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プロローグ

初めまして! はなもりです!

初めてこういった作品を書くのでどうぞお手柔らかに…。

とりあえず完結を目指します。


「いい加減婚約をやめましょう!」

「この俺にいったい何の不満があるんだ?」



私はアンカーソン公爵家に生まれたアナベル

優しい父と母、3個上のサイモンお兄様に可愛がられ幸せなのだけれど

私にはただ一つの願いがあった。


それは幼馴染で憎き悪友でもあるリックことパトリック・セヴァリーとの婚約破棄

そもそもこの婚約は仲の良かった互いの両親がノリで結んだもの

これでも公爵家に生まれた以上、恋愛結婚なんて望めないことはわかっている。


それにしても! パトリックだけは勘弁して欲しかった!

私たちはとにかく仲が悪い。

というか私の方は歩み寄ろうとしていたのに向こうに全然その気がない。

会うたびに嫌味を言われ私はすっかりこの婚約が嫌になっていた。


デビュタントする20歳の歳になった時、この婚約を本格的に進めると両親に言われている。

それならば、それまでにどうにかするまで!


「ねえ、婚約破棄って一般的にどういう時に起こるの?」


私は幼い時から一緒にいる侍女のリリーに尋ねる。


「え、婚約破棄ですか?」


私が何か良からぬことを考えているのではないかと訝しげな顔を向けてくるリリーに慌てて付け加える。


「いや、別に私の婚約をどうにかしようっていうんじゃないのよ?ただ、あ、ほら!逆にダメなことを知っておいたほうが気をつけられるかなって思って!」


危ない危ない。私がリックとの婚約を破棄するための方法を探しているなんて知られたら大変だ。

いや、大変というより面倒臭い。


セヴァリー公爵と夫人は私とリックの婚姻を切に願っている。

それもパトリックの性格に難があるからだと思うけれど。

だから私に会うたびに


「ベルちゃん〜!うちの息子をどうかよろしくね!もう!本当に!ベルちゃんにしか頼めないの!」


と頼まれるのだ。

その度に私は苦笑いでその場を逃れる。

だから破棄したいなんてなかなか言い出せない。


「どちらかが不貞をした場合か、何らかの事情があって双方の了承が得られた場合とかですかね?」

「何らかの事情って?」

「どちらかに好きな人ができたとか、あとは家の事情とかでしょうか?」


ふむ。家の事情はどうにもならないし、そもそもどちらも歴史ある公爵家で家は安定している。

それならば


「わかった!リリーありがとう!」

「お願いですから何か余計なことはしないでくださいね!」


とリリーに必死な顔で頼まれてしまう。

心の中でてへっと笑っておいた。




読んでくださってありがとうございます!

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