第14話 転生者
お久しぶりですー
ねむたいわ
たくさんよんでねん
そして崩れた洞窟の中に黒色のローブに身を包み頭深くフードをかぶった男が入ってくると下卑た笑い声を上げ、生き埋めとなった2人のぐちゃぐちゃに潰れた死体を確認すると高らかにさらに笑い上げながら大声で叫んだのだった。
「ひゃつはっはっはっ!
あはははあはあひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!
やったぜ……やったぜ女神様よ!
見てたかちゃんと?俺の勝ちだぜ!」
すると大人びたセクシーな声で謎の女神はその男に語りかけるのだった。
「はてはて本当に勝ったと思っているとしたらお主の頭の中は相当お花畑じゃのー」
女神にそう言われると男は更に大きな声で笑い上げながら馬鹿にするように女神に話しかけた。
「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
女神様もおもしれー事言うんだな!
目の前に臓物垂れ流しの四肢バラバラぐちゃぐちゃのメスとオスの死体があるのが見えないんでちゅか?」
すると女神もそんな男の事を嘲笑いながら小馬鹿するのだった。
「……あははははは!
そんな事じゃからお主はいつも惜しいところで殺されるのじゃよ!
今回もまたそうなるかものぉ〜
はてはて本当に目の前にあるのは死体ですかな?
お主が異世界で得た洗脳能力の効果は何に弱かったか覚えておるか?」
そう女神から問われるとローブの男は目を大きく見開け頭から大量の汗を流していたのだった。
「まさか……まさかそんな事あるわけ!
あるわけねーよ絶対!
確かに洗脳して操った奴は幻覚魔法やら他にも強力な魔法は使えたみたいだがまさか爆裂魔法の音で洗脳が解けるわけ……
違う……そうか……そう言う事か!」
そして謎が解けた瞬間黒いローブの男の首がエイリスの風魔法によりふきとばされたのだった。
「よくも……よくも……私を利用したな!
これは報いだ諦めて死んでくださいローブのおじさん!」
そして吹き飛んだ首はそのまま地面にごとんとおち、目からはすでに生気を感じれなくなってしまっていたのだった。
ためらいなく魔法で簡単に人を殺したエイリスを見たハジメは声を震わせながら悲しそうな声色で呟いた。
「お、おいおいおいおい!
おまえ……なんで……そんなに簡単に人を殺しちゃうんだよ!
殺す必要性なんてなかっただろ……」
するとエイリスは不気味な笑い声を洞窟に響かせながらゆっくりとハジメの元に歩み寄ってくるとそのまま腹部にめがけて風魔法をぶつけるとたまらずハジメはその場にうずくまり裂けたお腹に手を当て命が流れ出していくのを感じていたのだった。
「あぁーなんかすげーお腹のところがあったかいな……そうか……また俺死んじゃうのか……
嫌だ……また死にたくない……」
すると銀髪の女神様が絶命しようとしているハジメの頭の中に直接かたりかけた。
「いいんですか?
またそんな風に訳もわからず殺されてしまっても?
もしこのまま死んでしまったらサクラ色の子は一生
黒いローブの男のおもちゃになってしまいますよ?
魔力はまだ残っているんですからあきらめずに戦いぬいてみなさいそして勝って目の前の少女をすくいないさい!」
するとハジメは再生魔法を使いお腹の傷を綺麗に治しきり立ち上がって叫んだのだった。
「おいてめぇ!ゼッテー許さねーからな……
こんな事に関係ない女の子巻き込みやがって
ぜってーぶったおす!」
そういうとハジメは意識を集中し洞窟内にいる黒いローブの男の魔力を索敵し居場所を突き止めるとその場所に向かって全魔力を解放し小さな光の玉をつくりだすのだった。
「お前のこの異世界での生活はこれで終わりだ!」
すると小さかったはずの光の玉がみるみるうちに膨れ上がり無限に増大していくと光に包まれた場所はまるで元々何も存在しなかったのかと思わせるくらいポッカリとえぐれていたそしてそこに一人の男が地面にうずくまり体はバラバラになりながらもまだ生きていたのだった。
「くっそ!くっそ!クソクソクソクソクソクソクソクソ!あと……あともう少しだったのに!
てめーのせいで全部台無しだ!
絶対いつか……ころ…………す………………」
そう言い残すと男の目の瞳孔は開ききり絶命したのだった。
そして洗脳から解放されたエイリスはその場にバタンと倒れこみ気絶してしまっていたのだった。
そしてハジメはエイリスのもとにちさよりおんぶするのだった。
「しゃーねーなーどこかわかんねーけどリムシーの家目指して歩くかー
もう魔力もないし……」
とその場を移動しようとしていたハジメも戦いの疲れなのかその場に倒れこむと再び精神世界に銀髪の女神が入り込んでいき今回の出来事について話しに来たのだった。
ねむたいわ




