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夕焼けに桜咲く  作者: 朝比奈 黎兎
第1章 日常
7/73

*6*

朝貴は結構いいたいことはずばずば言えるキャラです。


こういう子は書いてて楽しいですwはい、ただそれだけです。


 朝貴がふらりふらりとグラウンドに来たのを、三人が見たのは朝貴が風紀委員長と出会ってから十分後、朝礼まであと五分という時だった。


「朝貴、遅かったから心配したよ。・・・・どうかした?」


清桜が、朝貴の様子に気がついて顔を覗きこんでくる。


「いえ・・・なんでもないですよ。それより・・・もう準備ほとんど終わっちゃってますね・・・すみません。」

「良いんだよ別に。朝貴は最初からそこらに座っててもよかったんだし。」

「会長―、朝貴を甘やかしすぎだと思うっすよ-!」

「うっさい!・・・ほんとになにかあったんなら、俺に言ってよ?」

「・・・・・はい・・・でも、なんでもないですから。ちょっと校舎との往復につかれちゃったかなってくらいですから。」

「そう、あんま無理しないでね。」

「はい。」


なんだかんだいってこの人はこういう一面もあるのだ。この人はほんとに僕の事が好きなんだそうだ。それを知ったのは、僕が入学したその日。いきなり会計に任命されて、生徒会室で明かされた。でも・・・僕はよくわかんないんだ。今まで一度も誰かの事好きになったとかないから・・・。会長は会長なんだよね。僕の中じゃ・・・。


で・・・僕は忘れてたわけですよ。またあの風紀委員長に会う事になってるってことを。


まぁ、実際に対面するわけじゃないけど・・・なんで壇上に上がる時ちらっと僕の方を見てくるのかなぁあの人は!!思わずぞっとしたんですけど!?しかも、にやって・・・にやって笑うのはなんでなのー!?


「あんの・・・・風紀委員長めぇ・・・・。」


そうつぶやいたら隣にいた淳に聞こえたようで、朝貴の方を見てくる。


「朝貴、風紀委員長あの人だって知ってたのか?」

「最近・・・ほんとについ最近知りました!知りたくもなかったですけど、知っちゃいました!」


そんな朝貴の言葉に、淳は首をかしげただけだった。そして、その後朝礼はすんなりと終わり、朝貴達も後片付けを済ませ、自身の教室へと向かったのだった。


「はよ、朝貴。朝からすっげー人気だったな。もってもて!」

「男にだけどね・・・おはよ、恵一。」


教室に着いて一番に声をかけてくるのは、この学校でも珍しくノーマルなそれでいて友達の及川恵一おいかわけいいちである。特に朝貴に黄色い声を上げることもないので、朝貴が気を抜いて接していられる。


「朝から散々な目にあったから、もう疲れたよ。」

「これからが今日だぞ?」

「わかってるよー。」


そう、今日という日はまだこれからなのだ。



最後に出てきた朝貴の親友及川くんは、文中でも言っている通り、ノーマルですので、ほぼ出番はありませんwごめんね、及川君。

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