02 バトルロイヤル
腰くらいまで伸びた瑠璃色の髪、黄色い瞳、容姿端麗。そして、抜群のプロポーション。
まさに絶世の美女だ。
見た目はいいんだ。見た目は……。
問題の中身が見た目と反しているのだ。
所謂、残念美人だ。
これで、中身がお淑やかで可憐ならどれだけ良かったか……。
「ん、どうしたの? ダーリン」
首を傾げアイシャは言う。
はぁ、文句言ってても仕方ねぇしさっさと用件を済ませよう。
「実は……」
俺はアイシャに十二神の存在と三ヶ月後に、十二神と突破者で戦う事になった事を伝えると――。
「ダーリンの頼みなら喜んで!」
続きてアイシャがこう言う。
「ずーっと気になってたんだけど、ダーリンの抱いてるその子、超可愛いよぉ! ねぇねぇ、抱っこしてもいい?」
「あ、あぁ……」
呆気に取られつつ俺は答える。
大抵の人はリアンの姿に驚くと思うんだが……。
俺は抱っこしていたリアンをアイシャが抱っこしようとするが、リアンは暴れて抱っこする事は出来なかった。
うーむ、やっぱ駄目か。
まぁ、アイシャとは初めて会うし当然ではあるか。
「この子、よっぽどパパから離れたく無いんだね」
「誰がパパじゃ」
俺が言うとルイーザが話しかけてきた。
『前にリアンを我が子と言っていたじゃないか』
いや、それは、あの、あれだよ。
『どれだよ』
あれは、あれだよ。
ルイーザとやり取りをしていると梨沙がこう言う。
「パパじゃないの?」
「パパでありんしょう?」
梨沙に続けて凛が言う。
そして、最後に唯がこう言う。
「パパだね」
「きゅ?」
可愛く首を傾げるリアン。
「そういえば、自己紹介がまだだったね。私はムリエルプルクラ騎士団団長、アイシャ・エイデン。よろしくね」
笑顔で握手を求めるアイシャ。
そして、梨沙から順に自己紹介と握手をして行く。
「柊梨沙です。よろしくお願いします」
「凛でありんす」
「唯です」
四人の自己紹介が終わり俺はこう言う。
「俺達は一度、屋敷に戻るがお前はどうする? アイシャ」
何て答えるかは分かっているが。
「勿論、私も行くよダーリン!」
やっぱりね。……聞くまでも無かったか。
俺はアイシャと共に空間移動で屋敷の前に移動した。
「私、始めてダーリンの家に入るよ!」
屋敷に入り玄関で靴を脱ぎアイシャが言う。
そりゃそうだ。今まで避けて来たんだからな。
「さて、アイシャお前の身体が鈍ってないか、アルシア達の修行も兼ねて地下で俺と戦ろうぜ」
リアンを下ろして俺は言う。
「うん! いいよ! 私もダーリンとヤりたいから!」
笑顔でアイシャは言う。
戦るの字が違った気がするが……まぁ、いいや。
リアンの歩く練習をしながら、アルシア、メロディア、オリヴィア、師匠、シェリルの五人を呼びに行き、地下へと向かう。
地下に到着し俺、アルシア、メロディア、オリヴィア、シェリル、師匠、アイシャの七人でのバトルロワイヤル。
これで、オリヴィアは修行という名目で俺を思う存分殺す事が出来る。
そして、俺、師匠、アイシャの三人は勿論、手加減して戦う。
リアンが危険なので今は凛と唯の二人に預けている。
毎晩、一緒に遊んでいるからかリアンは他の人より、二人に懐いている。
そして、リアンも少しずつではあるが、俺とある程度離れても大丈夫になって来ている。
「そんじゃ早速、戦り合おうか!」
俺は異空間から神器を取り出し言う。
他の四人も神器を構える。
「「「「「神器解放!」」」」」
師匠、アイシャを除いた五人が同時に神器を解放する。
「聖弓フェイルノート!」
「神弓カストール!」
「神琴ポリュデウケース!」
「一撃必殺!」
「全てを従えし魔術の王女!」
「「「「「臨界突破!」」」」」
神器を解放した後に俺、アルシア、メロディア、オリヴィア、シェリルの五人は同時に臨界突破をする。
「臨界突破者、聖弓フェイルノート、全身鎧!」
フェイルノートの戦闘スタイルに併せた動きやすい全身鎧となり、両腕には動く時に邪魔にならないよう、畳まれたフェイルノートが装備されている。
「臨界突破者、神弓カストール、全身鎧!」
「臨界突破者、神琴ポリュデウケース、全身鎧!」
アルシアとメロディアの臨界突破者は何方も右腕部分が左腕に比べて重装備で、全く同じ鎧の姿だ。
あっ、いや、胸部の大きさが違うか。
何方も胸の大きさに併せた胸部装甲だった。
おっぱいアーマーって奴か。
「臨界突破者、一撃必殺、全身鎧!」
オリヴィアの臨界突破者の姿は、全身が刃物の様なかなり危険な見た目をしている。
あれって、触れただけでも死ぬんじゃ……。
そして、おっぱいアーマーもある。
女性の場合はおっぱいアーマーがあるのか。
「臨界突破者、全てを従えし魔術の王女、全身鎧!」
そして、見慣れたシェリルの臨界突破者。
「さぁ、バトルロワイヤルを始めようか!」




