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本当に申し訳ありません。
(理由は更新日と同日の活動報告にあります)
今後こういうことがないよう気をつけます。
ついたそこは、アクセサリーがたくさん売られている専門店だった。と言っても、宝石がぎらぎらついてるような高い奴じゃなくて、ファッションの一部に気軽につけられるようなアクセサリーのお店。あれ、清ちゃんってアクセサリー付けてたっけ?どっちかって言うと龍弥先輩の方がいっぱいつけてたけどな。そう思いながら僕は棚や、壁に陳列してある商品を眺めてる。さっきから清ちゃんはレジのところでお店の人となんか話しこんでる。知り合い……なのかな?今日はじめてきたわけじゃないのかな。誰と来たんだろう。もしかして、その一緒に来た人にあげる何かを買いに来たのかな。まぁ、僕にこんなアクセサリーなんて無縁のものだもんね。でも、誰だろう。女のひと……だったりして。
ふと、そのお店の中で僕はある一つのものに視線がくぎつけになった。オレンジ色の桜の形をした石がついたネックレス。
「これ……なんだか僕と清ちゃんみたい」
っていっても、名前からのイメージだけどね。僕の『夕』の字と清ちゃんの『桜』。夕日のオレンジ色に染まった桜みたい。いいな、こんな風に一緒にいられたらいいな。そんなに大きくない(一センチくらい?)石で、ゴールドのチェーンもきれい。あんまり興味なかったけど、なぜかそれに釘付けになっちゃってる。値段を見てみようかな。……たっ……高い。お小遣いが消えちゃいそうなくらい。なんでこんなにするの?でも、良いなこれ。どうしようかな。買っちゃおうかな。お小遣いは……河合さんにあとでもらおうかな。まぁ、なくても学園内なら構わないけど、でも来週新しい小説ほしいんだよね。どうしよう。
手の中で、照明の光に照らされて光るオレンジ色の桜。こそっと、清ちゃんの方を見ると、何やら店の奥の方でさっきの店員さんと真剣そうに話してる。レジにはほかの店員さんがいる。別にこっそり買わなくてもいいんだけど……恥ずかしいじゃん。今が絶好のチャンスだよね。
結局僕は買った。ネックレスが入った小さな袋を大事にポケットにしまう。あとでこっそり付けよう。なんかこれだけで、清ちゃんがいつでもそばにいてくれてるようなそんな気分になれるな。いや、そばにいてくれてるんだけどね。それでもずっと一緒に居られる。清ちゃんと一緒に居られる御守りみたいな感じだな。
「ごめん、夕貴。ちょっと時間かかっちゃった」
「うん、別にいいよ」
「なんか楽しそうな顔してるけど、なんかあった?」
「なんでもないけど?」
「そう。……なんか甘いもの食べに行く?」
「うん!なんかおなかすいた!」
「……もう?」
迷子になったからおなかすいたんだよ。パフェ食べよう。チョコバナナのパフェあるかな。
こうじゃなきゃ話につながりがないだろうに……。
だから馬鹿だって言われるんだよ。
反省します。