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第16話 お兄さん

次からは修行ですわいな!

そして再びハジメが目を覚ましたのは時計の針がてっぺんを少しまわり部屋からは綺麗なまん丸い満月が見えており枕元にパンとジャムと水に置手紙が置いてありそのまま手に取り布団の上でダラダラと読み始めた。


「よく寝たわ〜

ふむふむふむふむ起きたらパンを食えと?

今何時だとおもってんだよ!

まーいいや食うか〜腹も減ってるし

そしたらもっかいねるか〜」


そしてハジメは飢えた動物のようにムシャムシャと全てくらい尽くしその量は食パン一斤にフランスパンの様なパンを3本それにジャムも瓶ごとたいらげていたのだった。


「ふぁぁぁあ〜

いっぱい食ったしもっかいねるとするかー

明日から修行また頑張らねーとな……」


そしてそのまま再び眠りにつき朝になる前にリムシーが部屋にやってくると手にはクエストの用紙を握り顔から汗を流し絶望感たっぷりの表情を浮かべていた。


「どうした?

そんな顔して〜体調でもわりーのか?

それともまたママから無茶振り?」


そう聞くとリムシーは顔を横に振り震えながら話した。


「は、は、は、は、はじめさん……

ママじゃないですよ……次はパパからです……

前回より厳しいかもしれません……

どうしましょう?」


頭を横に倒しながら何の事かわからず少し考えていたがなかなかいい案が思いつかないでおりその結果いつも通り修行をする事になったのだった。


「さー今回はパパが出してきたって事はパパに修行して貰わねーとな!

つえーのか?」


「あ、当たり前じゃないですか!

うちのパパあー見えて一応ですけどこの世界に10人しか存在しない拳神(けんしん)ですよ?

ハジメさんが何万人いてもおそらくですけど瞬殺ですよ……走馬灯見る暇なくいっちゃいますよ」


そんなこと初耳なんだけどなんて事をハジメは心の中で叫びながら涙していたのだった。


「おいそれよりリムシーそのクエストの内容ってなんなんだ?」


「クエストというか大会ですね……

魔法武術の……しかもまさかのタッグですよ

最後勝ち抜いたら拳神えの挑戦権が得られるみたいです……もちろん相手をしてくれる拳神はパパですけどね」


そんな事を唐突に告げられたハジメは現在置かれている状況がイマイチ掴めずそんなにやばい状況なのかななんて事を思っていた。


「まー決まったからには修行するしかねーよな?

格闘技はやっぱりパパに教えてもらった方がいいのかな?」


「そんなの当然ですよ!

パパ以外に聞いても勝てる可能性なんてほぼないですよ……

てか聞いてもほぼゼロですよ!」


そして早速2人はパパの元へと向かい稽古をつけてもらう為お願いしに行くと何と断られてしまい途方にくれていると以前ミリオ鳥の焼き鳥屋にいた店主に再び出会と店主は深々と少しくすくすと笑いながら謝るのだった。


「こ、この間はすまんかったな……ぷっ!くす……

実はなあの焼き鳥味付けに入れちゃダメなもの間違えてて入れちゃって色々たいへんだったろ?

まーそのお礼といっちゃーなんだがなんでもつきやってやるけどなんかしてほしいこととかねーか?」


そう聞かれた2人は口を揃えて「強いですか?」などと唐突に質問したせいかお兄さんは笑いながら答えた。


「つえーぜ俺は!

なんたってこう見えてこの世界に10人しかいない存在だからな。

でっ目的はなんだ?いってみろ」


そう問われるとはじめはこいつなんか偉そうな奴だななんて思いながらもついてるなーなんて事も思っており弟子入りする事に決めこれから起こる事を伝えた。


「俺たち2人は次に開かれる魔法武術の大会に出ようと思ってるんだけど、ラスボスのところまで行けたとしても今のままだと勝てる見込みがないんだよな……

それでそんな俺たちに魔法武術を教えてください!」


すると店主のお兄さんはニヤッと笑いながら言った。


「いいぜ〜なんでもっていっちまったしな!

だけど多分ついてこれねーぜ?

いくら才能があったとしてもお前らまだ子供じゃん?」


すると2人は口を揃えて笑いながら答えた。


「上等です!」 「上等だ!」


そして2人はお兄さんの修行の場へ連れて行かれるとあたりの光景はなぜだかでかいクレーターの様な跡が無数にありクレーターの中はマグマになっていたり凍りついていたり動物の骨が無数に捨てられていたりいろいろなクレーターが存在していた。


するとお兄さんはその中のクレーターの一つのマグマの中に飛び込んでしまいそのまま2人は慌てて確認しに行くとなんと余裕そうにマグマの上にねっころがり話し始めた。


「さーお前ら2人とりあえずマグマの上で寝れるくらい強くなってもらうから覚悟しとけよ?」


そう告げられ2人の顔は真っ青にそして身体中から変な汗が出てきながらもとうとう修行が始まってしまったのだった。

まだまだ続くのでよろしくです!

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