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lemon17  運命(さだめ)

うそだよね。。こんなのうそだよね。。


隣には裸の男。。。そしてなんと自分まで裸。


「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっ!!!」


あ。やば。おこしちゃったか。

そろーっと振り向くと痛い視線が注がれている。で、でもっ!!そんなことよりさぁっ!


「朝から耳元で拡声器使うな」

「せっセンセっ!!!!ちょっと聞いてもいいかなっ!?

「あ?」

「あの…あたしたちシてはないよね?」


ないよねないよねっ!?だって全然記憶ないし。そもそもなんでこうなってるのか、分からない。

昨日、結婚相手とか言うやつにレイプされかけて、センセと警察が来て、でセンセん家きて…。。。

あ。。。思い出した。どっときた羞恥心が頬を真っ赤に染める。

思い出さなきゃよかったかも。


「覚えてないくらい気持ちよかったんだな」

「ちっちがっバカっっ!!」


そんなわけないでしょ!って言いたかったけど初めての快感に身をよじったのは覚えている。

でも…まだそこまではされてはなかったような……


「安心しろ。お前の許可が下りるまで最後の一線はこえない」

「え?」

「それまで色んなプレイで我慢しといてやる」


なんて脅迫じみたことを言われて。

色んなプレイってなに!?あたしセンセに何されるんだっ。しかもなんでヤルこと前提でしゃべってんのっっ。

でも良かった。まだだったんだ。と安心している自分。


「光環」

熱を帯びたその声に反応すると優しいキスをひとつくれた。



☆☆☆


「きゃーっ!センセん家いったのーっ!?で、どうだった??やっぱり上手だった??」

このオッサン並みにずかずかとエライことを聞いてくるのは萌ちゃんです。

女子としてどうかと思うのだけど。しかも周りにきこえるからぁっ!バレたらどうすんのっ。。。


「べつに…ってかあんまり覚えてないんだ。色々あったから」

「まぁ大胆な発言ね。そんなに一日でいろんなプレイしたの。よくもったわねぇ」


と明らかに”色々”の意味を取り違えてますコノヒト。

「あのねぇそういう意味じゃなくてさ…」

「ま、良かったじゃない。ねっ??」

いやいや全然よくないからぁ。

昨日は父親にめっちゃ怒られるし、っしつこく聞かれるし。

もちろん。あたしは無言を貫いたけれど。ばれるのは時間の問題かもしれない。


「萌。あたしどうなるんだろ」

「え?どうってそりゃ長谷川ちゃんのおよめさん、でしょ?」


そうはいかないでしょ。会社もゆるすわけない。それにあたしたちはあくまでガッコのセンセと生徒なんだから。そんなのがばれた時点でおわってる。



てゆうか!!!その前に長谷川のことなんて全然スキじゃないし!!!


「でも長谷川ちゃんてどこの会社の人なのかしらねぇ。しかも森田さんとすごく雰囲気が似てるわ」


確かに。センセってどこのだれなんだろ。

このときあたしは自分の運命がおおきく変わり始めてることに気づいていなかった。

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