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少し怖い話

作者: ゆー
掲載日:2026/04/12


これは同僚の友達が体験したお話。


仕事の都合で初めて一人暮らしをすることになったT君は、メゾネットタイプのアパートに住むことになったみたいです。


1階と2階に部屋が二つずつ、合計4部屋ある築三年の比較的新しいアパートの202号室。


日当たりも良く、トイレとお風呂は別、部屋も家具付きロフト付きの綺麗で当たりと思える物件でした。


101号室には世話好きの大家さんが住んでいて、何か困り事があればいつでも相談出来るし、他の二つの部屋の人とも、外で出会えば挨拶をする位には良い関係を作れていたそうです。


出勤時間が近いのか、特にお隣さんとは良く会うみたいで、朝8時ごろにスーツ姿の男性と、一緒に出てくる4.5歳くらいの男の子に挨拶をするとニコニコ笑いながら元気いっぱいに返してくれると言っていました。


それから半年くらい経った頃、サイレンの音で目を覚ました夜があったみたいで、いつもならすぐに二度寝するのですが、どんどん近付いてくるので外に出てみたみたいです。


するとアパートの前にはパトカーと救急車が1台ずつ、道路の端には前がへこんだ白い軽自動車が1台。

同じく外に出ていた大家さんに話を聞くと、どうやら隣の男性が車に轢かれてしまったみたいです。


複雑な気持ちで救急車を見送ってから数日後、隣の部屋はいつの間にか空き部屋になっていました。


たまたま大家さんと会った時に話を聞くと、どうやらお隣の男性は事故で亡くなってしまったようでした。


そんなに親しくしたわけでもなく、挨拶をするくらいの関係でしたが、知り合いが亡くなるのは心に来るものがあるようで、T君はしばらく元気がなかったようです。


それから3ヶ月、元通りの生活に戻ったT君のもとに大家さんが訪ねてきました。

どうやら隣に新しい人が引っ越してくるみたいで、おそらく挨拶に来るだろうから仲良くしてあげて欲しいと伝えにきてくれたみたいです。


数日後、土曜日のお昼にチャイムがなり、外を確認すると見知らぬ男性が立っていました。


あぁ、新しいお隣さんか


そう思ったT君がドアを開けると、手提げ袋を持った男性とその後ろに立っている4.5歳くらいの男の子がいました。


隣に越してきたSです、これからよろしくお願いします。

挨拶と共に手提げ袋を渡してくれた男性。


T君は頭がまわらないまま反射的にお礼とこちらこそよろしくお願いしますと伝えると、

男の子がいつものようにニコニコ笑いながらこっちを向いていたそうです。






いつの日か大家さんに聞いた所、事故で亡くなった男性は独身で、子供の姿はT君以外には見えていなかったようです。


それからどうなったのかは分かりませんが、彼は今もまだそのアパートに住んでいるみたいです。









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