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陸上部のレギュラー達

「授業はこれで終わり。」


先生はそういうと教室を出て行った。さてと、帰ろうかな。そんなことを考えていると、


「沢田黄花っているか?」


シーーン・・・・・・。

そこには金髪の男の子がいた。だ、誰!?ていうかなんで皆黙るの!?とりあえず返事しとくかぁ・・・。


「わ、私ですけど?」


「ふぅ〜〜ん・・・・・。ま、いっか。」


何なの!?人のことジロジロ見てきて・・・・。私は綺羅にそっと聞いた。


「綺羅。あの人さ、誰?」


綺羅はそっと答えてくれた。


「陸上部のレギュラー、清水しみず 龍馬りょうま。部長の沖田 圭吾の次にモテてるの。」


へぇ・・・・・。ま、どうでもいいや。というか、何の用かな?


「じゃ、行くか。」


「どこにですか?」


私がそう聞くと、清水さんは驚いた顔をした。・・・・・驚かれても困るんだけど・・・・。


「お前、沢田黄花だよな。」


「そうですけど?」


「陸上部で何かやれって、沖田に言われてないか?」


「沖田って誰ですか?」


「あ〜〜・・・・・・。青い髪のいかにも俺様主義者でナルシストっぽいお坊ちゃまだよ。」


俺様主義のナルシスト?・・・・・・・・・・・・・・・あ。確か、職員室に呼ばれてそんな感じの人にマネージャーになれって言われたんだっけ?それで、確か・・・・・・OKした覚えがあったようなないような・・・・。


「・・・・・黄花。貴方、昼に職員室に呼ばれてたじゃない。」


今まで黙ってみていた鈴音が言った。


「うん。そこまでは覚えてるんだけど、その後が思い出せなくって・・・。」


「・・・・それで、お前沖田にマネージャーになれって言われたんだろ。そしたらお前はなんかの条件つきでOKしたんじゃないのか?」


そうそう。・・・・・・・・・・・・・・え?そうだっけ?ま、OKしちゃったもんはしょうがないっか。


「よく分かんないけど、とりあえず行きます・・・。」


私はそういうと、その清水さんについて行った。なんか後ろで綺羅が驚いた顔をして、鈴音が飽きれた顔をしてるのがチラッと見えた・・・・・。













「ねぇ。貴方の名前なんていうの?私の名前だけなんてずるいと思わない?」


「あ〜〜・・・、俺か?」


廊下を歩いてもうすぐ下駄箱に行く途中私は綺羅からきいたけど、もう一回清水さんに聞いた。なんか、歩いてると周りにいる女の子が「キャーー!!清水君よ!!」って、五月蝿いんだけど・・・・。


「あんた以外に誰がいんの。」


「俺は陸上部のレギュラー。清水龍馬。って、さっきお前佐藤に聞いてただろ!?」


「まぁね。でもなんか本人から聞かないとあんまり覚えないんだよね。だから聞いたの。」


それ本当だからね。嘘じゃないよ。


「それよりお前の席の隣小林だろ?あいつから何にも聞いてなかったのか?」


「うん。」(即答)


「はぁ・・・・。あんやろう・・・。」


「ま、良いじゃん。気にしない気にしない。」


というか、もう校庭なんだけどどこまで行くのかな?


「ねぇ。どこまで行くの?」


「どこまでって、第二の校庭までだよ。そんなことも聞いてないのかよ・・・。」


何さ。いいじゃん別に。それに私まだ引っ越してきたばっかりというか、転入初日だよ?知らなくて当たり前じゃん!!今思ってみると転入初日なのにいろんなことあったなぁ・・・・・。なんでこんなに次々とあるの!?おかしくない!?はぁ・・・・。ここの学校は見た目だけ良いんだね・・・。綺麗な薔薇には棘があるってこういうことかぁ・・・・・・・。そんなことを考えてると清水さんが止まった。


「ここが第二の校庭だ。」


清水さんが言ったところは、とても広く人が沢山いた。大体100人くらいかな・・・・。あれ?女子が一人もいないんだけど・・・・。


「ねぇ、女子が一人もいないよ。」


「あぁ・・・・・。女子はまた別のところで練習してる。」


そうなんだ・・・。そんなことを話していたら黒い髪の小さい男の子が走ってきた。流石陸上部。すごく速いね・・・。


「ねぇねぇ。君が新しいマネージャーさん?僕は小島こじま 優星ゆうせいっていうんだ。君は?」


か、かわいい〜〜!!


「私は沢田 黄花っていうの。よろしくね。小島さん!」(にこ)


「うん!!よろしくね。黄花!!///]


あれ?赤くなっちゃってどうしたんだろ?清水さんも赤いし。へんなの。というか名前!?ま、いっかな。


「やっぱりお前さんのことじゃったか。」


この声は・・・・・


「小林!!!」


「よっ。」


「俺もいるぜぃ。」


「えっと、大森さんだよね。」


「涼太でいいぜぃ。」


にっと涼太は笑ってピースした。


「俺も雅直でよか。」


「分かった。」


私が返事をすると今度は小島さんも言った。


「僕も優星でいいよ!!」


「うん。」


「龍馬も龍馬って呼んで欲しいっていってるぜぃ。」


「いってねぇよ!!////」


そんな顔で言われても説得力ないけど・・・・・。


「そんな真っ赤な顔で言われても説得力なか。素直になりんしゃい。」


「小林てめぇ・・・・・・」(怒)


「うん。涼太に雅直に優星に龍馬ね!」


よし。ちゃんと覚えたぞ。平気だよね。


「そんなとこで何やってるんだ?」


そんな調子で話しているといかにも俺様主義者のナルシストっぽい青い髪の男がいた。


「よっ。沖田。ちゃんと連れてきたぜ。」


「沖田?」


この人の名前かぁ。・・・・・・・なんかどうでもいいや。


「そりゃ見れば分かる。それより速く集合するぞ。こいつの紹介もあるしな。おい!!沢田。ついて来い。部員に紹介する。お前らもだ。」


うわ〜〜。何この人。あんまり好かないなぁ・・・・・。一応ついてくか。私はむかつきながらも沖田について行った。


「全員集合!!」


沖田がそういうとサッと皆来た。うわ〜〜。いっぱいいるなぁ。


「今日からマネージャーになってくれる奴だ。」


沖田はそういうと私に

「何でもいいから名前となんか言え。」

と言った。


「はじめまして。3−6の沢田 黄花です。今日転入してきたばっかですが陸上部の人たちをちゃんとサポートしていきたいと思っています。これからよろしくお願いしますね!」(にこ)


私が言い終わるとなぜかまた皆顔を赤くしていた。もう気にしないことにしよう。うん。


「じゃぁ、各自練習に戻れ!!」


沖田がそういうと皆さっきの場所に行き練習を再開した。私はどうすればいいんだろ?そこに突っ立ってると沖田が言った。


「おい。大森。こいつにマネージャーの仕事を教えろ。」


「何で俺なんだよ!!ほかにもいるだろぃ。」


「お前が一番暇だからだ。さっさと教えてくればいいだろ。」


沖田はそういうとどこかに行ってしまった。涼太はぶつぶついいながらもマネージャーの仕事を丁寧に教えてくれた。





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