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ゴミから神への可能性  作者: ノワール
8/10

体に鞭を打って

俺は訓練を開始したわけだが、ひとまず足腰を鍛えた。


「ぬおりゃーーー!」


朝から夜まで狩りと睡眠と食事以外はとにかく

走る、走る、走る、走る!!! それも全力疾走した。


「よし、前より速くなった。だが、まだ足りねぇな。」


『努力超成長』のおかげで、スピードはどんどん上がっていった。


それをひとまず一年間続けた。すると、走るのに目が追いつくため、動体視力も上がった。

ただ無心で走り続けた。


ある程度満足しては


今頃アサキ達はもっと速くなってるのではないか


というふうに思い、また上を目指す。


雨の日も、雷を避けながらでも、足がどんなに悲鳴をあげても走った。


さらに次の一年間と半年は、魔法を創り、極めた。


最初の方は魔力量が少なすぎて気絶しまくった。それでもこりずにひたすら魔法をつかっていた。


すると、さすがの『努力超成長』。魔力がどんどん増えた。


時には吐き気が、頭痛が、腹痛が、一晩中続いたが、それでも使った。



この頃からだろう、満足という感覚が少なくなったのは。満足したらそこで終わりだが、俺にはスキルのおかげで終わりなんぞなかったのだ。


そして一年間、ひたすらに刀を鍛えた。魔法で一級品の刀を作ることもできたが、基本木刀だった。


それでも、的確に相手の弱い部分を完璧な角度で速く切れば、岩ですら切ることができた。


木刀をふるい、手にマメができたりふれなくなったら回復魔法で治し、またふるい始める。

それの繰り返しだ。


残りの半年は、魔物を倒しまくった。ほとんどの敵はザコだったが、時にはそこそこ骨のあるやつもいた。

けれど、ピンチになっても負けるということはなかった。


そして、四年ほど経ち、ついに俺は18になった。


「もうそろそろ山を出よう。まだ修行の余地はあるけど、決着をつけたい。たとえこれで負けても、それは仕方がないことだ。その時にまたかんがえよう。」


俺は山をあとにした。



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