版権図鑑③
【少女艦隊×プリティーフリートとサン・マルコ"セシリア"】
ゲーム開発会社D4機関が開発したソーシャルゲーム、及びそれを原作として大手企業マルヤマ社が展開しているメディアミックス企画の総称。俗称は「プリフリ」。いわゆる擬人化モノで、世界各国の軍艦を美少女擬人化した「少女艦」を編成した艦隊で、深海から現れる敵であるDEEPを撃退するという内容。
当初は2、3年の展開を予定していたのだが予想外に作品はヒットし、影響はゲームを飛び越えてコラボパッケージのプラモデル等のグッズや、現実世界でのコラボカフェ等様々な展開を見せた。二次創作においても魅力的な少女艦はオタク達の股間を刺激したようで、おびただしい数の同人誌が書かれた事も有名。
そんなこんなでヒットしたプリフリは当然のごとくアニメ化の話が出たのだが、それがプリフリ黄金時代にトドメを刺す事になった。
作画はよかったのだが目茶苦茶な脚本、軍艦という特徴を活かしきれていない戦闘描写にファン層を無視した作り手の自己満足としか思えないシリアス描写………少女艦の一人が戦死する描写等、どう上品な言い方をしても「だめ」としか言えない内容であった。
当然ながらファンの愛情は失望による怒りと憎しみへと裏返り、公式アカウントには連日無数の罵詈雑言が飛び、出演声優への殺害予告も絶えず、某動画サイトではゲイポルノ男優がD4機関の本社を爆破した。
こうしてプリフリには大便を意味する「ブリブリ」の渾名がつけられ、かつての人気ゲームは悪いコンテンツの代表例と言われるまで転落した。が、それでも支えてくれるファンはいてリアルイベントは今でも行われているものの、その様すらネットでは白い目で見られ「中々死なないゾンビコンテンツ、早く死ねよ」と皮肉られている。
そんなプリフリの少女艦であるセシリアはイタリア軍の強襲揚陸艦サン・マルコを元としており、正式名称は「サン・マルコ"セシリア"」。「愛」を行動原理としており、仲間の少女艦にも愛の素晴らしさを説いているという変わり者で、実は少女と言える年齢ではなく、話すと死語を連発する等いわゆる「バブリーなおばさんキャラ」として設定されている。
上記のアニメにおいても最終回において別の基地から駆けつける様が描かれたが、出番はそれだけであり、同じような少女艦も山ほどいた為に「無駄な描写」として批判の対象になっている。誰が呼んだか「美少女バイキング」「処分セール」。またプリフリが否定の対象に落ちてからは上記のキャラ付けも「安っぽい、安易、薄っぺらい。厚みがあるのは乳尻だけ」という批判に晒されている。
なおセシリアを始めとする少女艦の耳が鳥類の羽根のようになっているのは、彼女らがセイレーンの近縁である事が理由だという。
【ギンタメン】
2002〜2019年まで週刊少年ジャックで連載していた「大江戸なんちゃってSFギャグ漫画」で、江戸時代末期に黒船ではなく宇宙人の宇宙要塞が漂着してきたIFの歴史を描いているSF作品………
………なのだが、主人公はアルコール中毒寸前の常に死んだ目をしている何でも屋であり、仲間もツッコミ担当のメガネに傍若無人なアメリカン少女等おおよそ真っ当なSF少年漫画とは思えず、舞台である繁華街を中心にキャバ嬢やヤクザやらと少年誌でやるには少々生々しい下ネタやどぎついギャグの数々。作中でも自虐的に言われていたが「女子に夢見がちな男子中学生の夢を粉々に粉砕する漫画」との事。
またそんな内容でありながら女性人気の高い作品であり、理由としては上記の生々しい下ネタやギャグの都合上|女性視点では受け付けない女性キャラ《男が喜ぶ萌え美少女やお色気要員》が登場せず(むしろ風刺として馬鹿にしている)それ故に男に媚びず、社会の汚い場所で逞しく生きる女性の強さが表現されている所。何よりそんなマイナス要素を補って余りある熱いドラマや泣ける人情が垣間見える所にあるだろう。
………しかしながら女性人気の結果、中二病の腐女子バージョンとも呼ぶべきイタい人達の象徴になってしまった感もあり、作中でもツッコミとして用意られる「オイイイッ!」を連語する様が学校やネットで散見され、嘲笑の的になっている。
当然ながら掲載誌のメイン顧客であるハズの男子中高生やネットの男達の間での評判はあまり振るわず、本来男子のためのハズの少年誌に我が物顔で腐女子が乗り込んてくる原因になったとして批判的な意見が上がる事も。
【This 地球防衛隊】
G3パブリッシャーが開発した、安価がウリのゲームシリーズ「プライス2000シリーズ」の一つとして発売されたアクションシューティングゲーム。プレイヤーは地球を守る組織EDSの一員となり、宇宙から迫りくる悪の侵略者を、本部から銃火器や多種多様なビークルを駆使して撃退してゆく。
銃を撃ちまくれば勝てるという奥のない操作や、敵となる侵略者の生物兵器が明らかに過去作の昆虫観察ゲームからグラフィックを流用したであろう巨大昆虫である事や、往年の特撮とB級SF映画を混ぜ合わせたようなチープな世界観は発売当初はクソゲーの烙印を押された。
が、その独特なノリや通信等の耳に残るセリフ回しや、チープが故に新鮮に見える世界観。そして上記の通り単純であるが故に「ゲームが下手でも楽しめる」という操作性はコアなファン層を生み出し、プライス2000シリーズ終了後も独立したシリーズとして今まで9までのナンバリング作品が発売される事となった。
ファンの合言葉は「EDS!EDS!」。
【バジュラシリーズ】
日本における特撮、並びにサブカルチャーの出発点とも言える和製怪獣映画の元祖。アメリカの「キングボンゴ」や中映の「ガニラ」と並んで世界的に有名な怪獣「バジュラ」を主人公とする一連のシリーズ。
1954年に公開された第一作の時点で「核実験によって目覚め突然変異を起こした古代怪獣バジュラが日本を襲い、人類が知恵と勇気を尽くして立ち向かう」という怪獣モノの基本が出来上がっており、休眠と復活を繰り返しながら今まで100近くの作品が作られてきた。
なお一部ではバジュラの復活・休眠に合わせて特撮作品の勢いが変わるともされている。
【ギガンターJ】
漫画家の「名貝洋」が書き上げたロボット漫画。それまでの特撮ヒーローの延長線の遠隔操作・独立起動が中心だったロボット物に、パイロットを乗り込ませて操縦するというスタイルを持ち込み、後に続く様々なロボット物に影響を与えた。
アニメ化もされたがこちらも大ヒットを記録し、今では考えられない二年に渡っての長期放送という快挙を成し遂げ、これは数十年後の「在来線変形ロボ・ザイラリオン」が現れるまで不動のものだった。
著作権は名貝が代表を務める企業パッションプロが管理しており、続編に「グランドギガンター」や「円盤ロボメガスダイバー」、派生作品に「ギガンカイザー」をはじめとするOVA作品等がある。
【ベクターロボ】
上記の名貝洋の盟友でもある漫画家「岩川蓮」が同じくパッションプロ、並びに西映アニメーションで制作したギガンターシリーズに続くロボット作品。
ギガンターによって確立された「ロボット」に同時期に放送していたお面ライダーの「変身」要素を加えた結果"3機のマシンが合体し様々な形態に変身するロボット"という画期的な作品に仕上がり、ギガンターと同じく後発の作品に強い影響を与えた。
また岩川蓮は同作のコミカライズも担当していたのだが正統派ヒーローであるTV版とは打って変わって怪奇と暴力が目白押しの血湧き肉躍る作風になっており、アニメ終了後にコミカライズ版の世界観で独自展開した「真ベクターロボ」「ベクターロボ・ジーク」、それらを元にしたOVA版ではそれが顕著になっている。
上記のギガンターJとウィンダムシリーズ構成と合わせて、ロボットアニメに革命を起こした「ロボット御三家」とも呼ばれる。
【次回予告】
物語が変換点に来たって時に呑気にバカンスなんか行くなってのは解るぜ。
時代に合わない?真面目にやれ?女性読者に配慮しろ?でも許してくれよ、俺も男だ。どれだけ御託を並べても、高尚で為になるエモい話よりも、かわいい女の子の水着とでっけえオッパイの方が本能的に大好きなのさ。
次回「環境保全と動物愛護はまず同族のホモ・サピエンスに優しくする所からはじめよう」
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