中庭で・・。
「この辺でいいかなぁ・・・。」
部室を出て今までずっと逃げていた私は中庭に来ていた。
「さぁてと。隠れるところ探そう。」
私はあちこちキョロキョロと見回しながら歩いていた。
「Zz・・・。Zz・・・。」
「う〜ん・・・。ないなぁ・・・っ!!!」
私は何かにつまずいて転んでしまった。
「へ?人間?」
「Zz・・・。Zz・・・。」
良かったぁ・・。怪我はしてないみたい。ていうか、寝てるし・・・。ここの学校の人かな?金髪の癖っ毛なんて見たことないや・・・。金髪といったら龍馬ぐらいだし・・。って知らないのは当たり前か。そういえば、私まだ2日目なんだよね。でも、制服違うしなぁ・・。もしかして不法侵入者?そんなわけないか。ん?空紅?空紅学校っていうのかな?
気になった私はその人を起こすことにした。
「すいませ〜ん・・・。」
「Zz・・。Zz・・・。」
「起きてくださ〜い・・・。」
「Zz・・・・。Zz・・・。」
「すいませ〜ん・・・・・・・。」
「Zz・・・。Zz・・・。」
プツン・・・・・。
私の中で何かが切れた。
「起きてっていってるでしょ!!!」
「わっ!!」
私が大声で言うとやっとその人は起きた。
「あれ〜?君誰〜?」
「人に名前を聞くときは自分から名乗るものでしょ。」
私がそういうとその人は大きいあくびを一つしてから言った。
「俺はね〜、小川 白って言うんだ〜。よろしくね〜。」
「私は沢田 黄花って言うの。よろしく。」
「うん〜。」
なんかよく語尾をのばす人だなぁ・・・。って、ここになにしにきたんだ?
「ねぇ、小川さn「はーって呼んでね〜。」・・・・。はーちゃん、ここに何しに来たの?」
「ん〜とね〜、なんか俺の学校とここの学校で練習するって言ってたんだ〜。」
「だから来たの?」
「うん〜。」
練習って何の練習だろう?
「ねぇ、はーちゃん。何の練習?」
「陸上だよ〜。」
へ?陸上?・・・・・・・・あのアホ沖田が・・・・!!
「そっか。一人で来たの?」
「ううん〜。俺の仲間達と来た〜。」
「で、その仲間達は?」
「さっき行ったと思うよ〜。」
やばい・・・!!!どうしよう!!
「・・・じゃぁさ、はーちゃんも行こうよ。」
「分かった〜。」
よし。これでここ動ける!!それよりあいつらちゃんとやってるかなぁ・・・。
そのころ、第二校庭の入り口では・・・、
「ここでいいんやろ?」
「白大丈夫か?。」
「フン。」
「先輩達早く行きませんか?」
なぞの集団がいた。