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夕焼けに桜咲く  作者: 朝比奈 黎兎
第8章 オレンジ色の
52/73

*51*

前回で50話突破してました。

いったいどこまで行くのやら……

あとお久しぶりの更新です。

待たせてしまって申し訳ないです。


 とうとう付き合うことになった僕らだけど、正直そんな変化はありません。ま、そうだよね。全然ムードのかけらもなかった気もするけど、とにかく告白できたことがうれしい。思わずにやけてしまっていたらしく、さっき恵一に言われてしまった。しょうがないじゃん。うれしいんだもん。今日のお昼も一緒に食べるんだ。


「夕貴―、古典の宿題見せて―」

「朝貴、少しは自分でやんなきゃだめだよ?」

「ぶぅ……やったけどわかんないんだもん」

「あ、俺も見せて?」

「恵一も?」

「だよな!お願いだよ夕貴―」

「はぁ……今回までだからね?次からは二人とも自分でやってよ?」

「わりぃな、サンキュ」

「夕貴―、ノートが読めない」

「ノートが、じゃなくて歴史的仮名遣いが、でしょ?もう、どこ?」


 そしてお昼の時間になって、僕は食堂に向かってたんだけど。

 あれ、あれれれれ?お昼は清ちゃんと二人きり……だったはずなのに……。なんで朝貴もいるの?いや、いいけどね。


「意味わかんないんだけどさぁ、金髪落とせよ」

「は?お前のさつま芋カラーこそ、どうにかしろよ」

「さつま芋じゃないし、だまれ」


 しかも風貴委員長さんまでいるから、清ちゃんピリピリしてるよぉ。こわいよ。なんで朝貴にっこり笑ってられるのぉ?ぐすぐす……とりあえず、A定食とハヤシライスと……。


「清……ちゃん何頼む?」

「B定食~。……」

「龍ちゃん何頼む―?」

「うぜ……何が龍ちゃんだ。あいつのまねすんな」

「えー。いいじゃんか、なぁ?夕貴もそう思うだろ」

「え?いや、別にちゃん付けしなくても……」


 席に着いてからも、相変わらずの清ちゃんと風紀委員長さん。なんでそんなに仲悪いのかな。仲良くした方がいいと思うな。ご飯楽しく食べようよ。


「夕貴、海老フライあげるよ」

「……いらない」

「え、なんで!?」

「……いいっ」


 清ちゃん?今、僕ちょっと怒ってるんだからね。ご飯の時はこんなんじゃいやなんだよ。みんなで楽しく食べたほうがおいしいよ。海老フライはほしいけど……やっぱいいっ、いらないもん!


「夕貴―?ほっぺぷくってなってるぞ?」

「そんなことないもん」

「なってるよぷくって!ぷくぷくしてリスみたいになってる」

「それじゃあなんか、頬張りすぎてるみたいじゃん。そんなことしてないよ?」

「じゃあなんで?」


 なんでって……。朝貴には悪いけど言えないかな。うん、本当は清ちゃんと二人っきりがよかったとか……そんなのわがままだし。本当は、みんなと食べるのも大好きだから今のままでもいいんだけど。だったら、せっかくだし楽しく食べた言って思うのにさ。


「夕貴―、おこんのやめろよー。俺のシュウマイ一個上げるからさー」

「いや」

「んもー。これ、絶対龍弥達のせいだからね?」

「はぁ?」

「なんで?」

「ご飯の時くらいいがみ合うなってこと。な、夕貴そうだろ?俺も思ってた」

「うん……まぁそうだけど……」

「うぐっ」

「こいつと?仲良くしろと?」

「そう。だめなの?」

「生理的に無理」

「ありえね」


 なんでそこまで仲悪いのかなぁ。生徒会長と風紀委員長だからってわけじゃないよね。昔からなのかな。でも僕ちっさいころは清ちゃんしか知らないからな。朝貴は二人とも会ってたみたいだけど。考えたら僕ほとんど部屋で寝たきりだったからな。だからかな?

 にしても、なんかテーブルの真ん中に見えない壁でもできたように、二人とも顔を合わせないようにして食べるのやめない?清ちゃんこっち見ないでよ恥ずかしいなぁ。


ひさびさの朝貴&龍弥。

清桜と龍弥は犬猿の仲とでも言うんですかね。

仲良くしようなんて気持ちは毛頭なさそうです。

朝貴&夕貴は仲良しなんですけどねぇ……

告白しても相変わらず……だけど少し意識しちゃってる感じの夕貴君です。

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