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夕焼けに桜咲く  作者: 朝比奈 黎兎
第2章 修学旅行
11/73

*10*

今回、ちょっとあれてきなはなしがありますが、そんな生々しくなんか書いていないので、大丈夫だとは思いますが・・・。


苦手な方は、下のほうまでスクロールしちゃってください。


朝貴が異変に気がついたのは、噴水に映る影が増えたからだった。朝貴の影と、それよりもやや大きめの影が二つである。なんだろうと朝貴が振り返ると、フランス人らしき男が二人立っていた。そして朝貴に向かってフランス語で話しかけてきた。


だから・・・僕わかんないんだよ・・・フランス語・・・。会長!カムバ―――ック!!


しかし、そこからは清桜の姿は見えない。声をあげても、噴水の音にかき消されるだろう。どうしようかと悩んでいた朝貴の腕を、二人組の片方がギュッと握ってきた。


「え・・・・ちょ・・・うわっ・・・!!?」


いきなりそのままの状態で歩きだした男。朝貴も自然に歩かざるを得なくなる。


え・・・え・・・もしかしてこれって・・・ゆゆゆゆ誘拐!?どどどどどどうしよ・・・異国の地で誘拐とか・・・無事に帰れるわけないよね・・・・。


「ちょ・・・やだやだ・・・離して・・・やだぁ!!」


だが、はいているサンダルのヒールのせいであまり足に力が入らず、抵抗してもそのまま引きずられるようにどこかに連れていかれている。


「やだっ・・・誰か・・・誰か・・・助けて・・・誰かぁ!!!」


なりふり構わず大声を上げる朝貴。ちょっと路地に入ったところで、思いっきり壁に押し付けられるまでは叫んでいた。壁に押し付けられ、頭がくらくらする中、朝貴は見た。男たちの目を。その瞬間、ぞくりと背筋に寒気が走る。


まって・・・ちょっと待って・・・・。もももも・・・もしかしてこの状況・・・やばい?別の意味でやばい?あれだよ・・・これってあれだよ・・・食べられちゃう数秒前的な状況じゃない!?だってこの人たちあの時の風貴委員長と同じ目してるもん!!ぎゃあああああああここ学校じゃないのに―――――!!絶賛貞操の危機とか・・・やだあああああ!!


そして朝貴の想像は悲しくも的中してしまうのだ。しだいに伸びてきた男たちの手は、朝貴の体のラインを滑るように上から下へと動く。その感覚の気持ち悪さに、思わずびくんと体がはねた。それを見て男たちが笑みを浮かべるのを見て朝貴は泣きたくなってくる。この人たちは、朝貴がいくら女装してるからといって女だと思ってこんなことをしてるのではないと分かった。いくら朝貴が華奢でも、男の子の体付きなところはいくらでもある。胸だってないに等しい・・・というかないし、あれだってちゃんとあるのだ。声だって低くもないが高くもない・・・。つまり、男たちは完全に朝貴を男だと知った上でこんなことをしているのだ。それに気付いたとたん、さらに気色悪さが強調された。


やだ・・・・やだ・・・なんで・・・・なんで・・・・。修学旅行だよ・・・初めてのフランスなのに・・・なんで・・・なんでこんなことになって・・・。いやだ・・・こんな・・・わけわかんない人たちに・・触られるの・・・気持ち悪いよ・・・。怖い・・・やだ・・・やだ・・・・やだよ・・・・。


「だ・・・れか・・・たすけ・・・・・・・・・・・・・かいちょ・・・・。」


自然と浮かんだ一人の存在。でも、なぜかきっと助けてくれると思えた。そしてつぶやいた。会長・・・と。


ばしゃっ


触れられる感触から逸れようと、目をつぶり涙を浮かべていた朝貴の顔の前でそんな音がした。涙があふれた音ではない。服が引き裂かれた音でもない。じゃ・・・この音は何だろう。そう思い、朝貴は恐る恐る目を開けた。するとそこには驚きの光景があった。今まで朝貴のすぐそばにいて触って来ていたはずの男たちはなぜか顔をこすりながら少し離れたところにいた。顔がぬれている。濡らした何かが目に入ったのか、目を開けられないでいるようだった。そして朝貴の目の前に、見慣れたあの薄紫の頭・・・。


「か・・・いちょ・・・・・。」


助けに・・・・来てくれた・・・?ほんとに・・・・?


清桜は空になった二つのコップを地面に落とし、いまだに顔を拭っている外人二人をにらみつけていた。


食べ物粗末にしちゃいけませんw


ジュースとかって、目に入るとしみるものなんでしょうか・・・

私はそんな経験ないんでわからないのですが・・・


いまさらですけど、薄紫の頭って・・・どこかのおばちゃんみたいだなw

いえ、清桜のはかっこいい頭ですので。それなりのヘアスタイルです。多分w

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