*15*
書いてて恥ずかしくなったのはひざびさ。
でもこんなんで恥ずかしがっちゃだめですよねw
でもこういうの好きなんです。
どういうのかは↓をw
静かに、ただ寝息だけが聞こえている。だがその寝息は、一定なものではなく、どこか苦しそうに荒れていた。ホテルに帰って来てから数時間、朝貴はひたすらそんな寝息を立てて寝ている清桜の額を、水にぬらしたタオルで拭っていた。
「こんなときどうすればいいかなんて・・・・わかんないよ・・・。」
看病してもらうことはあっても、看病するなんてことそれこそ一度もなかった。今までしてもらっていたことを思い出しながら、朝貴は汗をぬぐっていた。一緒に来ていた保険医は今違う生徒を見てるらしくすぐにはこれそうにない。清桜が熱を出したのが、ただの過労から来たものならいいのだが・・・とそんな風に不安になる。湿らせて冷たくなっているはずのタオルがすぐに熱く熱を持つ。体温計がないから何度出ているのかもわからない。とりあえず朝貴は、洗面器の中にためた水を変えるためにいったん洗面所に向かった。新しい冷たい水を入れる。その水でタオルを湿らす。ただその繰り返し。ただそんなことしかできない。薬だって、一人じゃ買いにも行けないし・・・ほんとに何もできないんだなと思う。洗面器を持ち、再び清桜の傍らに戻る。
いつも、しっかりしたところ(まぁ、多少ふざけたとこも見るが・・・)しか見たことがなかった分、こんな清桜の姿を見てるとさらに不安が膨れ上がる。大丈夫なのか、心配で心配でたまらない。しっかりと水を絞り、清桜の額に浮かぶ汗をふきとろうとしてのばした右手を、突然清桜の手がつかんだ。
「っえ・・・・!?」
「・・・・・・・・・ん・・・・・。」
起きたのかと思い、一瞬手のほうに視線を移していた朝貴は再び顔を見た。だが、まだ清桜は寝ている。無意識でつかんだのだろうか。
「か・・・いちょ・・・・?」
「・・・・・・・・き・・・・・・・・・。」
何かをつぶやいているようだが、朝貴には聞き取れない。首をかしげてどうしようかと思っていた朝貴の体が突然、前のめりになって倒れていく。
「っえ・・・・っ・・・・ん・・・・・!?」
え・・・・・・なに・・・・・・・なんで・・・・・こんなことになってるの・・・?
柔らかい感触
それは唇にだった
見開いた朝貴の瞳には
間近にある清桜の顔
朝貴の頭には清桜の手が添えられていて前のめりになったのは掴まれた右手が一気に引き寄せられたから。そして、突然の事にとどまりが聞かなかった朝貴は、その力により―――――――清桜とキスしていた。それは一瞬にも近かった。すぐに清桜の手から力が亡くなった。ふらりふらりと解放された朝貴は後ろに下がり、へたりと床に敷かれた絨毯の上にしゃがみこんだ。口元に手を当てて、顔は火が出そうなほど真っ赤になっていた。大きく見開かれた瞳は揺らぎ、今起こった出来事が理解できずにいることを示しているようだった。そして、はっとした朝貴はそのまま、隣の空いているベットにもぐりこみ、頭から布団をかぶってこもった。
あいて寝てて、それでチューされちゃってって感じの好きです。
いえなんとなくですけど、それであれこれ考えちゃうのも好きです。
今回の朝貴みたいに放心しかけてるのもかわいいとおもう。ぽけっとしてるのがw