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夕焼けに桜咲く  作者: 朝比奈 黎兎
第8章 オレンジ色の
53/73

*52*


遅筆で申し訳ないです。


 最近出来た、というショッピングモール?に行きたいと朝貴が駄々をごねたので行くことにしました。あれを放っておくと、後が大変なんだよ。で、僕らだけじゃ荷物運び?がいないって朝貴がいって、清ちゃんとりゅ……龍弥先輩(朝貴にそう呼べっていわれた)が強制的に行くことになったんだよ。


「朝貴のわがまま」

「えー、だって気になったんだよ!夕貴だって来たかっただろ?」

「そりゃ……まぁ……ここら辺で一番大きいっていう本屋さんは……気にならなくもないけど」

「えー、ここに来ても本なの?」


 悪いんですかぁ?朝貴はもう少し読んだ方がいいよ。


「あ、じゃあ漫画の最新巻買ってきて!」

「漫画ってあれ?昨日読んでた奴……」

「そう!!今日発売日なんだ!ね、いいだろ?ついでに」

「……はぁ、うんわかったよ」


 朝貴はこう言い出すと、しつこいんだよね。早く折れたほうが身のためだよね。


「いつまでこんなとこで、立ち話してるつもりだ?」


 こんなところとは、フロアの隅にあるベンチ前である。


「でも……清ちゃんが……」


 眠気で死にそうです。朝貴張り切ってたもんね。開店時間前に着いたもんね。清ちゃんにとっては、早起きに入るよね。


「おいてけそんなもん」

「そんなもんって、清桜怒るぞ?」

「……清ちゃんといるから、朝貴行きたいとこ行ってきていいよ」

「ほんと!?」

「うん。漫画はちゃんと買うからさ」

「わーい!って事で行くぞ、龍弥!!」

「ひっばんなボケ!」


 大変だな。朝貴テンション高いし、龍弥先輩きっと振り回されるんだろうな。

 さてと。


「清ちゃん、大丈夫ー?」

「んー……大分、頭冴えてきたかな……。ふぁ……あんな風に起こされたの、初めてかも……」


 うん。あれは凄かった。榊原先輩と青葉先輩が起きてくるほどだもんね。さすがの清ちゃんも起きたよね。寝てられなかったもん。


「うん、よし。目、覚めた」

「え、いきなり?」

「やっぱぼーっとしてるのが一番だよね。冷たい水で顔を洗うなんて自殺行為だと俺思うんだ」

「そう?」


 ま、今の時期はお湯にするけどね。ぬるま湯でばしゃばしゃってね。


「で、最初は本屋だっけ?」

「清ちゃんはどこか行きたいところとかないの?」

「あるにはあるけど……夕貴の行きたいところ行ったあとでいいよ。今日は一日荷物持ちします」

「べ、べつにいいんだよ?僕も持つし。ていうか、自分が買った物は自分で持つのが当たり前だし」

「いいの。彼女に荷物持たせちゃうなんてダメでしょ」

「か、彼女って誰ですか!!」

「行くよ、夕貴ちゃん?」

「僕男の子!!もうっ!!」


  ということで、まずは本屋さんにいくことに。まぁ僕はこれといって欲しい本は、ないんだけどね。まずは朝貴が欲しいって言ってた漫画を持つ。それから店内を散策。やっぱりここら辺で一番大きいっていうだけはあるみたい。その品揃えの豊富さには、圧倒させられる。

 気づけば僕は、漫画のほかに三冊の小説を持ってた。


「夕貴って、本と食べ物さえあれば幸せって感じだね」

「えぇ!?……そんなことないよ……」


 僕そんなに単純じゃないよ?それに、清ちゃんもいなきゃやだからね。


「清ちゃん、ごめんね。本屋ばっかりいて。もうこれかったらほかのとこいこう?」

「まだよかったけど……夕貴がいいならいこうか」

「じゃ、お会計してくるね!」


 本を抱え、レジ待ちの列に加わった。

 

いったいこの二人はどこまでいちゃこらしてくれないのか


まぁ、ショッピングモール?だし。

仕方がないのかもしれないですけど?


龍弥を好き勝手に利用できるのは朝貴だけ

ある意味最強ですね。


ショッピングモールの話は少し続きます。

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