コーヒーより苦い現実
「おい、どうなってんだよ?」
「どこよここは?」
パニックになるみんな。そりゃそうだろう、さっきまで教室だったのに、見知らぬ場所にいきなり変わったのだから。
そんななかで、豪華な格好をした王様らしき人が話し出した。
「救世主の皆様、どうか落ち着いてください。私の話を聞いてくれませんか?」
周りがしずかになった。
「ありがとうございます。それでは、コホン。ここはロサリル王国と言いまして、いわゆる別世界や異世界と言われるものです。今回このような形でお呼びしたのは、お願いがあったためです。」
ん?これってもしかして
「皆様には、この世界を救ってほしいのです。現在この世界には魔物と呼ばれる生き物達が大きな被害を出しております。それを、倒していってもらいたいのです。ゆくゆくは、魔王と呼ばれる魔の頂点にたつものも倒してもらいます。」
うっわマジかよ、予想的中だ。ざわめきが広がった。言い方からして拒否権は無さそうだし、恐ろしいことにまきこまれてしまったようだ。
「ちょっと待て、それはそっちの勝手だろ?俺達を帰してくれよ!」
「そうだそうだ」
「勝手すぎたぞ!」
口々にみんなが文句を言う。
「静かにしてください。帰ることは不可能ですし、戦わないのならいつか魔物に攻め滅ぼされるだけ、戦うしかないのです!」
な、なんて自己中な。周りが一斉に静まる。きっと理解したのだろう、戦わなきゃいけない現実の世界なのだと。
「皆様方転移者には特別なスキルが宿ります。『ステータスオープン』と言ってみて下さい。」
わびる様子もなく、国王は言った。あきらめたみんながステータスを開けるなか、俺もステータスを開けた。