表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/18

lemon11 ハートの選択肢

あぁー疲れた。。。

長谷川のコクハクから一週間がたったある日。あたしは真剣に悩み疲れていたんです。。。


もし。。あたしが長谷川をスキになったら……///ないないっ!!ないってば笑 ありえない!


「あーーーっっ!もうっ!ないってば!ないって言ったら無いのっっ!」

だからここが廊下だとか、周りには生徒がいるとかそんなコトは頭からぶっ飛んでつい、叫んでしまった。

周りから変な目でみられる。


「あー…そうだ…忘れてた…」

社会のレポートをまとめて資料室に持ってこいと頼まれていたのだった。

すぐに引き返して足早に教室へもどり、資料室へ急いだ。

でも……その足は階段の途中で止まった。

(正確にはとめられた)

白衣を身にまとった悪魔の登場です。。。


「久々だな。その間抜けなツラをみるのも」

確かにココ最近理科の授業はとんでいた。

いやいや…いきなり何なのでしょうか?あ、もしかしてケンカ売られてる?

早くも怒り爆発寸前のあたしを見て、おもしろそうに詰め寄ってくる。


「…な、何ですか」

「別に。特に用があるわけではないが。お前があまりに廊下ですれ違う度に目で追ってくるように感じるんでな」

当たり前じゃん!そっちが気になるようなこと言ったりやったりするから!

「それに。そんな拡声器ばりの声で呼ばれたら無視するわけにもいかないからな」

聞こえてたんだ…。てゆーか呼んでないし!長谷川の”は”の字も発してないですってば!

カァッと顔に血が上ってフイっと横を向いた。


「…この前のつづき、してほしい、とか?」

どんどん壁に追い込まれ、逃げ場を失ったあたし。


「バカ。んなわけ…ないでしょーが」

でも目を見て言えずにいると、あごを救われた。


「その生意気そうな目をどうにかして泣かしてやりたくなる」

そういうこと生徒に言わないで欲しいんですけど。このドエス丸出しな発言。他の生徒だったら間違いなくセクハラで訴えられてますから。

まあでも、すぐ横は美術室だったし、コンピュータールームもあったし、中には部活中の生徒も当然いたわけで。

だからあたしはちょっとだけ強気になっていたんだ。


「できるもんならやってみれば?」


この言葉、後で死ぬほど後悔することになる。


「そうか。じゃぁ望みどおりに」


そのセリフと共にキツく吸われた唇。驚きすぎて声すら出ない。

あたし…今…キスされてる??マジで…??

ここガッコウなんですけど?生徒がとなりの部屋にいるんですけどー?


そんなコトを考えてられたのも一瞬のうちで。強引に割り込んできた舌があたしを求めて動き回る。

強くて、甘くて、でも優しさのあるキスにあたしは翻弄されて何も考えられない。

こんなトコでこんなコトされて拒否しないあたしもどうかしてるんじゃないか、って思うけど。どうにかできたらとっくにどうかしてると思う。


「んっ/////……」

急に離れた唇。

上目遣いにみると、明らかに楽しんでる顔がそこにあった。


「泣くほど喜ばれたらもっとイロイロしたくなる」

違うでしょ!あんたが息もできないようなキスするから!

しかもそんな顔で見られたら『もっとイロイロ』を想像しちゃって…何か言い返してやろうと思った。

でも、口をついて出た言葉は違った。


「バカ…センセのばぁーかっ!!!教師と生徒越えちゃったじゃない…」

「俺は最初からそのつもりだ」

なんでソコ開き直ってんのよ。ちっとはキョウシって自覚持ってよね。


「サイテー」

「なんとでも言え。ただ……」

”おまえの傍にいさせろ”そこだけ甘い声で囁かれた。


バカ。バカバカバカ。ずるいょ…そんなの…。

だから…。

「考えといてあげる」

     少しだけ意地悪言ってみたんだ。


そうすると長谷川は満足そうに微笑んだ。









久々の更新です。またよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ