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《天才と天才と天才のお助け部》  作者: 夜無月
野球部をお助け
3/3

2話 バッテリー

「もう一つの理由は多分、捕手にある。野球部のエースはたしか、豪速球でストライクをとるピッチャーだったはずだ。だから当然捕手はストレートを中心にリードをする筈だ、でも光一のストレートは遅いし、俺ならホームランなんて楽勝だ。だから光一は変化球を使った方が絶対にいいに決まってる、だが、恐らく捕手はどうすればいいか分からないんだろう…それを改善するために奈津美は《光一君リードマニュアル》を作ってくれ、そんで智秋は高速で移動できる物を作ってくれ。」


「分かったわ、さっき光一が投げた球を思い出して明日までには作ってくるわ」


「俺も了解したが、何に使うんだ?」


「それは明日のお楽しみだ」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



翌日


「おいおい、なんだよお助け部、もう少しで試合に向かうバスに乗らなきゃならないんだが…」


「それは心配いらないぞ、天才発明家がいるからな。それとお前試合勝ちたいだろ?これを読め!」

俺は奈津美からマニュアルを受け取り、捕手の岩崎に渡す


「こ、これは…光一はこんな変化球が使えたのか…」


「よし、読んだな…じゃあそれを参考に俺を三振させてみろ。それまでお前達は試合会場には行かせない…いいよな?光一」


「まぁいい、お前なんて三球で十分だ。」


「ほぉ自信満々だねぇ、岩崎ぃ」


俺はバッターボックスに立ち、バットを構える。


「さあ、こいっ!」


『ビュン』

この回転はカーブかっ…くそ…曲がる…


『ブンッ』


『バシッ』


「す、すげえじゃねえか光一!!めっちゃ曲がったぞ今!」


「さあ、二球目来い!」


『ビュン!』


この回転はスライダーか…このまま行けば確実にストライクゾーンから外れる。


だが俺なら当てられるっ…


『カキーン!』


「ふぅ…今のが俺じゃ無かったら打てなかっただろうな…いや、打たなかったか…」


「お前ナニモノなんだ…?」


「え?何者って…お助け部の部長ですけど?」


「それは知ってるよっ!さあ次だ次!」


『ビュン!』


ん…?さっきより速い、


『ボフッ』


「へぇーストレートか…変化球を見たあとだと速く感じるな…」


「さあ、集中してねぇと三振とっちまうぞ?」


「あ、ちょっとまて、時間結構ヤバイんだけど…」


「え?ちょっと待て!天才発明家がすごいの作ってくれたんじゃないの?」


「智秋?間に合いそうか?」


「今出ればギリギリ間に合うぞ、大丈夫だ。」


「だってよ、良かったな、お前達ならもう大丈夫だ。さぁ、さっさとあの小型空飛ぶ円盤に乗って飛んで行け。落ちたら死ぬから気をつけてな」


「おい!待て!死ぬってなんだ?ふざけんな!」


「智秋、最終手段を使え」


「イエッサー、ポチッとな」


「この小型空飛ぶ円盤は特殊な磁力を発生させ、選択した人間をくっつける事ができるのだ。」


「ま、待ってくれ、心の準備をさせてくれぇぇぇぇぇ!!!」


彼らは空に消えて行った…













試合にはギリギリ間に合って8対2で勝ったとさ…


「よし、今回の依頼も完璧に完了したし、寝るかぁ…」


『ガラガラガラーーー…』


「すいません!依頼があるんですけどぉ…」


「休ませてくれよぉ!!こういう部活だけれども!?」

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