森を抜けてのピクニック(哨戒)
おはようございます、きどないと、です。昨日はぐっすり眠れました。
昨日あれだけの事があったので、周辺警戒の意味も込めて、俺とシェルはピクニックという名の哨戒イベントに出かける事にしました。
お出かけ前にまずは自分のステータスをチェックしよう!
─────────────────────────────────────
良所 内人 種族 神貝種人型
称号 渇望の貝王
LV 表示不可
HP 9950/9950
MP 10000/10000
各ステタース表示不可
──ユニークスキル──
壊れかけた魂(呪)→因果の鎖※常時発動
壊れかけた魂が上限LVを超え、本来の名に戻る。LV等の上昇効果は無い。
一定距離、周辺に存在する全てを認識する事ができる。
邪神と遭遇する神域の鎖。運命の鐘がその時を告げる。
渇望(上限)
神々の贈り物。望みを叶える因子を与える
LVによって因子の数が変わる
対価 因子の交差により知的生命体の接触が増える
※因果の鎖発動の為、現状因子数で固定される。
因子1 貝殻シェルター・周辺の魔素を取り込みHP・MPの回復を促す。召喚者のLVに応じ成長する。召喚者の魔力を注入すると開閉する。召喚者が外にでると防具として体に付着する。魔力を注入すると元に戻り、召喚者が中に入ると閉じる。
※因果の鎖発動の為、ステータス効果無効
因子2 対の真珠貝アコヤ・万物を吸収し、同等価の物を創造する。創造は召喚者の記憶イメージと直結する。吸収・創造の際にMPは消費しない。
因子3 未確定
─────────────────────────────────────
なにかものすごく変化してるんですけど。色々変わりすぎて若干ついてけないきどちゃんがいます。
おちついて、一つづつ確認しよう。
まずLVとステータスが表示不可になってるんだが、どういう事だ?
それと壊れかけた魂(呪)が因果の鎖に変化してる!? 変化と言うより、元に戻ったと言う事か?
といいますか、呪い効果消えてる!? しかも感知システム付! コレ良い事ですよね?
邪神云々はヨクワカラナイ。うん、次見てみよう。
渇望が上限に達している……因子の数は増えてない。
嘘でしょ? ボーナスタイム終了のお知らせが突然届いた感じだ。
でも、きどちゃんにはシェルやアコ・コヤがいるし! あと一つ未確定があるし!
とにかく現状は理解した、事にしよう。とにかく
さぁピクニック(哨戒)に出発だ!
「シェルー、ピクニックいくぞー? 」
『あい! ぴくにっく! あい! 』
「とりあえず兜に変化して、へばりついてくれるか? 」
『あい! 』
貝殻フルフェイスジャージマンの完成である。
とりあえず大森林の果までいくことにした俺は、森を疾走する。
──
───
────
はやい
自分で走ってるのもなんだが、ものすごく早い。それと息が切れないし、疲労感も全くない。
すごいな異世界!
邪魔になる森の木々をアコに吸わせて、一直線に突っ走る俺。木々が消滅していくので道が自然と出来る。帰りも安心だ。
途中人外らしき気配を複数感知したが、小物の気配だったのでスルーした。
──タッタッタッタッタ
走り続けて1時間ぐらいか、漸く森を抜けた。抜けた所は急な崖になっており、眼下には大草原が広がっていた。
「兜解除。みろみろシェル! すっごい広いな! 」
『あい! そーげん! あい! 』
「良い眺めだなぁ、今日の昼ごはんはココにしようか? 」
『あい! はんばーぐ! あい! 』
相変わらずハンバーグ一択だな。しかし、今日のお昼はハンバーグではないのだぞ。(気分的に)
「ハンバーグもあるけど、今日は他にもおいしいご飯があるぞ? 」
『しぇるはハンバーグ! あい! 』
「ふっふっふ、本当にハンバーグだけでいいのかな? 」
『あい! 』
言質は取ったぞシェルよ。豪華絢爛ピクニック仕様のサンドイッチにひれ伏すが良い!
さっそくご飯の準備に入る。
が、その前に。
見晴らしの良いこの場所にオープンなテラスを設置だ! 雰囲気って大事だよね。
コヤの力でテラスを作り出し、テーブルの上に特大サイズのバスケットを出す。
そしてバスケットの中に豪華絢爛ピクニック仕様のサンドイッチを出し始める。
タマゴ・ツナ・しゃきしゃきレタス・厚切りハム・チーズそしてハンバーガー、おいしそう!
シェルはかぶりつくようにサンドイッチ&ハンバーガーを見つめている。ふっふっふ。
『ないとー』
「うん? 」
『しぇる、これたべてみたいの』
「あれ? シェルはハンバーグじゃないの?」
『はんばーぐだいすきだけど、これたべたい! 』
「わかったわかった、一緒に食べよう! 」
『あい! 』
「お手拭きだしてあげるから、それで手をふいてからだぞ? 」
『あい! 』
偏りすぎたらいけないからね。食育ってやつかな? うんうん。
こうして楽しいピクニックのご飯タイムがはじまった。
だがこの時、ものすごい数の気配がこの大草原に結集し始めていたのだった。




