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夕焼けに桜咲く  作者: 朝比奈 黎兎
第7章 それぞれの進路
51/73

*50*

お久しぶりの投稿です。

ですがなんか展開が強引な気もします。


いまさら前回清桜を帰すんじゃなかったと改めて思いました!!

なんかどうもすみません。


 最近、清ちゃんが生徒会室に現れるようになった。まぁ、あの日から三週間ほどたってるけどね。どうやら清ちゃんの受験はもう終わっちゃったみたい。で、今はその結果を待ってるんだって。


「絶対に合格してるよ。だって清ちゃんすごく頑張ってたもん」

「ありがと。あんだけ勉強したの、此処の試験以来だよ。でも今回は、夕貴もそばにいたしね」

「邪魔だった?」

「全然。それに、受験終わったらすぐに聞きたいこともあったから、それのために頑張れたしね」


 たまたま昼休みに清ちゃんと会った僕は、食堂で一緒にご飯を食べてる。僕の食べてるご飯すべて清ちゃんのおごりだけど、いいのって聞いたら受験が無事終わったそのお礼だって言われた。僕そんな役立つようなことしてないけどね。


「ん?聞きたいこと?」

「うん、でも……此処で聞いて良いものなのかなぁ」

「え?」

「食べ終わったら外行かない?」

「いいけど……」


 え、此処で聞いちゃだめなようなこと僕に聞いちゃうの?それってどんな話なの?

 ご飯を食べ終わった僕らは、そろって外に出た。そして行きついたそこは、あの僕が2年前の出来事を清ちゃんに話したあの庭園。肌寒い風が、強く頬をかすめる。あのとき池の中に見えた鯉達の姿は見えない。木々もすっかり葉を落としてしまってる。あのときはほんとにいろいろあったな。朝貴が起きて、もうここに入れないって思ってたのに。清ちゃんは、僕を認めてくれてて。初めて自分の意思でここに残ろうって思えた。やっと北條夕貴になれたって感じ。


「……」


 すっかり冬景色になった庭園を、物珍しそうに見ていた僕を清ちゃんはただ見つめてた。そしてふぅ吐息を吐いた。


「……ごめん、やっぱいいや」

「え?」

「あれはきっと、俺の勘違いだったかもしんないしね。自分の都合いいように考えすぎてただけかもしれないから。寒いし戻ろうか」

「待って。勘違いって何?清ちゃん、僕に何か聞きたかったんでしょ?僕にこたえられることなら答えるから。だから……」

「違ったらほんとにごめん。だけど……ずっと気になってたことあるんだ」

「気になってたこと?」

「ほら……さ、前に冬に待ち合わせして……夕貴の事、待たせちゃったことあったじゃん?」

「うん」

「それでさ……僕がホテル連れてって……それで、目が覚めた夕貴……俺に何か言ったよね」

「清ちゃんに……僕が起きて……言ったこと?」

「うん、あれ……なんて言ってたの?いや、聞こえたには聞こえたけど……あれって、本当?」

「言ったこと……言ったこと……あ……」


 そうだ。あのとき、僕。なんでかわからないけど……言っちゃったんだ。


『僕ね……清ちゃんの事……好きだよ』


 確かにそう言えたのかは分からないけど。確かに言ってた、気がする。うわ……うわっ……。あれ聞こえてたの?ど、どうしよう。そんな急に聞かれるなんて。うあぁぁぁぁ。

 顔が熱くて、口がわなわな震えて。正直ここから逃げ出したい。冬なのに、外なのに若干汗が出てきた気もする。でも、あれは嘘じゃない。僕のほんとの気持ち。今なのかな。今が告白する……その時なのかな。言っちゃえばいい。清ちゃん、ずっと聞きたかったって言ってたし。今まで言えなかったのは、僕のせい。待たせちゃった。今を逃したらきっと、また言えなくなるかもしれない。


「……き……清ちゃんのこと好きだよ。ちゃ……ちゃんとそういう意味で……好きです……」

「夕貴……よかった。俺の勘違いとかじゃなくて。それとありがとう、やっと聞きたかったこと言ってくれたね」

「う……ん。ごめんね、言おう言おうって思ってたんだけど……その……」

「うん、わかってる。だから待ってた。一生言われないかもしれないって思ってた。他に、夕貴に好きな人出来ても、それはそれで仕方がないって思ってたから。だからあの時、すごく驚いた。ほんとは、あのときすぐに聞き返したかったんだけど。夕貴寝ちゃったからさ。そのあとも進路のこととかいろいろごっちゃごちゃしちゃってたからね」

「っ……清ちゃん……まだ僕のこと好き?」

「……ぷっ……ははははははくくっ。何いまさら言いだすのかと思ったら、はははっ」

「だ、だって!!」


 だってさ、もう僕の事好きじゃなくなっちゃったんじゃって思ったんだもん。そんなに笑うことないじゃんか!

 そう思ってる僕を知ってか知らないでか、清ちゃんはすっと顔を近づけてきた。そしてあのいつものやさしい笑顔。この顔見てるだけで、気持ちが落ち着いてきちゃう。安心するって言うのかな。


「夕貴は俺にとって、何物にも代えがたいほど大事なの。俺も夕貴が好きだよ。だから、俺でいいなら付き合ってくれる?」

「うん……へっくち!!」

「ははは、寒いからもう中帰ろうか。まだ昼休みあるし、ココアか何か買ってあげるよ」

「やったぁ」


 つないだ手は、ココアよりもあったかく思えた。



というわけでようやく両想いです。

ちょっと強引な気もします。

でも強引じゃなきゃ多分この二人は

友達以上恋人未満で居続けるんだと思うと……

そんなの許せるわけもなく。

ようやくくっついてくれました。

ムードのかけらもなく、ときめき要素もない気もしますが……

私の力不足ですね。はい。


私のBLはこれでいいのか悩む毎日です。


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