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BATTLE OF THE GOD〜神々の戦い〜  作者: エックス
第四章 突破者VS十二神
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05 会う資格

 さて、アリアへの用も済んだしヴァイスの居る宿屋に行くか。

 ただ、あっさり協力してくれる奴じゃないしどうすっかな。


「ねぇ、旦那様は一体何者なの?」


 部屋から出た後に歩きながら唯が言う。


「悪魔でありんしょう」


 凛は俺が何者なのかについて答える。

 答えるのは良いがここで言うなよ!

 誰かが聞いてたらどうすんだコノヤロー。

 俺の正体がバレる=お前達の別れなんだぞ!

 可愛いから良いけど。


『いや、駄目だろ。自分の正体バレる=別れなんだから。良くないだろう』


 いいんだよ!

 俺の正体をバラそうが何だろうが、可愛けりゃ何だっていいんだよ!


『えぇ……言ってるの事が無茶苦茶だ……』


 何故なら凛は俺の可愛い娘で、可愛い義妹で、可愛い恋人だから!


『誰もそんな事聞いてないし……もう、いいや……』


 え? いいの。折角、これから凛の可愛さについて、語り尽くそうとしたのに……。


『誰もそんなの求めてないから、さっさと話しを進めてくれ』


 へーい。

 相棒のルイーザとの会話を終えて唯との話しに戻す。


「旦那様が悪魔なのは知ってるよ。妾が聞きたいのは何で他の国の王と知り合いなのかだよ」


 あぁ、何だよそういう事か。

 俺の正体じゃなくて、俺があの二人と知り合いなのかを聞きたかったのね。

 つーか、俺の正体を知ってるんだから、わざわざもう一度、俺の正体を聞く訳ねぇか。


 ただなぁ、話すのが面倒くせぇ。


『話しが長いからか?』


 いや、全然。一言で終わる。


『じゃあ話せよ! 何で面倒くせがった! 一言なんてすぐだろう!』


 しゃあねぇ、話すか……。

 どうせ、聞かなくても良かったってなるんだろうし……。


「フィリナ王国を作った時にアリアと一緒に挨拶しに行ったから。そんだけ」


「え!? それだけ?」


 驚いた顔をでエスフィールが言う。


「うん、こんだけ」


 あっけらかんと俺は答える。


「……聞かなくても良かったや」


 呆れ顔で唯が言う。

 ほらね。


「さっさとヴァイスの居る宿屋に行くぞ」


 王宮を出て俺は言う。


「ヴァイスって人が居るのは何処の宿なの?」


 唯が言う。


「前に宿屋に泊まった事があっただろう? そこだよ」


 宿屋に向けて歩きながら俺は言う。

 程なくして宿屋に到着しヴァイスが居るか、受付の女性に聞く。


「はい、お部屋で休まれてるかと」


 受付の女性が答える。


「それってどの部屋?」


 俺は再び受付の女性に聞く。


「一号室です」


 受付の女性が言う。


「そうか、ありがとな」


 受付の女性に礼を言い、直ぐそこの一号室に向かう。

 扉をノックし俺はこう言う。


「おーい、ヴァイス。居るんだろう?」


「その声、貴様ゼローグかッ」


 扉の向こうからヴァイスが言う。


「あぁ、そうだ」


 俺が答えると扉が勢いよく開かれる。

 扉を開けた人物、ヴァイスは銀色の瞳に銀髪をオールバックにしており、精悍な顔つきをしている。


「貴様、この十数年、一体何処で何をしていた!」


 俺の胸ぐらを掴みヴァイスは言う。


「先ずは場所を移そうぜ」


 ヴァイスの腕を掴み俺は言う。


「……チッ」


 苛ついた顔をしつつもヴァイスは手を離す。

 俺達は場所を移す為、一度宿屋を出て人気の無い場所に移動する。


「答えろ、何処で何をしてたのか!」


 苛ついた顔でヴァイスが言う。


「別の世界さ」


 ヴァイスの質問に俺は答える。


「別の世界だと? 何故そんな所に居た! 貴様が行方を眩ませた事で、セレスがどれだけ辛い想いをしたと思ってる!」


 俺はセレスの名を聞き、以前、凛とのデートの帰りに出会ったメフィストの言葉を思い出していた……。「貴方の事をとても恨んでいたわよ。でも……あの娘は、貴方の気持ちも理解していると……そう言っていたよ。泣きそうな顔でね」セレス……。


「あいつは今――」


 俺が言おうとするとヴァイスが遮りこう言う。


「妹を悲しませた貴様に妹に会う資格などない! 二度とな……」


 そう言い残しヴァイスは宿屋へと戻って行った。


「お兄……」


 振り返ると凛は不安げな顔をしていた。

 唯とエスフィールも同様だった。


「セレスについて聞きたいんだろ?」


 俺が言うと三人はぎこちなく頷いた。

 俺は三人にセレスについて話し始める。


「ヴァイスの言葉で気づいてるだろうが、セレスはあいつの実の妹だ」


 続けて俺はこう言う。


「凛、前に俺とデートした時の事を覚えてるか?」


「その時に魔王と出会ったんだよね?」


 凛が言う。


「その時に魔王が言ったこと覚えてるか?」


 俺は凛に問う。


「うろ覚えだけど、お兄を恨んでいるって……」


 首を傾げて凛は答える。


「貴方の事をとても恨んでいる。でも…… あの娘は、貴方の気持ちも理解していると……そう言っていた。泣きそうな顔で……と。あの時、メフィストが言っていたのがセレスの事なんだ。俺はあいつを裏切った、だからヴァイスは言ったんだ、俺にセレスに会う資格はないと……」


 本当、セレスには悪い事をしてしまった。

 だけど、この問題をどうにかしないと前に進めない。


「これからどうするんだい? 旦那様」


 唯が言う。


「どうにかするさ。十二神と戦うには突破者を全員集めなきゃならいからな……」

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