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BATTLE OF THE GOD〜神々の戦い〜  作者: エックス
第四章 突破者VS十二神
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06 二人の超シスコン兄

「どうにかするって、どうするの? ダーリン」


 可愛く首を傾げアイシャが言う。


「……さっきも言っただろ、どうにかするって……」


 どうにかすると言うが、今の俺はこれからどうしていいのか分からなかった。

 どうしたら、俺は……。


「……本当はどうしたらいいか、分らないんでありんしょう?」


 見透かした様に凛が言う。


「ッ!」


 図星をつかれて俺は何も言う事が出来なかった。


「やっぱり。……お兄の事は何でもお見通しでありんす」


 流石だな、セシリアを含め屋敷の皆の中で一番、付き合いが長いだけある。

 俺の事は何でもお見通しって訳か。


「……」


 俺は黙って頷く。


「それじゃ、セレナちゃんに会いにいこう、ダーリン!」


 俺の手を取り唐突にアイシャが言う。


「無理だよ。セレス(あいつ)に合わせる顔がない」


 アイシャから手を離し俺は言う。

 続けて俺はこう言う。


「散々約束は守ると言っておきながら、俺はセレスを裏切ったんだぞ? ……どんな顔して会えばいいんだよ」


「……そうやって、ずっーとセレスちゃんから逃げるつもり?」


 アイシャは言う。


「……逃げる? 俺が?」


 俺があいつから逃げる?

 そんな筈は……だってセレスは俺の……。


「ダーリンはセレスちゃんに会うのが怖いから、そうやって理由をつけてセレスちゃんから逃げてるんでしょ? そんなんじゃ、いつまでたっても可愛い妹とすれ違ったままだよ」


 アイシャは見透かした様に言う。

 凛といいアイシャといい、付き合いの長い奴には敵わねぇな。


「……」


 それを聞いて俺は何も言えなかった。


「……妹? セレスって娘がお兄の妹?」


 首を傾げ凛が言う。


「妹みたいに可愛がってたって事さ」


 凛の質問に俺は答える。


「あの、さっきから気になってたんだけど、裏切ったってどういう意味なの?」


 エスフィールが言う。


「……少し、昔の話をしようか」


 そう言い俺は昔の事を話し始めた……。



         *****



 俺――ゼローグは広大な公園に来ていた。

 勿論、一人ではなくある人物と一緒にだ。


 一人は突破者の一人のヴァイス。


 もう一人は……銀色のショートヘアに銀色の瞳、俺とヴァイスの腰くらいの背丈をしている。

 そして、兄とは似ても似つかない顔立ちの幼い少女。


「お兄ちゃん! にぃに! 早く行こう!」


 俺達の手を引っ張り少女は言う。


「そんなに、引っ張るなよ。セレス」


 ヴァイスにセレスと呼ばれた少女は笑顔でこう言う。


「だって、久しぶりにお兄ちゃん達と遊べるんだもん!」


「俺はこんな野郎(シスコン)と一緒に居たくないんだがな」


 隣にいるヴァイスを睨みつけ俺は言う。


「俺だって、(セレス)の頼みじゃなかったら、断ってるところだ」


 ヴァイス(シスコン)も同様に俺を睨みつける。


「もぉ! ケンカしないで!」


 俺とヴァイス(シスコン)の間に入りセレスが言う。


「分かったよ、セレスの頼みなら我慢するよ」


 満面の笑みでヴァイスが言う。


「気持ち()りぃんだよ、()シスコンが」


 ヴァイス聞こえないくらいの声で俺は言う。

 すると、セレスには聞こえた様でセレスはこう言う。


「もぉ! にぃにもそんなこと言わないで!」


「仕方ねぇなぁ、セレスの頼みならもう言わないよ」


 可愛い妹に言われたら仕方ない。

 ホント、セレスは可愛いいなぁ。


「てめぇだって、充分、気持ち()りぃだろうがよ……」


 ヴァイスがボソっと言う。


「あぁん? てめぇよりかマシだ()シスコンがぁ!」


 再びヴァイスを睨みつけ俺は言う。


「てめぇにだけは言われたく無いんだよ! 大体、てめぇだって充分、()シスコンだろうがっ!」


 ヴァイスもオレを睨みつけて言う。


「もう! お兄ちゃんもにぃにもケンカしないで!」


 頬を膨らませてセレスが言う。


「「はーい!」」


 俺達は同時に返事する。


「この続きはまた今度だ」


 一転して俺はヴァイスに言う。


「いいだろう」


 ヴァイスもそれに応える。



         *****



「あの頃からダーリンとヴァイスは顔見わせる度にケンカしてたよね。……そして、その二人を唯一止める事ができたのが……」


 アイシャが言う。


「セレスだったのさ」


 セレスの顔を思い出し俺は言う。


「取り敢えず、どっちもシスコンって事は分かった」


 呆れ顔でエスフィールが言う。


「旦那様のシスコンはその娘から始まったんだね」


 確かに唯の言う通りかもしれないな。


「妾も旦那様の妹だったら可愛がってもらえたのかな……うーん」


 声が小さくて何を言ってるか分からないが、唯はアゴに手をやり何か考えている様だった。


「それで、その後は?」


 エスフィールに催促され俺は再び昔の話をし始めた……。

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