*51*
前回で50話突破してました。
いったいどこまで行くのやら……
あとお久しぶりの更新です。
待たせてしまって申し訳ないです。
とうとう付き合うことになった僕らだけど、正直そんな変化はありません。ま、そうだよね。全然ムードのかけらもなかった気もするけど、とにかく告白できたことがうれしい。思わずにやけてしまっていたらしく、さっき恵一に言われてしまった。しょうがないじゃん。うれしいんだもん。今日のお昼も一緒に食べるんだ。
「夕貴―、古典の宿題見せて―」
「朝貴、少しは自分でやんなきゃだめだよ?」
「ぶぅ……やったけどわかんないんだもん」
「あ、俺も見せて?」
「恵一も?」
「だよな!お願いだよ夕貴―」
「はぁ……今回までだからね?次からは二人とも自分でやってよ?」
「わりぃな、サンキュ」
「夕貴―、ノートが読めない」
「ノートが、じゃなくて歴史的仮名遣いが、でしょ?もう、どこ?」
そしてお昼の時間になって、僕は食堂に向かってたんだけど。
あれ、あれれれれ?お昼は清ちゃんと二人きり……だったはずなのに……。なんで朝貴もいるの?いや、いいけどね。
「意味わかんないんだけどさぁ、金髪落とせよ」
「は?お前のさつま芋カラーこそ、どうにかしろよ」
「さつま芋じゃないし、だまれ」
しかも風貴委員長さんまでいるから、清ちゃんピリピリしてるよぉ。こわいよ。なんで朝貴にっこり笑ってられるのぉ?ぐすぐす……とりあえず、A定食とハヤシライスと……。
「清……ちゃん何頼む?」
「B定食~。……」
「龍ちゃん何頼む―?」
「うぜ……何が龍ちゃんだ。あいつのまねすんな」
「えー。いいじゃんか、なぁ?夕貴もそう思うだろ」
「え?いや、別にちゃん付けしなくても……」
席に着いてからも、相変わらずの清ちゃんと風紀委員長さん。なんでそんなに仲悪いのかな。仲良くした方がいいと思うな。ご飯楽しく食べようよ。
「夕貴、海老フライあげるよ」
「……いらない」
「え、なんで!?」
「……いいっ」
清ちゃん?今、僕ちょっと怒ってるんだからね。ご飯の時はこんなんじゃいやなんだよ。みんなで楽しく食べたほうがおいしいよ。海老フライはほしいけど……やっぱいいっ、いらないもん!
「夕貴―?ほっぺぷくってなってるぞ?」
「そんなことないもん」
「なってるよぷくって!ぷくぷくしてリスみたいになってる」
「それじゃあなんか、頬張りすぎてるみたいじゃん。そんなことしてないよ?」
「じゃあなんで?」
なんでって……。朝貴には悪いけど言えないかな。うん、本当は清ちゃんと二人っきりがよかったとか……そんなのわがままだし。本当は、みんなと食べるのも大好きだから今のままでもいいんだけど。だったら、せっかくだし楽しく食べた言って思うのにさ。
「夕貴―、おこんのやめろよー。俺のシュウマイ一個上げるからさー」
「いや」
「んもー。これ、絶対龍弥達のせいだからね?」
「はぁ?」
「なんで?」
「ご飯の時くらいいがみ合うなってこと。な、夕貴そうだろ?俺も思ってた」
「うん……まぁそうだけど……」
「うぐっ」
「こいつと?仲良くしろと?」
「そう。だめなの?」
「生理的に無理」
「ありえね」
なんでそこまで仲悪いのかなぁ。生徒会長と風紀委員長だからってわけじゃないよね。昔からなのかな。でも僕ちっさいころは清ちゃんしか知らないからな。朝貴は二人とも会ってたみたいだけど。考えたら僕ほとんど部屋で寝たきりだったからな。だからかな?
にしても、なんかテーブルの真ん中に見えない壁でもできたように、二人とも顔を合わせないようにして食べるのやめない?清ちゃんこっち見ないでよ恥ずかしいなぁ。
ひさびさの朝貴&龍弥。
清桜と龍弥は犬猿の仲とでも言うんですかね。
仲良くしようなんて気持ちは毛頭なさそうです。
朝貴&夕貴は仲良しなんですけどねぇ……
告白しても相変わらず……だけど少し意識しちゃってる感じの夕貴君です。