずだ。
「分かりました」
「決まりだな全力でかかって来い。二人で俺を楽しませてくれ」
二人のグレモリーは息のあったコンビネーションで、巨乳ちゃんは後方からの魔力による攻撃で、断崖絶壁ちゃんは魔剣で近距離攻撃で俺と戦っている。
「私達の攻撃をくらっても直ぐに傷が再生しちまう。これじゃキリがない」
「まぁ、不死身だしな」
「そんなのずるいじゃないか! そんなの反則負けだ!」
「そんな事言われても、好きで不死身になった訳じゃねぇし」
呪いで死ねない上に気付いたら、ウロボロス・ドラゴンなんてもんを、宿してたんだからどうしようもないだろ。
「アルシア達の方はそろそろ終わりそうだな。そろそろこっちも終わらせようか」
「そうだな。この一撃で終わりにしよう」
そう言って断崖絶壁ちゃんは魔剣に力を集中させる。巨乳ちゃんは前方に魔法陣を幾つも展開する。俺は未解放の煉獄を異空間にしまい、異空間から変化する鎧を取り出して手甲を左腕につける。
「神器解放変化する鎧、装備! 防御の鎧」
変化する鎧を解放して防御の鎧を装備すると、右腕が極太の鎧になり腕には、大盾が付いていて俺はガードする構えをとる。
「これが私達の全力だ!」
そう言って断崖絶壁ちゃんは力を集中させた、魔剣の斬撃を放ち、巨乳ちゃんは前方に幾つも展開した魔法陣から、巨大な魔力の弾を放つ。放たれた一撃は大盾に直撃して大気を揺るがすほどの威力だった。
「流石に今の一撃にはびっくりした」
二人の全力の一撃をくらった大盾は、傷だらけになっていた。
「これでも駄目だったか」
「約束通り教えてくれ。あんたが誰に怒られるのか」
「分からないです」
「は?」
分からないってどういう事だもしかして、怒る相手が誰なのかを知らないわけ無いよな。
「私達含めた七十二柱の悪魔は、その人物に合った事がない」
「合った事がないってどういう事だよ」
「そのままの意味だ」
余計に謎が深まったじゃねぇか、聞くんじゃなかった。
「お前ら戻ったらどうなるんだ?」
「何故そんな事を聞く?」
「言えない事言って戻った後、どうなるんだろうと思って」
「存在を消されるだろうな」
悪魔や魔王の存在そのものを消す事ができる奴って、俺の他にもいたんだ知らなかった、それにしても何か悪いことした気分だな。いや、実際悪いことしたのか。
「それじゃあ俺の所に来るか?」
「何言ってるんだお前は」
確かにこの二人からしたら何言ってるんだお前はって、なるよな当然の反応だ。
「いや。俺の所に来れば存在を消される事ないし」
「仮にそうだとして私達は悪魔なんだぞ」
「うん。それが何?」
この二人が存在を消されそうになってんの、俺が聞いたせいだしな。
「あんたはどうするんだ?」
俺は断崖絶壁ちゃんの隣に立っている、巨乳ちゃんの方を向く。
「分からないです」
「それじゃあ俺が二人に向けて、全力で殺気を放つから俺を怖いと思ったら、俺の仲間になれ」
「はぁ? あんた自分が何を言ってるか分かってるの?」
「あぁ、勿論」
七十二柱の悪魔を倒すのは魔王を倒すついでだ、俺にとって七十二柱の悪魔が死のうが生きまいが、関係のない事だ。ここで二人を逃しても俺にはどうだっていい事だ、だけどこのまま二人を逃して、存在を消されちゃ寝覚めが悪いからな。
「分かりました。全力で殺気を放ってください」
そう言った彼女の顔は今までの、おどおどした感じではなく、覚悟を決めたという顔だった。
「決まりだな。あんたも文句はないな」
「お姉ちゃんが言うなら仕方ない」
俺は二人に向けて全力で殺気を放った、すると二人は恐怖でとても、怯えた顔になり二人はあまりの恐怖に涙を流し、地べたに座り込み尿を漏らしてしまっていた。俺の殺気に気付いたのか悪魔の軍団と戦っていた、アルシア達は俺の方向いていて、二人同様に怯えた顔をしていた。前に俺の放った殺気を間近に見た凛を除いてだけど。
「ちょっとやり過ぎたかな?」
そう言い俺は尿を漏らしてしまった、二人の時間を時間回帰を使って漏らす前の時間に戻す。
「悪いな少しやり過ぎた。大丈夫か?」
俺は二人に近づいて、頭を優しく撫でる。
「私達は貴方の仲間になるよ。いいよねモニカ?」
「うんいいよ。お姉ちゃん」
「立てるか?」
そう言って二人に手を差し伸べると妹は起き上がれたが、姉の方は腰が抜けて立ち上がる事が、できないと言ってたので俺はお姫様抱っこをする。
「お前らこっちに来いよ。王宮に戻るぞ」
俺はアルシア達に呼びかけるとアルシア達は、恐る恐る俺の方にやって来た。
「全員いるな?」
「いるでありんすよ。お兄」
俺はアリアの居る部屋に空間移動で移動する。部屋につくとアリアは玉座に座っていた、
「終わったぞ。アリア」




