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修学旅行編長いですね。それでもあと二日なのでぼちぼち終わりが見えてきましたね。
この次はどんな行事にしようか・・・と考えを巡らせます。
早くも夏休み・・・にしてもいいんですが・・・それだともう一個の連載とごちゃ混ぜになりそうです・・・
とりあえず、修学旅行編を進めますw
修学旅行三日目。この日は生徒会四人組での行動する日。
「いやぁ、俺らなんか損してるっすね。」
「え・・・なんでですか?」
「そりゃ朝貴はいいさ。会長といつでも一緒だからな。」
「な・・何がですか!!」
「つまり、淳は風紀が個人行動できる日が二日あるのに対し、俺らは一日しかないのが損だと言ってるんですね?明日もありますけど、明日は午前中だけであとは空港で帰るだけですから。」
「そうっす!」
「そか・・・先輩たち付き合ってる人いるんですもんね・・・。」
あったことないけど。うちの学園にいるって言うから男だよね。うーん・・・気になるけど・・・っていうか。
「べ・・・別に会長と一緒だからってなんでぼくがいいってなるんですかっ!!」
「素直になれよ~?顔よし、スタイルよし、頭脳よしの会長だぞ?」
「そんなの関係ないです!!僕男ですから!」
「朝貴、この学園にいる以上、その言葉は意味を持ちません。」
「榊原先輩―・・・。」
「そうそう。朝貴だってこんな風に迫られたらうんうんって頷くようになるぜ?」
そう言って淳は朝貴の腰に手を回すとそのまま自分のほうへ寄せた。そしてあごの下に手を入れて朝貴の顔を上げさせる。
「ちょっ・・・・。」
「淳・・・そんなことしたら清桜が黙ってませんよ・・・ほら・・・って・・・あれ・・・。」
「会長?」
「いつもだったらここで『朝貴に触るな!』とか言ってくるはずなんすけど・・・。」
三人の期待?の人物の清桜は、やや後方で立ち止まって自分の額に手を当ててうつむいていた。そして、少し遅れて反応を示した。
「ん・・・ごめん・・・なんか言ってた・・・?」
「か・・・かいちょ・・・?」
「なんか・・・くらくらすんだよね・・・。・・・俺先にホテル帰ってていい?」
「無理しないほうがいいですしね。どうぞ。あとは俺に任せてください。」
「あんがと。じゃーね。あ、朝貴部屋のカギ、はい。俺・・・スペアキーもらってはいるから・・・。」
朝貴に鍵を投げ飛ばした清桜は、そのままホテルへと帰って行った。
「ありゃ、マジで風邪っぽいっすね。」
「ああ見えてまじめですからね。今回の旅行のために、会長である清桜は俺以上に走り回ってましたし・・・。」
し・・・知らなかった。僕はただパソコンに向き合ってたりするだけだったのに・・・。もしかして、ずっと遅くまで仕事してたのかな。徹夜とかあったのかな・・・。もしかして、昨日無理したのかな・・・。
「はっはーん?朝貴やっぱ会長のこと心配なんだろ?」
「そ・・・そりゃ・・・あんな会長初めて見ました・・・。」
「まぁ、あんなに体調崩してるのは俺も久々に見ましたね。」
なんだかんだいって・・・仕事さぼったりしないもんね・・・・。
「あ・・・あの・・・僕も帰っていいですか?会長・・・その・・・心配だし・・・。一人じゃ危なっかしいというか・・・・。」
「そういうと思いましたよ。構いませんよ。あとは俺と淳に任せてください。」
「たーっぷり会長のお世話してやんな。」
「うー・・・なんでそんなにやにやしてるんですかぁ!!じゃ、そういうことで!!」
朝貴はすぐに会長を追いかけた。追いかけたといっても、走ればまた足が動かなくなるので、やや早歩きでである。それでも、熱のせいなのかふらふらの清桜にはすぐに追いつき、自分も一緒に帰ると言って、それじゃ朝貴が・・・とかぶつぶつ言っている清桜を強引に引っ張って帰った。部屋に帰ると、清桜はすぐベットで寝てしまったのだった。
淳の行動に下心などはありません(ここ大事)。
一応いますので恋人君がw
朝貴とじゃれるのはただのおふざけ。
にしても、最近朝貴って鈍感なのかねって思います。いい加減ドキドキしてもいいはずなのに。いい加減清桜に惚れてもいいはずなのに・・・。
ともあれ、次回もよろしくお願いします。