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千の輝きを求めて〜詩集〜  作者: ネオたかぽん
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真実の歌


点は万象を写し

僕はまた君の心に触れようとする


触れない痛み

せめて寄り添うように居ようとする


あとどれくらいしたら

僕は呼吸を止めるだろう

氷点下よりもまだ

寒く寒くこの暗闇に


誰もが持つ傷の類だ

庇うから場所はすぐにわかる


胸の中心から少し左

いつも庇っているでしょう

だから痛みは歌を歌うんだ

この痛みも僕のもの


決して諦めることのない涙も連れて

そばにいる





線は後から引かれたもの

繋げて離れてまた繋がって


優しさとはまた別のなにか

ぶら下げてやってきた


今隣に誰かいますか

居たとしても居なくても

僕は遥かあなたを目掛けて

ずっと信号を送っています


誰もが持つ傷の類だ

一番敏感なレーダーにもなる


胸の中心から少し左

いつも庇っているでしょう

だから痛みは歌を歌うんだ

この痛みは君のもの


ずっと聞こえていたからおぼえてしまった

忘れない





関係性はどうあれ

無関心でなんか居られない

欲望にも似た

羨望のようなもの

あなたに憧れ手を伸ばすことに

理由がなきゃだめかな




胸の中心から少し左

いつか離して歌ったでしょう

あの日の君は眩しかった

どんな人より勇ましかった


そして今僕も手を離して

六弦に添え胸を開いて

心から来る震えを

声に変えて


今君だけを目掛けて放つ真実の歌


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