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解き放たれた力

 オースオブザエンジェル   ~解き放たれた力~         相変わらず授業はつまらない。俺の名前は椿蓮太。特にこれといった特徴はない。俗に言う凡人だ。気付くと、授業は終わっていた。「もう昼か。」と授業が終わって嬉しいはずなのに何故か気分がよくない。気晴らしに屋上で昼飯を食べることにした。屋上に行くと、あ、どうやら先客がいたようだ。「椿~」この間抜けな声の主は俺の唯一の理解者の磯司仁だ。「なんだ、もうきてたのか」と、ふてくされたようにおれは答えた。すると、仁がものすごい形相で、「べ、弁当教室に忘れた!」と叫びやがった。おれは、「はぁ~、これで4回目だぞ。」と呆れた様子で伝えた。そんな事なんてきくもんかと言わんばかりに仁は階段をかけ降りた。あいつはどこか抜けている。仁は1分もしない間に帰ってきた。おれらのクラスは一階だぞ?あ、忘れてた。こいつ学校で一番足早いんだった。「椿~食べよー」息をゼーハー言わせながらこいつはいった。本当にバカだなと確信した。弁当を食べようとした瞬間、右目に鋭い痛みが走る。「コノコエガキコエマスカ」幻聴まで聞こえる。「椿!おい!椿!」仁のばかでかい声が聞こえる。気がつくとここは保健室だった。「大丈夫か?」仁は泣かんばかりに言った。「何があったんだ?」俺は仁に聞いた。すると仁は「覚えてないのか?」と不思議そうに聞いてきた。「何を?」俺は仁と同じ顔をして聞いた。「じゃあ教えるよ。」次にこう言った。「お弁当を食べようとした瞬間、お前の目からなんかへんな紫の光が出てきてお前が倒れたんだ。それでよくわからなくてパニクってたからとりあえず保健室につれていこうと思ったらお前が起き上がったから安心してたのもつかの間、お前が走り出したんだよ。落ちた。お前はこの五階建ての校舎から落ちたんだ。おれはもう頭の中が真っ白になった。ダッシュで駆けつけるとおれは壮絶した。確かに気絶してた。だけど外傷が一つもないんだ。血一滴出てないんだ。それで保健室につれてきて現在に至る。」おれは聞いた「俺はどのくらい眠っていた?」と仁にポカンとした表情で聞いた。仁は「それも不思議なんだ。お前を保健室につれてきたのは五分前なんだ」 は?おれはこの言葉しか出てこなかった。しかし幸いこの事をしってるのは俺と仁だけらしい。「と、とにかく今日は帰ろう。」仁はいった。こいつらしくない、正論だ。「そーだな。」おれらは早退した。先生も特に理由は聞かなかった。それもそのはずだ。この高校は生徒の勢力が圧倒的に教師より上だった。主にこの学校の生徒を率いるのは、3年C 組の鋼井武志だ。見た目は細くとても、「ケンカ」の三文字が当てはまるような奴ではない。しかし校内でのケンカをみた人は唖然とする。鋼井は自分の二倍はありそうな奴を片手で吹き飛ばした。おっと、この話はここら辺にしておこう。仁をほっとくのもあれだしな。「椿~、何ボーッとしてんの?おまえらしくない」俺は、「なんで、死ななかったんだ?傷一つないなんて、そんなことあるのか?」と聞いた。仁は「守護天使じゃね?」と言った。俺は「守護天使?」といった。その瞬間またあの鋭い痛みが右目に走る。今回は違う。確かにいたいはずなのに倒れない。仁は「椿!大丈夫か!」と焦りながら言う。「大丈夫なわけねーだろ。アホ!」 ん、まて、守護天使?無傷?回復のスピード?おれの頭の中でそのワードがグルグル回る。俺は、「いるのか?守護天使、いや【ガージェル】、いるのか?いるなら返事をしてくれ!」俺は昔おばあちゃんにその話をされたことがある。「蓮太、この世にはな、守護天使というものがいるんだよ。天使の世界からね、私たちを守りにきてくれるんだよ。」と。するとどこからともなく「ヤット、ヤットキコエマシタカ」と声がきこえた。直ぐ様俺は、「どこにいるんだ?」と聞いた。すると背後から「ここですよ」と聞こえた。振り替えるとそこには想像を遥かに超える物がいた。おれは目を疑った。簡単に言うと天使だ。羽があり、いわゆる天使のリングがついている。服装は白い羽衣に黄色の布でできている服だ。「やっと会えました。貴方は選ばれしガジェリオンです。」は?ガジェリオン?なんだそれは?「ガジェリオンってなんなんだ?それにおまえは何者なんだ?」するとその天使は、「私は天使と悪魔の間に生まれ天使界を追放されたハーフエンジェルです。名前はリーフ・カイゼルと申します。」と丁寧に自己紹介をしてくれた。俺は「それで、ガジェリオンって何なんだ?」と改めて聞いた。リーフは「我々ガージェルと一心同体【リンク】してこの人間界を支配しようと企む暗黒組織グラディオンを倒していく人をガジェリオンと言います。」リーフはとても落ち着いた様子で説明してくれた。「リーフはなぜ俺を選んだんだ?おれの他にもたくさん人はいるだろ?なんでなんだ?」おれは不思議そうに聞いた。リーフは「それは、貴方が私とおなじリンククリスタルを持っていたからです。リンククリスタルとは、さきほど説明した一心同体【リンク】に必要なアイテムで同じ属性でないとその人のガージェルにはなれないのです。あと貴方のガージェルということは私は確実に貴方の息子になると言うことです。」と俺の聞きたい事をすべて予測したかのように細かく説明してくれた。「よーするに俺は未来の息子と一心同体【リンク】して悪いやつを倒すと?」「理解がはやくてよかったです。」「そーいえば仁は?」おれはすっかり仁の存在を忘れていた。「仁さんならすでに私の幻術で作った蓮太さんと帰りました♪」とニコッと言った。笑いながら言ってるがちゃっかり仁に術かけたのか、と少し可笑しかった。「とりあえず今日の所は寝ましょう」ん、なんかおかしい、いつのまにかおれは家にいた。おれは一人暮らしだからだれにも気付かれない。俺はなんだかつかれたから寝ることにした。                            「逃げろ!早く!仁!ダメだ仁!あとは俺に任せろ!」「うわぁぁ!」なんだ夢か。「はぁ…はぁ…嫌な夢をみたな」そーいえば昨日リーフの呼び方を聞いたな。試してみよう。俺は自分の顔が写る物の前で「リーフ、出てこい」とはたからみれば変人のようなことをした。するとおれの目が光りだした。だけど、いままでと違い、全く痛くない。光りが消えたとおもったら「おはようございます」と笑顔でリーフが出てきた。俺は無意識に「おはよー」と仁に対する対応のように返事した。いまは朝の5時30分だ。学校は土曜日だから休みだ。今日はリーフと1日話してることにした。「なあ、リーフ、リンクってどんな時にできるんだ?」リーフは「蓮太さんが白くて神々しい弓矢を想像するんです。とりあえずやってみましょう!」といわれたから俺は、いイメージした。白くて…神々しい…大きくて…天使っぽい…弓矢…ん、なんか右手が重い。目を開けると俺はいつのまにか想像通りの弓矢を持っていた。「これでいいのか?」と俺は相変わらずポカンとして聞いた。「初めてにしては早いですね!」といい、「次にその弓矢を何か反射するものに撃ってください」と言った。俺はリーフを呼びだすのに使ったのとはべつの持ち運びできる折り畳み式の鏡を広げ、机においた。そして、弓矢の矢を放った。その瞬間矢が鏡に反射して、おれに反ってきたからおれは一瞬「うわっ!」と声をだした。何も変化はない。「リーフ、何も起こらないぞ?」と俺はリーフに問い詰めた。するとリーフは、「鏡をみてくださいw」と笑いながらいってきた。言われた通り、俺の伸長位の鏡があるので見てみるとおれは目を疑った。俺はまるで西洋の鎧のような物を着ていたのだ。だけど、その鎧には羽が生え、天使のリングがおれの頭の上で回ってる。「全然重くないけど、大丈夫なの?」と少し心配そうにきいてみると、リーフはおれに向かって槍を投げてきた。槍は俺に当たると粉々になってしまった。「その鎧は質量は無く、強度はダイヤモンドの1000倍です」それを聞いておれは一つ疑問を抱いた。「なあ、だったら他のガジェリオンでもグラディオンのやつらをたおせるんじゃないか?」と聞いた。リーフは「最初はそれをみんな聞くんですよねw」とまた笑った。次に「グラディオンの奴等は天使と同じような鎧、ちなみにこの鎧はゼログラビティアーマーといいます。それでこの鎧をグラディオンの奴等も持っているので条件は同じです。すなわち、己の能力で戦うしかないのです」と、これまた丁寧に説明してくれた。「このアーマーって飛べるのか?」と聞くと、「飛べるというか逆に歩くのが難しいと思います。」とリーフは言った。俺は普通に歩いて見せた。リーフはびっくりした様子で「初めて歩ける人を見ました!」と感嘆の声をあげていた。おれはちょっと照れながら「そ、そうか」といった。「これでガジェリオンになる方法とアーマーの使い方と、あ武器を忘れてました」と言うと武器の出し方を教えてもらった。さっそくやってみる。軽くて…強くて…刃零れしなくて…長い剣…さっきと同じように右手に何か軽いものがある。目をあけると鋭い、想像したものと同じのが出てきた。まさか、おれはリーフに、「ガジェリオンは想像したものを具現化する能力があるのか?」と聞いた。すると、「ご明察」とニコッとこたえた。「もう1つ気になるんだが、グラディオンの奴等のガージェルも天使なのか?」「そうです。でも天使は天使でも闇に染まった堕天使です。彼らを救い出すのが我々の目的です。」ん、まてよ、「でもさ、ガジェリオンからガージェルだけを助けることは出来るのか?」と俺は聞いた。「そこがポイントです。蓮太さん、自分の腰あたりを見てみてください。」おれは言われた通り腰あたりを見た。すると南京錠のような物が付いていた。「リーフ、これはなんだ?」「それはエンジェロックといいます。それを破壊する、もしくは解除することでガジェリオンの一心同体【リンク】は解除されます。」「そうか、つまりこのエンジェロックを壊せばガージェルを助けられるのか!」俺は自分でも名推理だと思った。「しかし、そう上手くいきません。」「え、なんで?」と俺は聞いた。「先ほど言ったようにこのゼログラビティアーマーはダイヤモンドの1000倍の固さです。勿論、エンジェロックもアーマーに入ります。壊すよりかは解除した方が早いし簡単だと思います。」「でも、解除するといっても、鍵か何かあるのか?」リーフは冷静に「鍵はないけど、堕天使と一心同体【リンク】したガジェリオンは、自分のエンジェロックに天使のガジェリオンの攻撃を受けるとエンジェロックが解除されます。 しかし、それはこちらも同じなのです。」まて、それならいい考えがありそうだ。おれは一度一心同体【リンク】を解除した。リーフは「どうしたのですか。」と聞いてきた。俺は、「試したいことがある。」そう言って俺はあることをイメージした。紫色のオーラに包まれた…大きくて…黒い…弓矢…すると今度は左手に重みを感じた。「蓮太さん!まさか!」「やっぱりな。おまえはハーフエンジェルだからもしかしたらと思って。」「しかし、一心同体【リンク】したら、どうなるかわかりません。」「そんなの簡単だ。やってみればいい!」そう言って俺は鏡に向かって弓矢の矢を放った。矢は俺に反ってきた。俺はこの瞬間、少しカッコつけて、ニヤリと笑みをこぼした。「リーフ、成功だよ。俺は闇に染まっていない。」「き、奇跡だ、こ、これなら堕天使のガジェリオンの攻撃をうけても大丈夫かもしれないです!」と歓喜の声をあげるリーフ。「しかしおれは戦ったことなんかないし、いきなり戦っても返り討ちにされるだけだぞ?」と聞く俺。「じゃあさっそくいきましょう!」どこに?とおもっていたのも束の間、リーフが指をパチッと鳴らすと俺の目の前に光るドアが出てきた。「さあ、いきますよ、ハーフエンジェルワールドに!」「お、おう」と戸惑いながらリーフに手を引かれながら俺はドアの中に入っていった。                        「こ、ここは?

」俺は気付くと見たことないところにいた。「ここがハーフエンジェルワールドです!」「ハーフエンジェルワールド?」聞いたこともない。「僕のような半分悪魔で半分天使のガージェルしかいない世界です。」ん、「そーいえばリーフはどこが悪魔なんだ?」リーフは、「それは僕にもわかりません。しかし悪魔と天使の子供なのでとりあえずハーフエンジェルですw」と微笑みながら説明してくれた。奥からだれかきた。「リーフ、彼があのガジェリオンか?」するとリーフは、「兄さん!そうだよ!」兄さん?どうゆうことだ?「はじめまして。私はリーフの兄のジークだ。よろしく」凄い背が高い。俺が180だからジークさんは多分200はある。「よ、よろしくお願いします。」ちょっとぎこちなかったかもしれない。「まずは一心同体【リンクをみせてもらおう。」言われた通り、いつものように弓矢を出して携帯している手鏡に向かって矢をはなった。案の定一心同体【リンク】した。「初心者にしては早い!流石だな」と誉めてくれた。「ジーク兄さん、グラディオンの連中は大丈夫なの?」グラディオンの連中?「ああ、でも仲間が皆、殺られた。」殺られた?「ジークさん、くわしく聞かせてください」俺の口から以外な言葉が出た。「わかった。」そういって次のように話した。「一昨日、そう、きみが落ちたとき、このハーフエンジェルワールドにグラディオンの連中がきやがった。運悪く、ガジェリオンが一人もいなかった。仕方なく、ガージェルだけで戦っていた。奴等の闇魔法には到底かなわなかった。我らハーフエンジェルは光と闇のハーフだから魔力も半分なんだ。俺は奇跡的に奴等から逃げてこれた。それで現在に至る。」「つまりおれはこの世界で唯一のガジェリオンてことか?」「いや、もう一人おれのガジェリオンがいる。」そういって、彼は家にいる自分のガジェリオンを呼びにいった。3分くらいたった頃だったか。帰ってきた。そのとき俺は唖然とした。そこには鋼井武志がいたのだ。「は、鋼井がジークさんのガジェリオン?」と俺は目を点にして聞いた。「椿か?おまえがガジェリオンなんて以外だな。」俺はいっていなかったが武志とは小学生の頃からの幼なじみだ。「お前こそ以外だな。」そういうことか。どうりでこの細い身体でけんかが強いわけだ。特訓してるのか。「リーフ、さっそく特訓するか。」おれは意気揚々と言った。「蓮太さん。」俺は返事をしようと振り返った。その瞬間。リーフの拳が飛んできた。俺は体制なんてとっていなかった。腹にリーフの拳がクリーンヒットした。「ぐはぁ!」俺は思わず倒れこんだ。「蓮太さん。油断していると今みたいに不意討ちくらいますよ。」「クスッ」俺は鼻で笑った。「リーフ。お前ももうちょっと背後に気配りするんだったな。」おれはあらかじめリーフの背中にワープポイント(想像で作った)をはっておいた。瞬時に俺はリーフの背後にワープした。俺はリーフに回し蹴りをした。勿論手前でとめたけどな。「れ、蓮太さん。いつの間にそんな技術を?」リーフは理解不能になってた。「俺は元々不意討ちなどが大の特技でね。」俺は自慢気に言った。「椿、俺と1ラウンド勝負してみろ。」鋼井はそういった。俺はバカだった。その時は誰にも負けない気がしてた。俺はまず、鋼井に殴り掛かった。あいつは消えた。正しく言うと鍛え上げた脚力で4.5メートル上にジャンプした。次にあいつは俺に機関銃をぶちこんだ。俺は完全KOだった。「椿、この世界じゃおまえはまだ新米だぞ。俺がおまえを鍛え上げてやる。」すこしカッコよかった。「なんか悪いな鋼井」おれはとりあえず謝った。「武志でいいよ。」なんか友達になれた気がした。                  「なあリーフ、時間は大丈夫なのか?」おれは少し気になっていた。「この世界は、時空が少し違っていてこっちの世界の10日間は人間界の1時間になります。」ん、つまり、えーと、んーと「一年で1日半です♪」と日常茶飯事のように答えた。「それなら腐るほど特訓できるな」おれはヤル気に道溢れていた。「ジーク兄さん。トレーニングジムまだある?」「あそこは完全防御だ。」トレーニングジム?とにかくこの世界のことはリーフと武志に任せよう。今日は疲れたから寝ることにしよう。

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