04 朝までパジャマパーティ!
「そうだ! 今日は皆でパジャマパーティしようよ」
「いいね! 朝まで皆で遊び明かしたりしたいな」
皆でってアルシアと梨沙は言ってたけど、その皆の中には俺も入ってんのかな、以外に梨沙はノリノリだし。
「私もやりたい!」
「勿論。私もやるぞ!」
そう言ってメロディアとオリヴィアも、パジャマパーティに参加するようだ。
「パジャマパーティって何でありんすか?」
「妾もパジャマパーティが何かを、知らないよ」
「私も」
そう言って凛と唯とルイーザは、パジャマパーティが何なのかを聞いていた。三人とも世間知らずだからな。まぁ仕方の無い事だけど。
「面白そうでありんすね。わっちもパジャマパーティやって見たいでありんす」
「妾もパジャマパーティをやって見たいな」
「折角パジャマを買ったのだから、パジャマパーティ私もやって見たい」
パジャマパーティが何なのかを聞き終えて、三人もパジャマパーティに参加するようだ。
「私は遠慮しておきます」
ナナはそう言ってパジャマパーティを断っていた。まぁナナは皆でパーティって柄じゃないしな。
「えぇー。ナナちゃんも一緒にやろうよう」
「私は皆さんとパーティなんて柄じゃないですから」
「たまには皆とパーティするのもいいんじゃないかな?」
「分かりました。少しだけなら付き合いましょう」
そう言ってナナはパジャマパーティをする事を了承した。ルイーザの言ったように、たまには休むことも大切だ。
「それじゃあパーティに備えて準備しないとね!」
「準備って何をするでありんすか?」
「皆で食べるお菓子を王都に買いに行くんだよ」
そう言ってアルシア達は夜に食べるお菓子を、買いに馬車で王都に向かった。広間にはナナと俺だけが残った。
「ナナは行かなくてよかったのか?」
「うん」
「俺は部屋に戻って寝るわ。夕食の時間になったら、起こしに来てくれ」
「うん。分かった」
俺は広間を出て二階に上がり自分の部屋に入り、ベッドに横になって夕食の時間になるまで眠りにつく。
「ゼロ夕食の時間だよ」
「ふわぁ。よく寝た」
俺は目をこすりながら欠伸をして、ベッドから起き上がる。
「広間で皆がまってるよ」
「それじゃあ広間に行くか」
俺とナナは一階の広間に行くと、皆がソファーに座って待っていた。
「おはよう。お兄」
「あぁ。おはよう」
いつものように俺は凛と唯の間に座り、ナナは梨沙の隣に座っている。
「いただきます!」
そう言って俺達は両手を合わせ、夕食を食べ始める今日の夕食はカレーで、凄く美味しかった作ったのはナナかな。
「このカレー作ったのってナナ?」
「はい。私が作りました。美味しいですか?」
「あぁ。凄く美味しいよ」
皆はナナの作ったカレーが美味しくておかわりをしていた。勿論俺もおかわりをした。
夕食を食べ終えて風呂に入り俺達は、広間に集まり皆パジャマを着ていた。何とも不思議な光景だ。
アルシアとメロディアはお揃いの青い、しましま模様の長袖パジャマを着ている。
メロディアはピンクのハート模様の長袖パジャマを着ている、以外に可愛いパジャマを着ているんだな。
梨沙はもこもこした黄色と水色の、しましま模様のパジャマを着ている。
ナナはシンプルに白い無地のパジャマを着ている。
最後に凛と唯とルイーザは今朝早起きして、王都で買って来た着ぐるみパジャマを着ていた。
因みに俺は黒いしましま模様の、パジャマを着ている。
「妾の方をジロジロ見てどうしたんだい旦那様」
「いや。パジャマを買った時にも思ったけど、よく蜘蛛の着ぐるみパジャマなんて、あったなぁと思って」
「それなら狐の着ぐるみパジャマとか、黒いドラゴンの着ぐるみパジャマにも、同じ事が言えるよね」
アルシアの言ったようにこの二人の着ぐるみパジャマも、よくあったなと思う。
狐の着ぐるみパジャマならまだ分からなくもないが、蜘蛛の着ぐるみパジャマや黒いドラゴンの着ぐるみパジャマなんて、着る人は唯とルイーザしか居ないんじゃないだろうか。
「店員さんに聞けばよかったな」
「わっちらがこの着ぐるみパジャマを買う時、店員さんは凄く不思議そうな顔をしてたでありんすよ」
「店員さんも何であるのか、知らなかったのかな?」
「そんな事より早く、パジャマパーティしたいでありんす」
こうして俺達は朝までパジャマパーティをする事になった。
俺達は今は人生ゲームをしていて、人生ゲームでは最下位だった人は、罰ゲームをするというルールを決めて遊んでいた。
罰ゲームはアルシアがする事になり朝になるまで、猫語で喋るという罰ゲームをする事になったのだ。
負けなくて本当によかった。
「朝までなんて私なら恥ずかしさで、死んでしまうよ」
そう言ったオリヴィアの顔は負けた時を、想像したのか顔が赤くなっていた。
「人生ゲームの次はトランプしようよ!」
そう言ってメロディアはトランプを準備する。俺達は輪になって座っている。俺のは隣には凛が居てその右隣に、ナナ、梨沙、ルイーザ、オリヴィア、メロディア、アルシア、唯の順番で床に座っている。
「ババ抜きで負けた人は罰ゲームね」
また罰ゲームか絶対に負けたくないな。
「今度は負けないからねっ!」
俺は検索空間を使って全員の手札を確認していた、ババを持ってるのはメロディアか。
俺は検索空間を使ったお陰で皆の手札が、見放題だったので見事一位を取ることができた。
卑怯とは言わせないからな……。
結局最後にアルシアが残りまた、罰ゲームをする事になっていた。
罰ゲームの内容は猫耳カチューシャと、猫の手と猫の尻尾を付けるというものだった。
本当、負けなくてよかった……。
楽しい時間はあっという間に過ぎて、いつの間にか朝の五時になっていた。
「おいおいマジかよ」
「どうしたのお兄?」
「王都に向かって悪魔の軍団が近づいてやがる」
「えー!」
それを聞いた皆が驚きの声を上げていた。今すぐアリアに知らせに行かないと、でも眠くて行く気になれない。
「ぐっすり眠ったらアリアに知らせに行くよ。この屋敷を隔離空間で覆って時間の流れを速くすれば、たっぷり寝れるからな」
「そうだね。今は眠りたいよ」
俺は隔離空間で屋敷を覆って、時間の流れを速くした後俺達は広間で眠りにつく。