*17*
これにて修学旅行編はラストになります。
次は・・・どうしましょうw
ふと、目が覚める。どうやら考え事をしているうちにまた寝てしまったらしい。始めは布団から出たくなくて再び寝ようとしていた朝貴だったが、微かに聞こえる水の音に気づいて体を起こした。そこで水の音は途絶えた。ふと、隣のベッドにいたはずの清桜の姿がないことに気づいた。そして浴室に続くドアが開いて清桜が現れた。どうやらシャワーを浴びていたようで髪の毛から雫が滴っている。
「あー、朝貴おはよ。」
「おは・・・ようございます・・・って、その恰好なんなんですか!?」
なんで腰にタオルまいただけで出てくるのこの人は!!
「服とか全部こっちに置いたままシャワー浴びたもんでさぁ・・・あはは。俺朝ダメなんだよねー。」
「そーみたいですね。ですけど朝からやめて下さい。」
「朝貴つめたいー。俺病み上がりなのに。」
「そーいえば、もういいんですか?熱とか・・・。」
「うん、すっかり治っちゃった。でも朝貴が看病してくれるならもう少し風邪ひいてたかったな。あ、一緒にシャワー入る?俺まだ目、覚めてないから入ろ・・・ぶふっ!!」
「入りません!!一人で入れます!!」
あれ・・・でも、普通だ。もっと緊張するとか、挙動不審になるかと思ってたのに。会長と普通に話せてる。まぁ、会長あのこと知らないからだけど・・・でも・・・良かった。
「ひどーい。病み上がりなのに、枕ぶつけるなんて。」
「おはようございます。目、覚めましたか?」
いまあるこの環境を壊したくなんかない。
それがたとえ、触れるはずがなかった環境でさえ。守りたい。
当たり前の日常でも、僕にとってはそれらすべてが新鮮で
真新しいもの。
狭い檻の中にいた
あの頃にはふれあえなかったもの
それが現在。
外って、楽しいんだ。
あの時ふれあえなかった。
でも
今はそれができている。
たとえそれが僕の居るべきところではなくても
せめて
せめていられる間だけでも
僕はこの環境にいたい。
北條 朝貴として、生徒会会計として・・・・
今だけは自由に生きていたい。
朝が来る
その時まで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「朝貴、荷物まとまった?そろそろ空港行かないとね。」
「は、はい!」
長いようで短かった。いろんな事があった修学旅行は、こうして幕を閉じた。