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2021.6.19 九州大学文藝部・三題噺

砂の城

作者: 亜鈴ゆずさ

心臓がうるさかった

心臓だけがうるさかった

全部全部失って、もう何もいらない

うるさいだけのこの心なんていらない


寒い冬の海には 隣に温もりがあった

暑い夏の山では 僕は凍えているのに


冬になったら 温もりは戻ってくるの?

海に行ったら 温もりは戻ってくるの?


砂で塗り固めた嘘を愛で溶かすような日常が好きだった

でも 溶かしてはならない嘘だった?


僕はひとり

崩れてしまった砂のお城の心臓に穴を掘って

指先が触れ合うのを待っている


愛に縛られた自由

僕は砂のお城に囚われている


だから僕は自由の女神に穴をあける

これは遊びなんだ ただの

心を壊す

ただのひとり遊び

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