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やる気の無い天才達
俺は自分で言うのもなんだが高校一年生にして、プロからも注目される天才ストライカーだった男、稀崎海斗だ。
「ふぁーあ、今日は依頼無いよなぁ?」
そう言って俺は部室に置いてあるソファーに寝転ぶ。
「誰も来なければ無い筈だよ」
高校一年生にして天才発明家、村田智秋が答える。智秋は高校一年生なのに身長154cmと小柄な体格とは裏腹にものすごい発明家だ。
「あーめんどくさいから来ないといいなぁー」
そんな事を言うのは、頭脳明晰で頭がキレる、IQ170の天才、春日野奈津実だ。
『絶対依頼くんなよ』たぶんみんなこう思っているだろう…
『ガラガラガラーーー…』
だが非情にも今日も部室のドアは開く…
「すいません!頼みがあるんです!助けて下さい!《お助け部》さん!」
「しゃーねぇ、引き受けてやんよ!」