終わらない旅
体という重りが
魂を引き留めて
僕の居場所はここだと訴える
だけどいつか命は潰ゆ
その時僕が僕だったことを誰も知らない
生きてる間
悲しい事にも苦しい事にも耐えた
耐える事に慣れた
飼い慣らされて大人になった
僕が子供を欲しいと思わないのは
この世界が余りに残酷過ぎるから
君が子供を欲しいのはきっと
もっと違った偉大な理由
君は天国僕は地獄
それぞれ別の場所へ行く運命
だから泣くわけにもいかず
ただ我慢する黙って耐える
その時君が君だったことをきっと憶えてる
だから辛い
どうしようもなく寂しい
その想いをまさか
僕らの子供がするなんて
でも僕が子供を欲しいと思うのは
そんな気持ちを知りたいから
僕が初めて恋をして
別れの寂しさを知った様に
君との愛が生命に変わるなんてなんて素晴らしいんだろう
消える前にさほんとその少し前に
僕らが僕らであったことの証拠
一人か二人 三人の家庭があったこと
愛されてるのが君だけじゃないと分かること
僕はね子供の頃をよく憶えてる
母さんが好きで父さんが好きで
ずっと愛嬌を振りまく少年だった
その幼い頃の出会えない君に
今度は産まれてきて欲しいんだよ
世界がこのままでいいと思えないように
こんな世界を変えられるように
変えなきゃいけないと思えるように
そしていつか僕らの子供が
また僕らとは違う想いで子供を産んで
世界を良くしてくれてありがとう
なんて言われたらもう
行き先がどこだって構わないんだ
例え独りぼっちでも君達を忘れないから
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