初めての友達
「まったく、なんなのあの男は。邪魔って言ってきたと思えば職員室に連れて行ってやるだって。意味わかんない!!」 あのあと、私はずっと職員室を探していた。 「それよりここどこかな?なんか間違えたみたい・・・・。」 私はもと来た道を戻ろうとしたとき、ガシャン!!と、大きな音が聞こえた。 「な、何!?」 「何であんたなんかが沖田君と話してるのよ!!」 「そうよ。ビンボーのくせに。」 もしかしていじめ!?ど、どうしよう!!て言うか沖田って誰だろう?はっ!!いけない。そんなこと考えてる場合じゃないのに!!と、とにかく助けよう! 「や、やめなよ!!」 私は勇気を持って音のしたほうに行った。そこには、傷だらけで倒れている女の子とその子をけっている女の子が2人いた。けっていた女の子達は私が出てきたことに驚いている。 「な、何よ!私達に逆らったら痛い目にあうわよ!」 1人の女の子が言った。てか、痛い目にあうって!?馬鹿じゃないの?私がそんなんで逃げるとでも? 「何言ってんの?そんなんで逃げるわけないじゃん。それとも何?私がそんくらいで逃げると思ったの?」 あいにく私は負けたり逃げたりするのが嫌いなんだよね。あっ!!場合によってね。 「っ!!こ、こいつを助けるつもり!?そんなことしたら、この学校の全員敵にまわすわよ。」 「あいにく私は今日転入してきたの。この子がどんな子かは知らないけど、いじめはないんじゃない?それにこの学校の全員が敵になったとしても私は勝つ自信あるよ!こんな卑怯なやつらに負けるなんて沢田家の恥だからね!!」 今日バンソコ持ってきたっけなぁ。早く手当てしなきゃ。 「っ!!きょ、今日はこれまでにしといてあげる。覚えときなさいよ!!」 そういうと、女の子達は逃げて行った。 「あっ!!ごめん。私記憶力悪いから無理。」 聞こえたかな?それよりこの子どうしようか。何とかバンソコあるけど、それだけじゃだめだよね・・・・・。 「大丈夫?って、大丈夫じゃないよね・・・。」 女の子はゆっくりと立ち上がった。 「助けてくれてありがとう。じゃぁ、わたしこれで・・・・。」 女の子はフラフラと歩きだした。 「だめだよ!ちゃんと手当てしなくちゃ。ほら、そこに座って。」 私は女の子を地面に座らせ、バンソコだけでも貼っといた。 「・・・・、ありがとう。」 「どういたしまして。貴方名前は?」 「佐藤 綺羅。」 「私は沢田 黄花。よろしく。」 綺羅は微笑んでくれた。かわいい!! 「綺羅ちゃんかわいい!!綺羅ってよんでもいい??」 「うん。私も黄花って呼ぶね!」 黄花かぁ。それより・・・・・・・。 「ううん。私のことはきいって呼んで!」 「きい?」 「うん。信用できる人に呼んでもらってるの。ていうか、転校ばっかりでまだ一人もいなかったんだけどね。」 綺羅はそれを聞くとにっこり笑って言った。 「ありがとう!!じゃぁ、私が最初なんだね。」 「うん!」 「私達良い関係になれる?」 「あたりまえじゃん。もう、親友でも平気だよw」 「そうだね。」 綺羅と黄花は思いっきり笑った。この場面を見ている人がいるともしらずに・・・・・。
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