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lemon13 なぞの正体

きらびやかなホールに大勢の人。

あたしの横には森田がいて。

大手企業のパーティーにムリヤリ参加させられてるあたしは、イライラ度が頂点にたっしている。

同じ学校の生徒にもちらほらみかけ、声賭けにそろそろ疲れてきた頃。

あー…しっかし疲れたぁー。てゆーかなんであたしまで出席しなきゃなんないの?

お兄ちゃんだけでいいでしょうが。


「どうも。えー……並木グループのお嬢さんで?」

はい、と振り向くと

しっかりと高級スーツに身を包んだ、優しそうな老おじさま?が話しかけてきた。

でもあたしの知らない人だな。だれだろう。

「失礼ですが、どちら様で…」

森田が確認をとると名紙をあたしにくれた。


「大屋敷 博と申します」

どうも、と。こちらも丁寧にお辞儀すると森田が耳打ちしてくれた。


「大屋敷財閥のトップの方です」

あぁ~。でも何の用だろう?

「初めまして。並木一の娘の並木光環、と申します。家の会社がお世話になっております」

大屋敷家とそんなに親しくなかった気もするけど

するとおじさま。。。。

「こちらこそ息子達がお世話になっているようで」

は?息子?なんの話だろう?

「え…っと…??」


人をまちがってるんじゃ…だってあたし大屋敷家の人間なんか知らないもん。学校に大屋敷の人間いたっけ?クラス?いやいやいたら知ってるはずだって。

ましてや息子だなんて絶対関係ないはず。


「あ…あの…人違い、だと思うんですけど……」

絶対そうですってば。森田をチラっと見ると森田は平然とおじさまを見据えている。森田は知ってるの?

なんなのコレ。このなぞな状況は。おじさまは何かに納得したのか一人でうなずくと、またあたしを見つめる。

「いえいえ。なるほど。そうですか。失礼しました。まぁあれでいて少々頑固ものですが、多めに見てやってくださいな」

「あっいえ…こちらこそ、いつもよくして頂いて」

誰の事かさぁっぱりわかんないけど。一応言っておこう。あとで失礼なやつ、とか思われたらイヤだしね。

おじさまは軽く会釈すると”では”と去ってしまった。


「森田…誰の事言ってたの…あのひと…」

「お嬢様もそのうちお分かりになられると思いますよ」

そのうちってなにっ!?教えなさいよー!気になるじゃん。でも、だれだろう・・・。なぞ…。まぁいいや。


「あーっ光環だっ!!きてたんだ!あんなに嫌がってたのにぃ~」

萌…テンションたっかー。。。今あのテンションにのる元気ないんですけど。


ピシっとイヴニングドレスに着替えた萌はいつも異常にオトナっぽく見える。

すると突然スマホをもちだしてパシャリ。


「ちょっとなに勝手にとってるのよー」

「いいのいいの。送信っと」

「えっ。。誰に送ったのっ!?」

「決まってるでしょ」


長谷川ちゃんに。そう付け加えてにっこり微笑む。

ちょ、何してくれてんのよっ。バカじゃないのーっ!?!?!?またバカにされるよ


「あら?どうして慌ててるの?どうでもいいんじゃなかったっけ?」

「そーだけどっ!!!!!」



「相変わらず騒々しいな」


すぐ傍でどっかで聞いた事あるものいいが聞こえた。

だれだっけ?セが高く銀のフレーム眼鏡をかけた男があたし達を見下ろす。この小ばかにしたような視線。ぶっきらぼうな物言い。いつも聞きなれてる声。アレ…?だれだっけ…?

するとオトコは眼鏡を外した。


「えぇぇぇぇっっっ!!!!!なんでいんのっ!!」

なんでなんで!!なんでセンセがいるのっ。。。しかもなんで眼鏡かけてんの?眼鏡かけただけでこんなにヒトって誰か分かんなくなるの??変装だ…これはもう変装です。。。

「じゃ、森田さん。あたし達お邪魔みたいなんで。退散しましょうか」

「そうですね」

そうですね、じゃなぁーっい!!もどってきてー!森田ー!


☆☆☆☆☆

学校の外でセンセと会うのは初めてだ。しかもこんな格好で……

うわ…認めたくないけど……なんでこんなに似合うわけ。

いつもは横に流しただけの髪が今日はきちんとセットされていて、サイドは軽くカットされていた。

サーモンピンクのシャツに濃紺&白のストライプのネクタイ。スーツはネクタイと同じ濃紺一色。胸ぽっけからは桜色のスカーフが覗いてる。


……なんか……オトナ…。。。

「またか。いつも言うが。しゃべれ」

はぁ。。。ほんといつもいわれてるよね。でもね。そんなこと急に言われて喋れるわけないでしょーが。たまにはセンセから話しかけてください…。


「話すことなんて…ありません……」

なんであたし緊張してるんだろ……。センセだよっ?センセじゃん。


  「強いて聞くなら。眼鏡、です。似合ってないセンセ」

  「オンナ除けだ。やたらと群がってきやがる。いい加減ウザイ」

  「でも…なんかイカツイし」

  「寄ってきてもいいのか。ほかのオンナ」

  イヤなんだろ、と言いたげにあたしを見下ろす。

  「バッカじゃないの。別に?全然興味ないし」


  でも、このツーショットどんな風にヒトから見られてるんだろう。一応ここでは並木グループの娘、  だ。しっかりしなくては。

チラッと周りに目をやると。うわ…にらまれた。思いっきりあそこのオンナ3人に睨まれてます、あたし。ちがいますよー。このひと、あたしとなんの関係もないんですよー。

席を立とうと離れようとしたが……。がっしりと腰に回された腕。そんな男の力に叶うはずもなく。

「離してよっ」


「却下。離したら逃げるだろ」


あきれた。子供かっって突っ込みたい。

「分かりましたって。離れないから。手。はずして」

人目を気にしてほしいんですけどー。誰かに見られたらとかっておもわないわけ??





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