表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夕焼けに桜咲く  作者: 朝比奈 黎兎
第6章 真冬の町
44/73

*43*


話の都合で清桜視点です。

書きたいようにうまくかけずに若干挫折してる部分はあります。

まだ恋人じゃないんだもんなぁ。

早くくっついて欲しいです。


 冷たい体から力が抜けていくのを、しっかりと感じ取れた。それで俺は恐ろしくなった。あわてて自分の腕の中にいる夕貴に視線を落とす。最悪の状況なんかが頭をよぎったが、夕貴はかすかに寝息を立てているようだった。わずかに安堵の息を吐いたけど、まだ安心するには早い。このままじゃ低体温症だ。どこかであったかくしてないと、それこそ最悪の状況になりかねない。さて、どうするか。寮に戻るにも時間がかかり過ぎる。実家に夕貴を連れこむわけにもいかない。北條家も此処からは少し遠い。ではどうするか……。

 ふと視線を上げた先に一軒の建物。あそこは確か――――。考えを巡らしている時間はない。夕貴を抱えあげ、俺はその建物へと向かった。

 確かその建物は60階はあっただろう。きらびやかな装飾はそれでも派手すぎず気品を保っている。さすが高級ホテルをうたっているだけはある。ロビーに置かれたそれら装飾品を売れば数年は遊んで暮らせるだろう。少年を抱え足を踏み入れた俺を、従業員が不審がって見てくる。悪いけど、不審者じゃないからね。つか、そんな顔で見ると首切られるよ?俺に。


「すみません」

「いらっしゃいませ、ようこそわがホテルに」


 不審がりつつも、マニュアル通りの接客。うん、すっごく教育うけてたもんね、一度だけ父さんに連れられて此処着たから知ってるよ。


「ご予約のお名前をお伺いしても?」

「いや、予約はしてないんだけど部屋一個用意してもらってもいい?そんな高くなくていいし、場所も問わないから」

「失礼ですが……ご予約がないと……」

「料金は家に請求してくれて構わないし、オーナーの息子が泊りに来たから金よこせって言ってくれれば伝わるよ」

「オーナーの御子息……っ……まさかあなたは」

「それでも伝わらなかったら、近衛清桜が予約もせず泊りに来たがお前はどういう教育してんだ。親だろこのくそじじいっていっといて」

「そのようなこと!もうしわけありません、すぐにスイートをご用意させていただきます!!」

「そう?あー、あとでクリーニング頼むから取りに来てね。それと予約してなくてごめんね」

「いえ、とんでもない。御用が御有りでしたらなんでもいつでもお申し付けください。こちらがお部屋のカギとなっております!清桜様ならご予約なしで、いつでもお越しください」

「そ、ありがとう。じゃ、またあとで」


 どれだけ、あの親が財力あるか今度ほんとに調べたくなった。趣味・・でこんなホテル経営してるほどだ。きっとほかにもこんなところがあるに違いない。もちろん、北條家にはおよばないけど。


「くしゅ……」

「っと、今はそれよりこっち優先。ほんとごめんね、寒くてさびしい思いさせて」


 渡された部屋は結構いい部屋だ。まぁ、それなりの部屋じゃないと俺暴れるよ?本気で家出るね。ああは言ったけどさ、それなりの待遇はしてもらわないと。此処には北條の御子息もいると言ったらロイヤル位はくれたかもね。

 夕貴を抱えながら、何とか鍵を差し込み部屋へと入る。掃除がしっかりとこなされたその部屋は、確かにスイートルーム。こだわりだけは人一倍のあの人のホテルだから家具もその他も完璧だ。くやしいな。クレームの一つでもさせてくれればいいのに。……だから、今はそれよりも夕貴だってば。夕貴をベットの布団の中に寝かせ、部屋の暖房を入れ、その間に浴室に行きバスタブに湯を張る。


******************


「疲れ……た」


 ベットに倒れ込む。そのあとよこにいまだ寝てる夕貴が起きてしまってないか確認してしまうのを自分でも馬鹿なんじゃないかと思い頭を抱える。もう、親ばかみたいな感じなのが嫌だ。でも、仕方ない。それほど大事なのだから。温かい部屋、暖かい風呂に入って、部屋に入ったバスローブに身を包んだ彼の顔は血の気も通いいつもの彼だった。意識のない人間を風呂に入れるのは初めて……いや、はじめてではないが、それでも骨が折れる。自分も何度も意識を飛ばしたくなったかわからない。だがまだやることがある。そう思い俺は、自分の携帯で良介に電話をかけた。


『もしもし?』

「良介、悪いんだけどさ。俺の代わりに外泊届け出してもらってもいい?ちょっとわけあって寮には帰れないんだわ。もう記入はすませて俺の部屋のドアに挟んであるからさ。あと、朝貴に夕貴は今日帰れないけど、俺と一緒だから心配しなくていいよって言っといて」

『わかりました。ゆっくりしてきてくださいな』

「わるいねー」

『とってもそう思ってるようには聞こえません。じゃ、今から出してくるのでこれで』


 これでよし。万が一のことも考え、外泊届けを用意していた俺は偉い。これで無断外泊なんてこともなく、俺も夕貴も罰則なんか受けなくてもいいわけだ。罰則であの風紀委員長に説教されるとかやだしね。さて、俺も寝るか。ベット一個しかなくてごめんね。あぁ、俺夕貴にごめんねしか言えなくなってるなぁ。

清桜の家は結構いろんな職業やってますね。

デパートやってたり、ホテル経営してたり、病院やってたり。

途中時間の経過して数時間後見たくなっていますが、

無理です。私には。意識ない夕貴を浴室に入れるために一人どぎまぎしちゃう西欧を書くなんて……orz

なのでカットしました。まぁ、清桜だからやましいことはしないんだけども。

ある意味神みたいな理性してんな清桜。

今年もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ